ダボスから人気モデルGP-1の後継モデル「GP-2 グラベルパッキングケージ」が登場した。より低い位置に取り付け可能となった設計や、耐久力に優れるフィックスプラスのストラップが魅力なモデルとなった。



ダボス GP-2 グラベルパッキングケージ

ツーリング向けの自転車や用品が展開されるフカヤのオリジナルブランド、ダボス。そのラインアップに用意されているグラベルパッキングケージ(GP)シリーズは、自転車のフレームやフォークに取り付け、ウォーターボトルよりも大きな荷物を運ぶためのマルチユースアイテムだ。

例えばキャンプツーリングに必要な大容量ボトルやテント、寝袋、輪行袋など、バイクパッキングのバッグでは収納しきれない、もしくは取り出しやすい位置に配置したい荷物を持ち運ぶ時にピッタリ。かつ、荷物を安全に固定できる点が特徴だ。

マットな質感に仕上げられている

そんなダボスのグラベルパッキングケージGP-1がモデルチェンジを果たし、GP-2へとアップデート。限られた荷物での短期間の旅行に最適化された設計と実用性で支持を集めた第一世代をさらに進化させた。

GP-2の最大の改良点は取り付け穴の位置調整だ。前モデルでは下げられる限界があったが、GP-2では取付孔位置を3孔対応へ変更し、より低い位置に重心を配置できるようになった。これにより安定性が向上し、より快適な走行が可能となる。さらに、湾曲したフォークに対応するためのスペーサーも付属している。

フォーク先端に近い位置で固定可能となっと

また、付属のストラップも大きく進化した。前回はオーストリッチとのコラボだったが、今回はフィックスプラスとコラボレーションしたストラップが付属する。このストラップは。耐紫外線性、耐カット性能に加え、耐寒性・耐熱性にも優れており、従来のナイロン製と比較して強度が向上し、多様な積載物に対応可能となった。

重量や強度についても徹底的な検証を行っている。「重すぎると当然重量増になるし、軽すぎると曲がってしまう。そこの一番いいバランスを取った重量と厚みを選んでいる」と開発者は語る。「GP-1の頃からプロトタイプを何回もテストして形状を変えていく部分で、どうしたらどうなるというのをしっかりとテストした上でリリースしています」と説明する。

耐久性に優れるフィックスプラスのストラップが付属する

積載重量に2kgという制限を設けているのも理由がある。「強固なものを作ると、フレームやフォーク側に負担がかかる。フレーム本体を守るための制限でもある」という視点で重量制限を設定しているため、カーボンフレームやフォークでも安心して使うことができるはずだ。

GP-2の最大の特徴は、日本の自転車旅に特化した設計思想だ。「製品を開発するときは日本のマーケット、日本の遊びを見ています。」と開発者は強調する。「海外のようにフルパッキングして何日もツーリングするようなスタイルではなく、ワンデイもしくは輪行を混ぜた2泊程度のライドを想定しています。載せる荷物もその程度を考えています」。

底面にはライトなどが装着できるネジ穴が用意されている

機能面でも充実しており、ケージの底部には25mmピッチのM4ネジ穴が3個あり、ライトやアクションカメラの取り付けにも対応している。高さ250mm、背面部は幅65mm、底部は幅90mm・奥行90mmというコンパクトながら実用的なサイズ設計となっている。

この大きさは容量1リットルのナルゲンボトルだと高さを余して搭載可能。もちろん1kgの重量ではびくともしないような安定感も備えられている。GP-2ケージが抱えられるものの太さはフィックスプラスのストラップに依存するため、大きめの物を搭載したい場合は自前でストラップを用意するとよさそうだ。

ツーリングで様々な荷物を持ち運ぶのに便利なマルチケージだ

デザイン面でも細部までこだわり、塗装の仕上げをより高級感のある仕様に変更するなど、前モデルの好評だった機能はそのままに、さらなる進化を遂げた。価格は5,610円(税込)。今作はフィックスストラップがセットとなることを考えれば、コストパフォーマンスが高いモデルとなっている。



ダボス GP-2 グラベルパッキングケージ
サイズ:高さ250mm、背面部幅65mm、底部幅90mm、奥行き90mm
耐荷重:2.0kg
付属品:フィックスプラス46cm x2本、板スペーサー、ウレタンシート
価格:5,610円(税込)

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