2025/03/29(土) - 12:35
プロ1年目、マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)の勢いが止まらない。横風分断によって形成された先頭集団に入り、スプリントから19歳がステージ2勝目をマーク。アユソはボーナスタイム獲得で総合首位に浮上している。

ヤングライダー賞ジャージを着るフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
後半戦に突入したボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)は第5ステージを迎えた。コースはスタート直後の下りが危険であると判断されたため、最初の約8kmが短縮された165.9km。序盤に3級山岳と中盤にも丘を越えるものの、それ以外は平坦路のため集団スプリントが予想された。
前日勝者で総合リーダージャージを着るプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にスタートすると、3日目にも逃げたブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)ら7名が先頭で集団を組む。横風による集団分断を警戒し、また追い風の影響でメイン集団はハイペースで進行。逃げに2分以上のリードを許さない、高速レースの展開となった。

逃げグループを形成したブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)ら7名 photo:A.S.O.

ハイペースで進んだプロトン photo:CorVos
人数が減っていく逃げではエンゾ・パレニ(フランス、グルパマFDJ)が最後まで単独で粘り、プロトンは初日勝者マシュー・ブレナン(イギリス)で2勝目狙うヴィスマ・リースアバイクが牽引。プロ3年目、22歳のパレニは勝利を目指して残り26.5km地点に設定された中間スプリントを通過。その24秒後続のプロトンでは、ボーナスタイムをかけたスプリント勝負が繰り広げられた。
ログリッチのためにニコ・デンツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2位通過し、アユソが3位通過でボーナスタイム1秒を獲得。そのためアユソが同タイムだったログリッチを上回り、再び総合首位に浮上した。
リーダージャージの持ち主が変わった直後にパレニは吸収され、横風が集団を襲う。先頭ではログリッチやアユソなど総合上位勢や、ブレナンやコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)などスプリンターを含む33名の先頭集団ができあがる。特にイネオス・グレナディアーズやEFエデュケーション・イージーポストがハイペースに持ち込んだため、先頭集団は後続を振り切りフィニッシュ地点であるアンポスタ市街地に到着した。

横風分断で33名の先頭集団が形成された photo:A.S.O.
最終ストレートでゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)のリードアウトからアクセル・ローランス(フランス)が踏み込み先頭へ。そのスピードが伸び悩むなか、コース左側からブレナンが加速。迫るライバルたちを抑え、ガッツポーズで勝利を喜んだ。

区間2勝目を飾ったマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の怪我により急遽出場が決まった大会で、初日に続く2勝目を飾ったブレナン。「再び美しい勝利を手に入れた。これはまさにチームで掴んだ勝利。チーム一丸となった走りを結果に繋げることができて嬉しい。ここ数日は山岳ステージのため辛かったが、多くを学ぶことができた。ステージ2勝なんて夢にも思わなかった結果だ」と、ヤングライダー賞ジャージを着たブレナンは語った。

後半戦に突入したボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)は第5ステージを迎えた。コースはスタート直後の下りが危険であると判断されたため、最初の約8kmが短縮された165.9km。序盤に3級山岳と中盤にも丘を越えるものの、それ以外は平坦路のため集団スプリントが予想された。
前日勝者で総合リーダージャージを着るプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を先頭にスタートすると、3日目にも逃げたブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)ら7名が先頭で集団を組む。横風による集団分断を警戒し、また追い風の影響でメイン集団はハイペースで進行。逃げに2分以上のリードを許さない、高速レースの展開となった。


人数が減っていく逃げではエンゾ・パレニ(フランス、グルパマFDJ)が最後まで単独で粘り、プロトンは初日勝者マシュー・ブレナン(イギリス)で2勝目狙うヴィスマ・リースアバイクが牽引。プロ3年目、22歳のパレニは勝利を目指して残り26.5km地点に設定された中間スプリントを通過。その24秒後続のプロトンでは、ボーナスタイムをかけたスプリント勝負が繰り広げられた。
ログリッチのためにニコ・デンツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2位通過し、アユソが3位通過でボーナスタイム1秒を獲得。そのためアユソが同タイムだったログリッチを上回り、再び総合首位に浮上した。
リーダージャージの持ち主が変わった直後にパレニは吸収され、横風が集団を襲う。先頭ではログリッチやアユソなど総合上位勢や、ブレナンやコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)などスプリンターを含む33名の先頭集団ができあがる。特にイネオス・グレナディアーズやEFエデュケーション・イージーポストがハイペースに持ち込んだため、先頭集団は後続を振り切りフィニッシュ地点であるアンポスタ市街地に到着した。

最終ストレートでゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)のリードアウトからアクセル・ローランス(フランス)が踏み込み先頭へ。そのスピードが伸び悩むなか、コース左側からブレナンが加速。迫るライバルたちを抑え、ガッツポーズで勝利を喜んだ。

ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の怪我により急遽出場が決まった大会で、初日に続く2勝目を飾ったブレナン。「再び美しい勝利を手に入れた。これはまさにチームで掴んだ勝利。チーム一丸となった走りを結果に繋げることができて嬉しい。ここ数日は山岳ステージのため辛かったが、多くを学ぶことができた。ステージ2勝なんて夢にも思わなかった結果だ」と、ヤングライダー賞ジャージを着たブレナンは語った。
ボルタ・ア・カタルーニャ2025第5ステージ
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:28:14 |
2位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
4位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
5位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
6位 | アクセル・ローランス(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | |
7位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
8位 | ニコ・デンツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | エリック・ファグンデス(ウルグアイ、ブルゴス・ブルペレットBH) | |
10位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) |
個人総合成績
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | 22:23:03 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:01 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:21 |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +0:22 |
5位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:28 |
6位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、イネオス・グレナディアーズ) | +0:59 |
7位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット) | +1:10 |
9位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:14 |
10位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:28 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
山岳賞 | ブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) |
チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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