2025/02/09(日) - 09:30
世界選手権を終え、欧州シクロクロスシーズンも終盤戦。スーパープレスティージュ最終戦でヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム)とインゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)が勝利を挙げた。
ベルギーの西フランドル州、オステンドの西、北海に面するミッデルケルケでスーパープレスティージュの最終第8戦が開催。世界選手権を終えてシクロクロスシーズンが終幕に向かう中で開催された「北海クロス」で男女ともに出入りの激しいレースが展開された。
女子エリート:ブラントの追い上げ届かず、ファンデルへイデンがビッグレース今季初勝利

インゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)とサラ・カサソラ(イタリア)が逃げる photo:CorVos
女子エリートレースには世界選手権を2位で終えたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が参戦した一方、ランキング2位で逆転優勝の可能性を残すセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が出場見合わせ。ロードシーズンを見据えるフェム・ファンエンぺル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)らも出場していないためブラントがイージーに優勝するかと思われたが、そう単純な展開にはならなかった。
濡れた第一コーナーで落車したブラントはいきなり30秒のビハインドを背負い、優勝候補の後退をチャンスに捉えたインゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)とチームメイトのサラ・カサソラ(イタリア)が抜け出して先行。「最初からフルスロットルで走るのは得意じゃない。あまりにも差が大きかった」と振り返るブラントだったが徐々に差を詰め、6周回中の5周目には単独2番手になっていたカサソラに追いついたものの、ペースダウンしたカサソラに詰まってギャップを広げてしまった。

嬉しいビッグレース今季初優勝を挙げたインゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) photo:CorVos

テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第8戦 女子エリート表彰台 photo:CorVos

3度目のシリーズランキング総合優勝を挙げたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) photo:CorVos
シーズン終盤に掛けて調子を上げていた2019年のU23世界女王がリードを守り抜き、嬉しい今年初のビッグレース優勝をマーク。「ルシンダが迫ってきた時点でペースは限界だったけれど、最後まで粘り強く戦うことができた」と逃げ続けるレースを振り返っている。追い上げ届かなかったブランドも2021-2022シーズンに続く自身3度目のシリーズ優勝を挙げ、笑顔でトロフィーを受け取っている。
男子エリート:帯状疱疹に悩まされたニューウェンハイスが復活勝利

「ずっと余裕がある状態で走っていた」と言うヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) photo:CorVos
誰が勝つか分からない激しいレースになったのは男子エリートカテゴリー。ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズグローウィ・ライオンズ)やパウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンスのマイケル・ファントーレンハウトとエリ・イゼルビット、トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)、ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム)といった面々が先頭集団を組んで先行する。レース中盤にかけてラップタイムが上がる、中だるみ無しの展開で徐々にメンバーが絞られていった。
ファントーレンハウトとイゼルビット、そしてニューウェンハイスだけなった先頭グループでパウェルスの2人がチームプレーに徹したものの、2人のミスを突いてニューウェンハイスがアタック。必死に追走するイゼルビットを振り切って、ニューウェンハイスがフィニッシュラインで両手を広げた。

今季初勝利を挙げたヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) photo:CorVos

テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第8戦 男子エリート表彰台 photo:CorVos

ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)がシリーズ総合優勝 photo:CorVos
帯状疱疹によって数ヶ月間シーズンインできなかった前オランダ王者が今季待望の復活勝利を遂げた。「もう一度勝つことが僕の目標だったんだ。自分にぴったりなコースだということは分かっていたけど、言葉では言い表せないほど嬉しい。ここ数週間、突然物事が再び順調に進み始めて、今日もまだまだ力が残っている感覚だった。数ヶ月前に今日勝てるだなんて夢にも思わなかったよ。本当にいい気分だよ」と今季初勝利を挙げたニューウェンハイスは話している。
また、シリーズランキングでは序盤戦でポイントを荒稼ぎしたニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が初制覇を遂げている。
ベルギーの西フランドル州、オステンドの西、北海に面するミッデルケルケでスーパープレスティージュの最終第8戦が開催。世界選手権を終えてシクロクロスシーズンが終幕に向かう中で開催された「北海クロス」で男女ともに出入りの激しいレースが展開された。
女子エリート:ブラントの追い上げ届かず、ファンデルへイデンがビッグレース今季初勝利

女子エリートレースには世界選手権を2位で終えたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が参戦した一方、ランキング2位で逆転優勝の可能性を残すセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が出場見合わせ。ロードシーズンを見据えるフェム・ファンエンぺル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)らも出場していないためブラントがイージーに優勝するかと思われたが、そう単純な展開にはならなかった。
濡れた第一コーナーで落車したブラントはいきなり30秒のビハインドを背負い、優勝候補の後退をチャンスに捉えたインゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)とチームメイトのサラ・カサソラ(イタリア)が抜け出して先行。「最初からフルスロットルで走るのは得意じゃない。あまりにも差が大きかった」と振り返るブラントだったが徐々に差を詰め、6周回中の5周目には単独2番手になっていたカサソラに追いついたものの、ペースダウンしたカサソラに詰まってギャップを広げてしまった。



シーズン終盤に掛けて調子を上げていた2019年のU23世界女王がリードを守り抜き、嬉しい今年初のビッグレース優勝をマーク。「ルシンダが迫ってきた時点でペースは限界だったけれど、最後まで粘り強く戦うことができた」と逃げ続けるレースを振り返っている。追い上げ届かなかったブランドも2021-2022シーズンに続く自身3度目のシリーズ優勝を挙げ、笑顔でトロフィーを受け取っている。
男子エリート:帯状疱疹に悩まされたニューウェンハイスが復活勝利

誰が勝つか分からない激しいレースになったのは男子エリートカテゴリー。ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズグローウィ・ライオンズ)やパウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンスのマイケル・ファントーレンハウトとエリ・イゼルビット、トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)、ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム)といった面々が先頭集団を組んで先行する。レース中盤にかけてラップタイムが上がる、中だるみ無しの展開で徐々にメンバーが絞られていった。
ファントーレンハウトとイゼルビット、そしてニューウェンハイスだけなった先頭グループでパウェルスの2人がチームプレーに徹したものの、2人のミスを突いてニューウェンハイスがアタック。必死に追走するイゼルビットを振り切って、ニューウェンハイスがフィニッシュラインで両手を広げた。



帯状疱疹によって数ヶ月間シーズンインできなかった前オランダ王者が今季待望の復活勝利を遂げた。「もう一度勝つことが僕の目標だったんだ。自分にぴったりなコースだということは分かっていたけど、言葉では言い表せないほど嬉しい。ここ数週間、突然物事が再び順調に進み始めて、今日もまだまだ力が残っている感覚だった。数ヶ月前に今日勝てるだなんて夢にも思わなかったよ。本当にいい気分だよ」と今季初勝利を挙げたニューウェンハイスは話している。
また、シリーズランキングでは序盤戦でポイントを荒稼ぎしたニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が初制覇を遂げている。
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025第8戦 女子エリート結果
1位 | インゲ・ファンデルへイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | 44:28 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | +0:13 |
3位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +0:33 |
4位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:18 |
5位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス、ヴァンリーゼルクロスチーム) | +1:34 |
6位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:02 |
7位 | ジュリー・ブラウワーズ(ベルギー、シャルル・リエジョア・ロースタリー) | +2:16 |
8位 | レオニー・ベントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +3:07 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、シクロクロスレッズ) | +3:30 |
10位 | キオナ・クラッベ(ベルギー) | +3:20 |
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第8戦 男子エリート結果
1位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) | 57:05 |
2位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +0:03 |
3位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:09 |
4位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:14 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:19 |
6位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +0:44 |
7位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:05 |
8位 | イェンス・アダムス(ベルギー) | +1:12 |
9位 | ワイツ・メーウセン(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:26 |
10位 | カイ・デブリュッケル(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:47 |
text:So.Isobe
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