2027年に行われるUCI自転車世界選手権大会の開催地が、フランスのオート・サヴォワに決定した。ロードやトラック、BMXなど複数種目の世界選手権を1つの大会で行う試みは、2023年のグラスゴー大会に続き2度目となる。

2020年ツール・ド・フランスでオート・サヴォワの旗を振る観客たち photo:Makoto.AYANO
UCI(国際自転車競技連合)は4月15日、フランスのサランシュで記者会見を開き、2027年8月24日から9月5日にかけて開催される第2回UCI自転車世界選手権大会の概要を発表した。
開催地に選ばれたのは、フランス東部に位置するオート・サヴォワ。スイスとイタリアに国境を接するアルプス地方で、ヨーロッパ最高峰のモンブランを擁し、アヌシー湖や古城など風光明媚な観光地だ。
大会は、2023年にイギリスのグラスゴーおよびスコットランド全域で開催された第1回大会を上回る規模となる見込み。UCIによると、12の会場でロード、トラック、MTB、BMXなど20種目のUCI世界選手権が統合され、130カ国以上から約1万人の選手(エリートおよびアマチュア)が集結。13日間にわたり、281の世界チャンピオンタイトルをかけて競い合う。また、大会ではインドア・サイクルスピードウェイとサイクルポロが新たに追加される。

ロードレースで使用される13.3kmの周回コース image:UCI
各種目の中でも特に注目されるのがロードレースだ。UCIは、サランシュをスタート&フィニッシュ地点とする1周13.3km(獲得標高285m)の周回コースを発表した。コースに含まれる「ドマンシー峠」は登坂距離2.5km、平均勾配9.4%、最大勾配16%に達する厳しい上り坂。サランシュは過去2度(1964年、1980年)ロード世界選手権の開催地となっており、特に1980年大会ではフランスの英雄ベルナール・イノーがこのドマンシー峠でアタックし、世界王者の座に輝いた地でもある。
レースは男女やジュニアなど全カテゴリーでこの周回コースが使用され、周回数のみが異なる。UCIはこのコース設定について「伝統への回帰であり、過去最多の観客動員を促すことを期待している」と説明している。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto.AYANO

UCI(国際自転車競技連合)は4月15日、フランスのサランシュで記者会見を開き、2027年8月24日から9月5日にかけて開催される第2回UCI自転車世界選手権大会の概要を発表した。
開催地に選ばれたのは、フランス東部に位置するオート・サヴォワ。スイスとイタリアに国境を接するアルプス地方で、ヨーロッパ最高峰のモンブランを擁し、アヌシー湖や古城など風光明媚な観光地だ。
大会は、2023年にイギリスのグラスゴーおよびスコットランド全域で開催された第1回大会を上回る規模となる見込み。UCIによると、12の会場でロード、トラック、MTB、BMXなど20種目のUCI世界選手権が統合され、130カ国以上から約1万人の選手(エリートおよびアマチュア)が集結。13日間にわたり、281の世界チャンピオンタイトルをかけて競い合う。また、大会ではインドア・サイクルスピードウェイとサイクルポロが新たに追加される。

各種目の中でも特に注目されるのがロードレースだ。UCIは、サランシュをスタート&フィニッシュ地点とする1周13.3km(獲得標高285m)の周回コースを発表した。コースに含まれる「ドマンシー峠」は登坂距離2.5km、平均勾配9.4%、最大勾配16%に達する厳しい上り坂。サランシュは過去2度(1964年、1980年)ロード世界選手権の開催地となっており、特に1980年大会ではフランスの英雄ベルナール・イノーがこのドマンシー峠でアタックし、世界王者の座に輝いた地でもある。
レースは男女やジュニアなど全カテゴリーでこの周回コースが使用され、周回数のみが異なる。UCIはこのコース設定について「伝統への回帰であり、過去最多の観客動員を促すことを期待している」と説明している。
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photo:Makoto.AYANO
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