ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が、2月2日に開催されるシクロクロス世界選手権への出場を発表した。昨年12月に不出場を表明していたが、一転して2018年以来の世界王者を目指す。



シクロクロス世界選手権への出場を発表したファンアールト photo:CorVos

「コンディションがよく、冬の期間も順調だ。世界選手権への出場を考え始めたのはマースメヘレン(1月25日)のレース直後。ベルギー代表監督やチームの監督と話し合い、出場を決めた」とファンアールトはプレスリリースでコメントした。

ファンアールトは昨年末に今季シクロクロスのスケジュールを発表。マースメヘレン(ベルギー)で行われたUCIワールドカップ第11戦をシーズン最終戦とし、春のクラシックレースに向けた準備に入る予定だった。シクロクロス世界選手権への出場は、オランダ・ホーヘルハイデで開催された2023年大会以来2年振り。その時はマチュー・ファンデルプール(オランダ)にスプリントで敗れ、2位となっている。

出場を決めた理由について、ファンアールトは「美しいレースに出場することに興奮している。世界選手権に出場することで得られる刺激は、ロードでの目標達成に良い影響があるだろう。例年とは違う準備になるが、ベストを尽くしたい」と語った。

直近のUCIワールドカップ第11戦ではファンデルプールに敗れたファンアールト photo:CorVos

今シーズンのファンアールトは6レースに出場して2勝。直近のマースメヘレンでは転倒を繰り返して2位となり、ファンデルプールが優勝した。

ヴィスマのパフォーマス・コーチを務めるマチュー・ハイブールは「ワウトは熱狂的なシクロクロッサーだ。この決断は話し合いの末に決まったこと。我々は全面的に彼をサポートする」と語っている。

text:Sotaro.Arakawa
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