2025/03/09(日) - 15:55
大会連覇を果たしたポガチャルは「落車で失った力が最後まで持った」と振り返った。「過去最高の走り」と語る2位ピドコックや女子レースを制したフォレリングなど、選手たちのコメントでレースを振り返ります。
男子レース優勝 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

落車後、素早くレースに戻り、ピドコックを追うタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
とても良いレースだった。スピードが早く、強力な逃げ集団に対し僕らチームは集団先頭で素晴らしい走りを披露した。それを勝利に繋げることができ、とても嬉しいよ。
フィニッシュラインを越えるまでレースを楽しむことができた。もちろんアドレナリンが収まった後は、擦り傷と切り傷が痛んだので最良の勝利とは言えない。幸い大した怪我ではないが、数日間は刺抜きに苦労するだろうね。

最多タイとなる3勝目を手に入れたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
(落車した)あの道はこれまで20回は走っている、よく知っているコース。でも時には判断を誤ってしまう事がある。落車した直後は自分の状態が分からず、バイクも交換しなければならないほどだった。落車すると身体から力が失ってしまうものだが、フィニッシュまで持ってくれた。
ティム(ウェレンス)も表彰台に上がる事ができ、勝利という名のケーキを彩ってくれた。彼は素晴らしい人間性の持ち主なので、3位という結果はふさわしい。
2位 トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)

ピドコックのアタックに反応し、先頭に立ったポガチャル photo:CorVos
今日は何のミスも冒していない。だから2位が、自分が今日できた最大限の結果だ。正直、今日は過去最高とも言える走りをした。プロトンで調子が良かったので、アタックすれば相手の意表をつけると思った。実際それが上手くいった。
タデイの落車は最初、深刻に見えた。だからこそ彼が無事で良かった。僕たちはハイスピードで(コーナーに)突入し、その後彼がレースに復帰したと聞いたので待ったんだ。2人で行った方が良いと思ったからね。相手にリスペクトと敬意を持って走ることが大切であり、相手を出し抜くようなやり方はふさわしくない。

ストラーデビアンケ2025表彰台:2位ピドコック、1位ポガチャル、3位ウェレンス photo:CorVos
ビタースウィートな結果になってしまったが、ベストは尽くした。すぐにティレーノ~アドリアティコが始まるので、いまは回復に努めたい。
女子レース優勝 デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)

2度目の優勝を飾ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ) photo:CorVos
チームとして最初の目標としていたレースを、このような形で勝つことができて本当に嬉しい。特にムジックは序盤で落車したのにもかかわらず、集団復帰して終盤は逃げに乗ってくれた。そしてチームメイトの期待に応えることができた。
(最後の)グラベル区間でアンナ(ファンデルブレッヘン)を引き離していた。だけどチェーンが落ちてしまい作戦の変更を強いられた。アンナは下りでリードを奪い、調子も良さそうだった。彼女がまだ現役だった頃、私はまだ弱かったので、ベストな状態で戦うことができて本当に嬉しい。
2位 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)

最終セクターで仕掛けたアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
スタートからフィニッシュまでストレスの多いレースだった。それは私が現役だった頃からコースが変わったからだろう。以前はセクターで下げた位置を舗装路で取り戻すことができたのだが、いまは常にレッドゾーンで走らなければならなくたった。
予想よりも良い走りができた。私たちには優勝候補(コペッキー)がいなかったので、作戦は先頭集団に一人でも多く残り続けることだった。そして私自身の役割はフォレリングとロンゴボルギーニに食らいつくことだった。

サンタカテリーナ通りの石畳坂でファンデルブレッヘンを引き離すフォレリング photo:CorVos
終盤にフォレリングと2人になり、勝つことは難しいと分かっていた。私の脚は限界に近く、爆発的なスピードは彼女の方が勝っていた。だから早く仕掛けて、アタックを抑え込む考えだった。しかし、敗れて2位という結果。想像していたよりもずっと良い結果だ。
3位 ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)

フェランプレヴォらが形成した先頭集団 photo:CorVos
良いシーズンの滑り出しとなった。先頭集団に入り、理想は最後の登り(サンタカテリーナ通りの石畳坂)に十分なリードで入ることだった。だけど後続に追いつかれてしまった。遅れてからは自分のペースを守り、3位を目指した。ラブースとのスプリントに勝つことができてよかった。

ストラーデビアンケ・ドンネ2025表彰台:2位ファンデルブレッヘン、1位フォレリング、3位フェランプレヴォ photo:CorVos
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
男子レース優勝 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

とても良いレースだった。スピードが早く、強力な逃げ集団に対し僕らチームは集団先頭で素晴らしい走りを披露した。それを勝利に繋げることができ、とても嬉しいよ。
フィニッシュラインを越えるまでレースを楽しむことができた。もちろんアドレナリンが収まった後は、擦り傷と切り傷が痛んだので最良の勝利とは言えない。幸い大した怪我ではないが、数日間は刺抜きに苦労するだろうね。

(落車した)あの道はこれまで20回は走っている、よく知っているコース。でも時には判断を誤ってしまう事がある。落車した直後は自分の状態が分からず、バイクも交換しなければならないほどだった。落車すると身体から力が失ってしまうものだが、フィニッシュまで持ってくれた。
ティム(ウェレンス)も表彰台に上がる事ができ、勝利という名のケーキを彩ってくれた。彼は素晴らしい人間性の持ち主なので、3位という結果はふさわしい。
2位 トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)

今日は何のミスも冒していない。だから2位が、自分が今日できた最大限の結果だ。正直、今日は過去最高とも言える走りをした。プロトンで調子が良かったので、アタックすれば相手の意表をつけると思った。実際それが上手くいった。
タデイの落車は最初、深刻に見えた。だからこそ彼が無事で良かった。僕たちはハイスピードで(コーナーに)突入し、その後彼がレースに復帰したと聞いたので待ったんだ。2人で行った方が良いと思ったからね。相手にリスペクトと敬意を持って走ることが大切であり、相手を出し抜くようなやり方はふさわしくない。

ビタースウィートな結果になってしまったが、ベストは尽くした。すぐにティレーノ~アドリアティコが始まるので、いまは回復に努めたい。
女子レース優勝 デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)

チームとして最初の目標としていたレースを、このような形で勝つことができて本当に嬉しい。特にムジックは序盤で落車したのにもかかわらず、集団復帰して終盤は逃げに乗ってくれた。そしてチームメイトの期待に応えることができた。
(最後の)グラベル区間でアンナ(ファンデルブレッヘン)を引き離していた。だけどチェーンが落ちてしまい作戦の変更を強いられた。アンナは下りでリードを奪い、調子も良さそうだった。彼女がまだ現役だった頃、私はまだ弱かったので、ベストな状態で戦うことができて本当に嬉しい。
2位 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)

スタートからフィニッシュまでストレスの多いレースだった。それは私が現役だった頃からコースが変わったからだろう。以前はセクターで下げた位置を舗装路で取り戻すことができたのだが、いまは常にレッドゾーンで走らなければならなくたった。
予想よりも良い走りができた。私たちには優勝候補(コペッキー)がいなかったので、作戦は先頭集団に一人でも多く残り続けることだった。そして私自身の役割はフォレリングとロンゴボルギーニに食らいつくことだった。

終盤にフォレリングと2人になり、勝つことは難しいと分かっていた。私の脚は限界に近く、爆発的なスピードは彼女の方が勝っていた。だから早く仕掛けて、アタックを抑え込む考えだった。しかし、敗れて2位という結果。想像していたよりもずっと良い結果だ。
3位 ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)

良いシーズンの滑り出しとなった。先頭集団に入り、理想は最後の登り(サンタカテリーナ通りの石畳坂)に十分なリードで入ることだった。だけど後続に追いつかれてしまった。遅れてからは自分のペースを守り、3位を目指した。ラブースとのスプリントに勝つことができてよかった。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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