マレーシアで行われているアジア選手権トラックは4日目。ポイントレースの女子エリートを垣田真穂が、男子エリートで山本哲央が優勝。1kmTTの男子エリートでは市田龍生都、ポイントレースの男子ジュニアでは吉田奏太が金メダルを獲得した。



日本勢のメダルラッシュが続くアジア選手権トラックは4日目を迎えた。引き続きマレーシア・ニライを舞台とするこの日も、日本勢の活躍が光った。

ポイントレース女子エリートに出場した垣田真穂 photo:JCF

アジア王者に輝いた垣田真穂 photo:JCF

1周250mのトラックを100周(25km)し、10周ごとに与えられるポイントの合計点数で争うポイントレース。女子エリートにはアジア選手権ロードレースのU23王者に輝いた垣田真穂が出場した。

レース半分を終えた地点で大差の首位に立った垣田は、その後も順調にポイントを加算していく。残り20周から集団を抜け出し、単独先頭で進んだ垣田が、2位のヌル・アイシャ・モハマド・ズビル(マレーシア)にダブルスコアを付けて優勝。「アジア選手権の個人でのレース種目は初めてだったので不安もありましたが、徐々に感覚を掴み、最後は逃げることができました」とレースを振り返った。

接戦を制した山本哲央 photo:JCF

ポイントレース男子エリートで金メダルを獲得した山本哲央 photo:JCF

一方、接戦となった男子エリートのポイントレースには山本哲央が出場した。女子よりも長い160周(40km)の戦いは、アタックが決まらずポイント周回毎にスプリントの繰り返しとなる。「難しい場面も多く、最初からテンパってました」とレース後に語った山本だったが、着実にポイントを加算。首位が目まぐるしく変わる戦いはアリシャー・ズマカン(カザフスタン)とのマッチスプリントとなり、僅差で制した山本が「良い形でまとめることができました」と優勝を決めた。

1分00秒057をマークした市田龍生都 photo:JCF

初出場でアジア王者となった市田龍生都 photo:JCF

1kmタイムトライアルの男子エリートには、23歳の市田龍生都が参戦。予選を2位で通過し、臨んだ決勝で1分00秒057をマーク。予選で1分切りを達成したリュウ・シ(中国)のタイムを上回り、自身初となるアジア選手権で優勝を決めた。「自分の目標としていたタイムは出せなかったのですが、国際大会で金メダル獲れてよかったです」と喜びを語っている。

ポイントレースの男子ジュニアに出場した吉田奏太 photo:JCF

見事金メダルを獲得した吉田奏太 photo:JCF

またポイントレースの男子ジュニアに出場した倉吉西高等学校の吉田奏太が優勝。「最初はポイントが取れず厳しい展開だったのですが、韓国の逃げにブリッジして3人でローテーションを回し、ポイントを取っていきました。うまいレースができました」とレースを振り返った。
2月24日(大会4日目)結果
1位 ポイントレース女子エリート 垣田真穂
1位 ポイントレース男子エリート 山本哲央
1位 1kmタイムトライアル男子エリート 市田龍生都
1位 ポイントレース男子ジュニア 吉田奏太
photo:JCF