2025/02/01(土) - 08:14
トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)が、最大勾配22%の激坂で圧巻のアタックを披露。ライバルたちを大きく引き離し、アルウラー・ツアー第4ステージで今大会2勝目を飾り、総合優勝に王手をかけた。

この日はマラヤ・コンサートホールがスタート地点となった photo:A.S.O.

アルウラー・ツアー2025第4ステージ image:A.S.O. ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)が2020年にスタートさせたアルウラー・ツアー(UCI2.1)は第4ステージ。昨年の最終ステージと同じハラット・ウワイリドにフィニッシュする140.9kmの大部分は平坦路だが、終盤に最大勾配22%(距離2.5km/平均12.8%)を登坂。フィニッシュラインは頂上から平坦路を8.5km進んだ先にある。
翌日はスプリントフィニッシュが予想される平坦路のため、この日のフィニッシュ地点でリーダージャージを着用する選手が実質的な総合優勝者となる。6つのワールドチームやプロチーム、そしてJCLチーム右京の選手たち115名が、2日目勝者で総合首位ピドコックを先頭にスタート。全面鏡張りのマラヤ・コンサートホールに見送られたレースは、2日連続の逃げとなった小石祐馬(JCLチーム右京)を含む8名が先頭でローテーションを回した。

逃げは小石祐馬(JCLチーム右京)を含む8名 photo:A.S.O.

プロトンはQ36.5プロサイクリングが中心となり牽引した photo:A.S.O.
一方のメイン集団はQ36.5プロサイクリングが牽引してリーダーチームの責任を全うする。また前日に総合タイムを失ったエディ・ダンバー(アイルランド)を擁するジェイコ・アルウラーも、新加入で現MTBのクロスカントリー世界王者であるアラン・ハザリー(南アフリカ)の総合逆転のため、プロトン前方に選手を固める。レースが後半に入り、実力差が現れた逃げ集団は3名が脱落し、小石ら5名となった。
途中ハザリーが前輪パンクのトラブルに見舞われるも、チームメイトのマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ)が集団復帰をアシスト。トタルエネルジーが先導するプロトンがハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)に入り、逃げを捉え、ステージ優勝と総合優勝を争い登坂バトルが幕開けた。
最大勾配22%の急勾配区間では軽快なダンシングでピドコックが集団を先導する。その背後には総合2位ライナー・ケップリンガー(オーストリア、バーレーン・ヴィクトリアス)、総合3位ハザリー、そしてダンバーの3名が食らいつく。しかし頂上まで残り700m地点でピドコックが加速。たまらずダンバーが遅れ、さらにリーダージャージが踏み込むと単独先頭に立った。

ハラット・ウワイリドでアタックし、独走でフィニッシュを目指すピドコック photo:A.S.O.
後続に25秒差をつけて頂上を通過したピドコックは3秒のボーナスタイムをゲットする。そのままタイムトライアル態勢に移行し、追走集団のケップリンガーとハザリー、ダンバーには20歳のヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が合流。太陽に照らされた岩山を背景に4名は懸命の追走を見せたものの、その差はゼロになることはなく、ピドコックが今大会2勝目を決めた。

独走で2勝目を手に入れたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:CorVos

緑色のリーダージャージを守り、総合優勝に手をかけたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:A.S.O.
実質的に総合優勝を手に入れたピドコックは、「勝利とともに総合リードを大きく広げられて本当に嬉しいよ。これまでのトレーニングの成果が現れた。5〜10分における出力数値の過去最高が出たんじゃないかな」と喜びを語った。
12秒差でフィニッシュした2位集団の先頭は総合3位のハザリーが取り、3位は総合2位のケップリンガー。また8位にはJCLチーム右京のアレッサンドロ・ファンチェル(イタリア)が入り、総合順位を10位まで上げている。


翌日はスプリントフィニッシュが予想される平坦路のため、この日のフィニッシュ地点でリーダージャージを着用する選手が実質的な総合優勝者となる。6つのワールドチームやプロチーム、そしてJCLチーム右京の選手たち115名が、2日目勝者で総合首位ピドコックを先頭にスタート。全面鏡張りのマラヤ・コンサートホールに見送られたレースは、2日連続の逃げとなった小石祐馬(JCLチーム右京)を含む8名が先頭でローテーションを回した。


一方のメイン集団はQ36.5プロサイクリングが牽引してリーダーチームの責任を全うする。また前日に総合タイムを失ったエディ・ダンバー(アイルランド)を擁するジェイコ・アルウラーも、新加入で現MTBのクロスカントリー世界王者であるアラン・ハザリー(南アフリカ)の総合逆転のため、プロトン前方に選手を固める。レースが後半に入り、実力差が現れた逃げ集団は3名が脱落し、小石ら5名となった。
途中ハザリーが前輪パンクのトラブルに見舞われるも、チームメイトのマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ)が集団復帰をアシスト。トタルエネルジーが先導するプロトンがハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)に入り、逃げを捉え、ステージ優勝と総合優勝を争い登坂バトルが幕開けた。
最大勾配22%の急勾配区間では軽快なダンシングでピドコックが集団を先導する。その背後には総合2位ライナー・ケップリンガー(オーストリア、バーレーン・ヴィクトリアス)、総合3位ハザリー、そしてダンバーの3名が食らいつく。しかし頂上まで残り700m地点でピドコックが加速。たまらずダンバーが遅れ、さらにリーダージャージが踏み込むと単独先頭に立った。

後続に25秒差をつけて頂上を通過したピドコックは3秒のボーナスタイムをゲットする。そのままタイムトライアル態勢に移行し、追走集団のケップリンガーとハザリー、ダンバーには20歳のヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が合流。太陽に照らされた岩山を背景に4名は懸命の追走を見せたものの、その差はゼロになることはなく、ピドコックが今大会2勝目を決めた。


実質的に総合優勝を手に入れたピドコックは、「勝利とともに総合リードを大きく広げられて本当に嬉しいよ。これまでのトレーニングの成果が現れた。5〜10分における出力数値の過去最高が出たんじゃないかな」と喜びを語った。
12秒差でフィニッシュした2位集団の先頭は総合3位のハザリーが取り、3位は総合2位のケップリンガー。また8位にはJCLチーム右京のアレッサンドロ・ファンチェル(イタリア)が入り、総合順位を10位まで上げている。
アルウラー・ツアー2025第4ステージ結果
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | 3:09:46 |
2位 | アラン・ハザリー(南アフリカ、ジェイコ・アルウラー) | +0:12 |
3位 | ライナー・ケップリンガー(オーストリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
5位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | +0:16 |
6位 | トーマス・ペゼンティ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:24 |
7位 | シャビエル・アスパレン(スペイン、Q36.5プロサイクリング) | |
8位 | アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、JCLチーム右京) | |
9位 | ジョリス・デルボヴ(フランス、トタルエネルジー) | |
10位 | マックス・ファンデルミューレン(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | 13:54:22 |
2位 | ライナー・ケップリンガー(オーストリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
3位 | アラン・ハザリー(南アフリカ、ジェイコ・アルウラー) | +0:32 |
4位 | フレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:34 |
5位 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:11 |
6位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | +1:13 |
7位 | オドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:14 |
8位 | フランク・ファンデンブルーク(オランダ、ピクニック・ポストNL) | +1:21 |
9位 | マックス・ファンデルミューレン(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:25 |
10位 | アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、JCLチーム右京) | +1:38 |
その他の特別賞
ポイント賞 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
チーム総合成績 | ウノエックス・モビリティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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