XDSアスタナが唯一のワールドチームとして出場したツアー・オブ・ハイナン photo:Tour of Hainan 4月7日から11日までの5日間、中国の最南部である海南省で行われたのがツアー・オブ・ハイナンだ。2006年に初開催され、2009年にプロツアー(UCIレースカテゴリーの上から2番目)に昇格した大会は平坦コースが大半のステージレース。一昨年は10月、昨年は8月、今年は4月とここ数年は開催時期が変動している。
初日スプリントを制したマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) photo:Tour of Hainan 瓊海(けいかい)市を舞台とした大会初日は集団スプリントで決着し、XDSアスタナのリードアウトから踏み込んだマッテオ・マルチェッリ(イタリア)が勝利。昨年はJCLチーム右京で勝利を量産したイタリアンスプリンターが初日に結果を残した。
2日目をドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が制す photo:Tour of Hainan登りアタックを成功させたキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Tour of Hainan
4日目を制したアーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ) photo:Tour of Hainan 大会3日目はコース前半に難易度の低い山岳を越え、終盤に1級山岳(距離6.7km/平均6%)が登場する最難関ステージ。その1級山岳の登りでキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が仕掛け、クリスティアン・ライレアーヌ(ルーマニア、リーニン・スター)が追従。勝負はこの2名によるスプリントに持ち込まれ、ツァレンコがプロチームの意地を見せて勝利した。
総合優勝に輝いたキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Tour of Hainan 総合優勝には3日目勝者のツァレンコが最後までリーダージャージを守り切った。小山は最終日にパンクの不運に見舞われてリタイア。しかし2年ぶりのブエルタ・ア・エスパーニャ出場を決めたばかりのブルゴスは、チーム総合優勝に輝いている。