フランスで開催中のシクロクロス世界選手権。3人の新世界王者が誕生した2日目を戦った日本人選手3名(柚木伸元、副島達海、石川七海)のレース後インタビューをお届けする。



柚木伸元(日本大学):男子U23 33位

(走っている)順位的には良くて、パワーも出ていました。好きなタイプのコースで調子よく走れていたんですが、トップも速くて-1ラップで終えることになりました。

柚木伸元(日本大学) photo:Nobuhiko Tanabe

スタートが決まって20番手台まで上げ、途中の苦しい時間帯も乗り切って自分のペースに戻せました。変化し続けるコースにも対応できましたし、感触としては悪くなかったですね。ただやっぱりスタート直後の「耐える時間」と後半に体力を残すことが課題だと感じましたが、その一方でテクニック面は問題なく、自分のペースで走れたのは良かったですね。

今年は去年と比べてピーキングも上手くいきました。今年は全日本選手権のことは一切考えず、世界選手権だけを考えて取り組んできました。パワーやフィジカル、テクニックも現段階でのベストは尽くせました。順位だけ見るとそんなに良くないし、完走もできていないので悔しいですが、昨年よりも上手く走れた世界選手権だったと思います。

リザルトを見ても1位と2位が1分くらい離れちゃっているので、あいつ(優勝したデルグロッソ)はエリートに出て欲しかったですね(笑)。僕はもう1年アンダーで走れるので、20番台を目指して必ず完走し、良い結果を目指したいと思います。



副島達海(大阪産業大学):男子U23 40位

副島達海(大阪産業大学) photo:Nobuhiko Tanabe

落車で傷口を縫う怪我をしてしまいましたが、アドレナリンでどうにか...。

最初からいろいろ起きたレースでした。スタートは出遅れてしまいましたが、ぼちぼち走れましたね。中盤は良い走りができていたと評価を受けましたが、個人的には苦しい時間が続きました。先週のワールドカップ2連戦は自分のスキル不足に直面しましたし、今の実力としてはこれくらいの結果なのかな、と。ただ、苦しい展開ながら自分自身を追い込んで走れたことは良かったかな、と思います。

コースも朝は硬かったのにしっかりと泥になりました。周りの選手が邪魔になって思い通りに走れなかったし、得意なところで前に詰まってしまったり、そういう場面でもっと周りを見て状況把握する必要があったように思います。泥のこなし方はまだまだなんだな、と思い知らされました。自分の実力に直面できたことはいい経験になったと感じています。ここからどうしていくかは自分次第です。



石川七海(チャンピオンシステムジャパンTT&轍屋):女子ジュニア32位

石川七海(チャンピオンシステムジャパンTT&轍屋) photo:Nobuhiko Tanabe

ペダルがはまらなくて一番後ろからのスタートになったんですが、焦らずに中盤まで順位を上げる事が出来たので良かったなと思います。でも後半はタレてしまったので、今後はペースを維持できるようになりたいですね。

世界の選手たちは走りに無駄がない。例えばバイクを降りるタイミングでもスピードを殺さずランニングに繋げたり。日本だと止まっちゃう場面でもスピードを残したままだったりとスキルが全然違いますね。もし来年も世界選手権に出場できれば、10番台で走れるくらいに力を付けたいと思います。

とにかくレースはめちゃくちゃ楽しかったです。ワールドカップも2戦走れましたし、いつも映像でしか見ていなかった世界の中で走ることができたのは、本当に楽しかったです。

text:So Isobe
photo:Nobuhiko Tanabe

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