2025/03/26(水) - 07:36
カタルーニャ2日目は集団スプリントで決着。後半の山岳区間で遅れながらも復帰したイーサン・バーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)がライバル勢を打破した。

4賞ジャージ着用者を先頭に第2ステージがスタート photo:A.S.O.
スペイン北東部カタルーニャ州を1週間駆け巡る、歴史あるステージレース、ボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)2日目の舞台はバニョラスからフィゲレスを目指す180.5km。基本的にはスプリント向けステージだが、コース中盤には2箇所の山岳ポイントが設置され、一度フィニッシュラインを超えたラスト20kmで標高差200mほどの丘をクリアするという「カタルーニャらしい」コース設定だ。
この日はワイルドカード出場枠の3チームがそれぞれ1名ずつ送り込んだ逃げが生まれ、昨日のステージ優勝者でリーダージャージを着るマシュー・ブレナン(イギリス)擁するヴィスマ・リースアバイクがメイン集団を牽引しつつ進行。中盤の山岳区間では両者の差が1分以内に縮まり、2つ目の登坂区間で吸収されている。

山岳賞首位のダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド、エウスカルテル・エウスカディ)ら3名が逃げる photo:A.S.O.

可愛いデザインのエウスカルテル・エウスカディチームカー photo:A.S.O.
動きが出たのは1級山岳通過後すぐに用意された中間スプリントポイントだった。1位通過選手に-3秒、2位通過選手に-2秒、3位通過選手に-1秒が与えられ、総合成績にも影響するこの場所で総合5位につけるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2日連続でボーナスタイムを獲りにきた。
しかしログリッチを従えたレッドブルトレインは連携が乱れ、逆にフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ・XRG)のカウンターで1位通過を許してしまう。ボーナスタイムを獲れなかったログリッチは総合成績で6位にダウンし、逆にアユソがログリッチと2秒差の総合5位に浮上することとなる。

バレアス海に沿った風光明媚なコース photo:A.S.O.

グローブスのリベンジを狙うアルペシン・ドゥクーニンクがメイン集団を牽引 photo:A.S.O. 
山岳区間でアタックするクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) photo:A.S.O.
コース後半の山岳を走るメイン集団からはブリユー・ロラン(フランス、グルパマFDJ)らが飛び出したものの、決定的な差をつけるには至らず集団スプリント体制へ。現役引退を表明したゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が60km/hオーバーで牽引してラスト1kmを通過し、カーデン・グローブス(オーストラリア)の必勝体制を組んだアルペシン・ドゥクーニンクが主導権を奪い取った。
緩く曲がり込む最終区間のイン側でグローブスが発進したものの、不利な外側がらグッとスピードを乗せたのはイーサン・バーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)だった。グローブスと2023年U23世界王者のアクセル・ローレンス(フランス、イネオス・グレナディアーズ)を捲り、急加速で迫るブレナンを抑えてガッツポーズ。登坂スプリントを得意とする24歳が今季初勝利をマークした。

集団スプリントを制したイーサン・バーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:A.S.O.
「ジョージとニック、コービンが最後の数kmを完璧な位置取りで走ってくれたんだ。山岳区間のハイペースで遅れてしまったけど、ギリギリのところで耐えて集団に戻ることができたんだ。最高の気分だよ」と話すバーノンは、チームに通算150勝目を献上。「以前はスプリントの時にパワーが足りていなかったけれど、追い風の今日、スプリントした時に強さを感じたんだ。もしかしたらスプリントスタートが早すぎたかもしれない...と不安に思いながらもがいたけれど、結果的にタイミングはバッチリだった。助けてくれた皆に感謝したい。チームでもぎ取った勝利だ」とバーノンはチームへの感謝を綴っている。
総合成績ではアユソが14位から5位までジャンプアップし、エンリク・マス(スペイン、モビスター)が総合系メンバー最上位となる4位を維持。ずっと厳しい山岳コースを走り、最後は超級山岳を超えてから1級山岳ラ・モリーナに登り詰める翌第3ステージで真のクライマーズバトルが繰り広げられる。

スペイン北東部カタルーニャ州を1週間駆け巡る、歴史あるステージレース、ボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)2日目の舞台はバニョラスからフィゲレスを目指す180.5km。基本的にはスプリント向けステージだが、コース中盤には2箇所の山岳ポイントが設置され、一度フィニッシュラインを超えたラスト20kmで標高差200mほどの丘をクリアするという「カタルーニャらしい」コース設定だ。
この日はワイルドカード出場枠の3チームがそれぞれ1名ずつ送り込んだ逃げが生まれ、昨日のステージ優勝者でリーダージャージを着るマシュー・ブレナン(イギリス)擁するヴィスマ・リースアバイクがメイン集団を牽引しつつ進行。中盤の山岳区間では両者の差が1分以内に縮まり、2つ目の登坂区間で吸収されている。


動きが出たのは1級山岳通過後すぐに用意された中間スプリントポイントだった。1位通過選手に-3秒、2位通過選手に-2秒、3位通過選手に-1秒が与えられ、総合成績にも影響するこの場所で総合5位につけるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2日連続でボーナスタイムを獲りにきた。
しかしログリッチを従えたレッドブルトレインは連携が乱れ、逆にフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ・XRG)のカウンターで1位通過を許してしまう。ボーナスタイムを獲れなかったログリッチは総合成績で6位にダウンし、逆にアユソがログリッチと2秒差の総合5位に浮上することとなる。



コース後半の山岳を走るメイン集団からはブリユー・ロラン(フランス、グルパマFDJ)らが飛び出したものの、決定的な差をつけるには至らず集団スプリント体制へ。現役引退を表明したゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が60km/hオーバーで牽引してラスト1kmを通過し、カーデン・グローブス(オーストラリア)の必勝体制を組んだアルペシン・ドゥクーニンクが主導権を奪い取った。
緩く曲がり込む最終区間のイン側でグローブスが発進したものの、不利な外側がらグッとスピードを乗せたのはイーサン・バーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)だった。グローブスと2023年U23世界王者のアクセル・ローレンス(フランス、イネオス・グレナディアーズ)を捲り、急加速で迫るブレナンを抑えてガッツポーズ。登坂スプリントを得意とする24歳が今季初勝利をマークした。

「ジョージとニック、コービンが最後の数kmを完璧な位置取りで走ってくれたんだ。山岳区間のハイペースで遅れてしまったけど、ギリギリのところで耐えて集団に戻ることができたんだ。最高の気分だよ」と話すバーノンは、チームに通算150勝目を献上。「以前はスプリントの時にパワーが足りていなかったけれど、追い風の今日、スプリントした時に強さを感じたんだ。もしかしたらスプリントスタートが早すぎたかもしれない...と不安に思いながらもがいたけれど、結果的にタイミングはバッチリだった。助けてくれた皆に感謝したい。チームでもぎ取った勝利だ」とバーノンはチームへの感謝を綴っている。
総合成績ではアユソが14位から5位までジャンプアップし、エンリク・マス(スペイン、モビスター)が総合系メンバー最上位となる4位を維持。ずっと厳しい山岳コースを走り、最後は超級山岳を超えてから1級山岳ラ・モリーナに登り詰める翌第3ステージで真のクライマーズバトルが繰り広げられる。
ボルタ・ア・カタルーニャ2025第2ステージ
1位 | イーサン・バーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 4:16:16 |
2位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | アクセル・ローレンス(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
6位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロン・AG2Rラモンディアール) | |
7位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、コフィディス) | |
9位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
10位 | アナス・フォレーヤ(デンマーク、ジェイコ・アウルラー) |
個人総合成績
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 8:41:17 |
2位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:06 |
3位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:12 |
4位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:13 |
5位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ・XRG) | |
6位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:15 |
7位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:16 |
8位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
9位 | ウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
山岳賞 | ダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド、エウスカルテル・エウスカディ) |
ヤングライダー賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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