アルデンヌクラシックの前哨戦であるブラバンツ・ペイル女子で、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)が11km独走。脳震盪からの復帰レースで圧巻の強さを発揮し、大会連覇を決めた。

この日は誕生日だったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
男子と同じく女子も春のクラシックシーズンはアルデンヌ地方へと移る。「アルデンヌ3連戦」を前にしたブラバンツ・ペイル女子(UCI.Pro)は今年10回目を迎え、コースは19カ所の丘を越え、最後に約20kmの周回コースを2周する125.7kmだ。
スタートラインには4月6日のロンド・ファン・フラーンデレンで落車し、脳震盪によりしばらくレースを離れていたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)らが顔を揃えた。その他、アルデンヌクラシックでの成功を目指す初代王者マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も出場。コペッキーやウィーベスのいないSDワークス・プロタイムでは、この日が35歳の誕生日であるアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がエースを務めた。

石畳が敷かれた急坂を登っていく選手たち photo:CorVos
序盤からハイスピードで進行したレースは、なかなか逃げが形成されない。周回コースに入る直前でようやくニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック)ら7名がエスケープ。この逃げにSDワークスやヴィスマも選手を送り込んだため、メイン集団の牽引はフェニックス・ドゥクーニンクやEFオートリー・キャノンデールが担った。
急坂の度に人数が絞られていくプロトンからは、ジョシー・ネルソン(イギリス、ピクニック・ポストNL)が飛び出し、逃げへの合流を目指す。しかしこの動きは徒労に終わり、プロトンは逃げ集団の姿を捉えた。その残り28km地点からロンゴボルギーニがアタックし、フォスらを引き離した。
吸収直前の逃げ集団に息を吹き返し、フィッシャーブラックらが追従する中、ロンゴボルギーニは先頭集団のペースを一気に上げる。後方のメイン集団ではアシストに回ったファンデルブレッヘンがペースを作り、先頭集団を追い上げる。その甲斐もあり、最終周回に入る直前で先頭を捉え、レースは振り出しに戻った。

残り11km地点で単独先頭に立ったエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos
一時的に単独先頭に立ったリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)の試みは失敗に終わり、アメリカ王者クリステン・フォークナー(EFオートリー・キャノンデール)の攻撃も決まらない。そんな中、残り11km地点のモスケスストラートでロンゴボルギーニが再び動いた。
石畳の短い急坂を力強く駆け上がったイタリア王者は、後続を振り切り頂上を通過。その後もハイペースで踏み続け、後続を6秒差で振り切り勝利した。

大会連覇を達成したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos

脳震盪を乗り越え優勝したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos
4月6日の脳震盪から驚異的な回復を見せたロンゴボルギーニが掴んだ、2年連続となる勝利。「またこうしてレースを走れることを誇りに思う。脳震盪でベッドにいた時は復帰できるかわからない状態だった。それを思うと今日という日がより一層特別に感じられる」と喜びを語った。
2位は集団スプリントで先着したフォスが入り、3位には23歳の新鋭フェムケ・ヘリッツェ(オランダ、SDワークス・プロタイム)が入っている。

男子と同じく女子も春のクラシックシーズンはアルデンヌ地方へと移る。「アルデンヌ3連戦」を前にしたブラバンツ・ペイル女子(UCI.Pro)は今年10回目を迎え、コースは19カ所の丘を越え、最後に約20kmの周回コースを2周する125.7kmだ。
スタートラインには4月6日のロンド・ファン・フラーンデレンで落車し、脳震盪によりしばらくレースを離れていたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)らが顔を揃えた。その他、アルデンヌクラシックでの成功を目指す初代王者マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も出場。コペッキーやウィーベスのいないSDワークス・プロタイムでは、この日が35歳の誕生日であるアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がエースを務めた。

序盤からハイスピードで進行したレースは、なかなか逃げが形成されない。周回コースに入る直前でようやくニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック)ら7名がエスケープ。この逃げにSDワークスやヴィスマも選手を送り込んだため、メイン集団の牽引はフェニックス・ドゥクーニンクやEFオートリー・キャノンデールが担った。
急坂の度に人数が絞られていくプロトンからは、ジョシー・ネルソン(イギリス、ピクニック・ポストNL)が飛び出し、逃げへの合流を目指す。しかしこの動きは徒労に終わり、プロトンは逃げ集団の姿を捉えた。その残り28km地点からロンゴボルギーニがアタックし、フォスらを引き離した。
吸収直前の逃げ集団に息を吹き返し、フィッシャーブラックらが追従する中、ロンゴボルギーニは先頭集団のペースを一気に上げる。後方のメイン集団ではアシストに回ったファンデルブレッヘンがペースを作り、先頭集団を追い上げる。その甲斐もあり、最終周回に入る直前で先頭を捉え、レースは振り出しに戻った。

一時的に単独先頭に立ったリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)の試みは失敗に終わり、アメリカ王者クリステン・フォークナー(EFオートリー・キャノンデール)の攻撃も決まらない。そんな中、残り11km地点のモスケスストラートでロンゴボルギーニが再び動いた。
石畳の短い急坂を力強く駆け上がったイタリア王者は、後続を振り切り頂上を通過。その後もハイペースで踏み続け、後続を6秒差で振り切り勝利した。


4月6日の脳震盪から驚異的な回復を見せたロンゴボルギーニが掴んだ、2年連続となる勝利。「またこうしてレースを走れることを誇りに思う。脳震盪でベッドにいた時は復帰できるかわからない状態だった。それを思うと今日という日がより一層特別に感じられる」と喜びを語った。
2位は集団スプリントで先着したフォスが入り、3位には23歳の新鋭フェムケ・ヘリッツェ(オランダ、SDワークス・プロタイム)が入っている。
プラバンツ・ベイル女子2025結果
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | 3:07:37 |
2位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:06 |
3位 | フェムケ・ヘリッツェ(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
4位 | エレオノラ・ガスパリーニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
5位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) | |
6位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJスエズ) | |
7位 | ヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
8位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ) | |
9位 | キャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) | |
10位 | アグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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