2025/01/28(火) - 14:09
本日1月28日、中東サウジアラビアを舞台にしたアルウラー・ツアーが開幕する。UCI1クラスながらツールと同じA.S.O.が主催するステージレースには、Q36.5に移籍したトーマス・ピドコック(イギリス)が出場。また日本王者・小林海もJCLチーム右京での初陣を飾る。

今年も登場予定のマラヤ・コンサートホール photo:CorVos
アラビア半島の大部分を占め、イスラム教の聖地メッカとメディナを擁するサウジアラビア。同時に世界有数の産油国であり、その豊富な資金を背景にサッカーをはじめとする様々な国際的なスポーツイベントを積極的に誘致。そんなサウジアラビアが、2020年にツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)とスタートしたのがアルウラー・ツアーだ。
全5ステージで争われる第5回大会の舞台はサウジアラビア北西部で、紅海にもほど近いウラー。国土の大部分を占める砂漠地帯を駆けるため、昨年は4/5のステージが平坦路で行われた。しかし今年は急勾配坂が登場するステージが2つに増えたため、スプリンターだけでなくパンチャーやクライマーの活躍も見られるバランスの良い大会となった。
急坂登場の2日目、4日目に注目

昨年はサイモン・イェーツ(イギリス)が制したハラット・ウワイリド photo:CorVos
総合順位が争われうであろう最初のステージは、アルウラーの旧市街を出発する大会2日目。コース後半に27.1kmコースを2周半し、最大勾配15%のビール・ジャイダ山を計3度登坂する。最後の頂上にフィニッシュラインが設定されている。
4日目は昨年の最終ステージと同じハラット・ウワイリドにフィニッシュする。平坦路を120kmほど進んだ後、最大勾配22%(距離2.5km/平均12.8%)を登坂。フィニッシュラインは頂上から平坦路を8.5km進んだ先にある。

アルウラー・ツアー2025第2ステージ image:A.S.O. 
アルウラー・ツアー2025第4ステージ image:A.S.O.
昨年は三つ巴スプリントをサイモン・イェーツ(イギリス、当時ジェイコ・アルウラー)が制し、チームスポンサーであるアルウラーに総合優勝をもたらした。大会最終日は集団スプリントが予想される平坦ステージのため、前日のリーダージャージ着用者が総合優勝に輝く可能性が高い。

アラビア半島の大部分を占め、イスラム教の聖地メッカとメディナを擁するサウジアラビア。同時に世界有数の産油国であり、その豊富な資金を背景にサッカーをはじめとする様々な国際的なスポーツイベントを積極的に誘致。そんなサウジアラビアが、2020年にツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)とスタートしたのがアルウラー・ツアーだ。
全5ステージで争われる第5回大会の舞台はサウジアラビア北西部で、紅海にもほど近いウラー。国土の大部分を占める砂漠地帯を駆けるため、昨年は4/5のステージが平坦路で行われた。しかし今年は急勾配坂が登場するステージが2つに増えたため、スプリンターだけでなくパンチャーやクライマーの活躍も見られるバランスの良い大会となった。
急坂登場の2日目、4日目に注目

総合順位が争われうであろう最初のステージは、アルウラーの旧市街を出発する大会2日目。コース後半に27.1kmコースを2周半し、最大勾配15%のビール・ジャイダ山を計3度登坂する。最後の頂上にフィニッシュラインが設定されている。
4日目は昨年の最終ステージと同じハラット・ウワイリドにフィニッシュする。平坦路を120kmほど進んだ後、最大勾配22%(距離2.5km/平均12.8%)を登坂。フィニッシュラインは頂上から平坦路を8.5km進んだ先にある。


昨年は三つ巴スプリントをサイモン・イェーツ(イギリス、当時ジェイコ・アルウラー)が制し、チームスポンサーであるアルウラーに総合優勝をもたらした。大会最終日は集団スプリントが予想される平坦ステージのため、前日のリーダージャージ着用者が総合優勝に輝く可能性が高い。
アルウラー・ツアー2025ステージリスト
ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
第1ステージ | 1月28日 | アル・マンシヤ駅〜アル・マンシヤ駅 | 142.7km |
第2ステージ | 1月29日 | アルウラー旧市街〜ビール・ジャイダ山 | 157.7km |
第3ステージ | 1月30日 | ヘグラ(マダイン・サーレハ)〜タイマ・フォート | 180.6km |
第4ステージ | 1月31日 | マラヤ〜ハラット・ウワイリド | 140.9km |
第5ステージ | 2月1日 | アルウラー・キャメルカップ・トラック〜アルウラー・キャメルカップ・トラック | 169.6km |
UCI1クラスながら、ワールドツアーと遜色ない豪華メンバーが集結するアルウラー・ツアー。今年も6つのワールドチームに加えて7つのプロチーム、そして3つのコンチネンタルチームとサウジアラビア・ナショナルチームの計17チーム、118名の選手が出場する。
初陣飾るピドコックのコンディションは?

総合を争う選手の中でも注目は、イネオス・グレナディアーズからQ36.5プロサイクリングに電撃移籍したトーマス・ピドコック(イギリス)だろう。昨年アムステルゴールドレースを制したピドコックは今季シクロクロスを全休し、春のクラシックを万全の状態で迎えるべく、新チームでの初陣に臨む。
対抗はチーム2連覇を目指すエディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー)や35歳のベテラン、ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG)。また24歳のキアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)や日本贔屓で知られるイニーゴ・エロセギ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)の走りにも注目したい。
メルリールvsフルーネウェーヘンに注目

スプリントでは昨年区間2勝のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)とディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)の直接対決が目玉となる。両チームは共にエースを支える強力なリードアウトやアシストを揃えているため、白熱のスプリントバトルが期待される。
その2人に復活狙うファビオ・ヤコブセン(オランダ、ピクニック・ポストNL)やベテランのアレクサンダー・カンプ(デンマーク、アンテルマルシェ・ワンティ)、フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG)がどう割っていけか。

また日本からはJCLチーム右京が今年も参戦する。昨年アクティブライダー賞を獲得した岡篤志は退団したものの、現日本王者の小林海と前王者の山本大喜、そして小石祐馬が出場。その他は新加入のイタリア勢4名と、昨年同様に積極的な走りが期待される。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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