2025/01/22(水) - 18:00
2024年9月下旬にホノルルセンチュリーライドが開催され、毎年恒例の東武トップツアーズのライドツアーが実施された。そして、キナンレーシングチームの畑中勇介さんがサポートを担当し、大会前日に実施される走り方講座とプラクティスライドの模様を絹代さんのレポートで紹介していく。
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ライド前日の朝は直前走り方講座を実施 photo:Kinuyo
今年も、毎年恒例の東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーが開催された。だが今年は、予定していたツアーを完全な形で催行するための人数に参加人数が満たず、いったん中止にし、申し込みをされた方々の了承を得たうえで改めてツアーを企画し実施することになった。
新たなツアーはキナンレーシングチームの畑中勇介選手を加え、メカニックを務められるプロジェクトKの栗田秀隆さんと絹代の3名体制でサポートする。オプショナルツアーには新コースを導入し、規模を縮小し、安全確保と同時に効率化は図りながらも、これまで以上に楽しんでいただけるようにしよう、と話し合った。
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今回、ツアーでサポートを担当した畑中勇介選手、栗田秀隆さんと絹代さん photo:Kinuyo
今年、スタッフ勢は1日早く現地入りし、今年度と来年度以降に向けての試走と現地確認を行ってから参加者の皆さんをお迎えした。
ツアーのコンテンツはライド前日の土曜日朝、ツアー参加者は無料で参加できる「直前走り方講座」から始まった。カピオラニ公園に集まっていただき、畑中選手と絹代から確実に完走するためのポイントや直前の準備などを説明。コースやライド全般、エイドステーションの様子などイメージを持ってもらい、エイドで調達可能なものと携帯すべきもの、注意点などをお話しする。勝手のわからない海外でのイベントで不安を取り除き、万全の態勢で楽しんでもらうことが目標だ。ペース配分や目安、当日の注意点なども具体的にご説明した。
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緑が気持ちよいカピオラニ公園で開催 photo:Kinuyo
皆さんからのご質問に答えたあとで7kmほどの行程を皆で一緒に走った。走る中でバイクの異常を見つけたり、セッティングの疑問が生まれたりした場合は栗田メカにご相談いただくこととして、解散となった。
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試走に出て、最初の上りを越え、ダイアモンドヘッドルックアウトで記念撮影 photo:Kinuyo
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走行後、皆さんと話しながら不安点などの確認をする photo:Kinuyo
この日はお天気もよく、景色は最高に美しかった。皆でゆったりと走って記念撮影をした。
初参加の方は特にわからないことが多いはずだが、ハワイに来て自転車の梱包をほどき、見知らぬ土地を試走するのはなかなかハードルが高い。本番のライド前に皆で一緒に走れる機会が盛り込まれている意義は大きいと感じる。
プラクティスライドへ
例年はここでいったん全員解散し、各自昼食をとった後で再集合していたが、今年はプラクティスライド参加者はそのままライドにスタートする形を試行した。ツアー期間があまりに自転車漬けになると、お土産の買い物などプラスアルファの動きも難しくなりかねないため、ライド後の時間も活用できるよう例年より早く帰着できる形にしようということになった。行程もこれまでのシンプルなものから、グルメあり、ビーチあり、とお楽しみ要素をプラスしたコースに変えて開催する。
参加者と共に隊列を組んでダイアモンドヘッド方向へ。今年は皆でカフェに向かう。リーズナブルな値段で遅めのモーニングを提供しているカフェを見つけたのだ。豪華な別荘街から住宅地を抜け、人気のカフェが立ち並ぶモンサラット通りへ。15分ほどで「アロハカフェパイナップル」に到着。パイナップルの看板が掲げられたかわいらしいカフェだ。ここは日本人が経営しているようで、日本語のメニューもあり日本語でオーダー可能だった。
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「アロハカフェパイナップル」に到着。外観もかわいい photo:Kinuyo
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オーダーも日本語で安心 photo:Kinuyo
ここは、この物価高なホノルルにおいて6.80ドルでトーストとベーコンのモーニングセットがいただける貴重なお店。皆さんそれぞれの空腹の具合に応じモーニングセットやドリンクなどをオーダーした。
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容器からはみ出さんばかりのモーニング photo:Kinuyo
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彩鮮やかなパイナップルジュースとパイナップルスムージー photo:Kinuyo 
仲良くモーニング! photo:Kinuyo
料理を受けとった方から「多い!」の声が。“ハワイあるある”ではあるが、メニュー写真よりも実際の方がはるかにボリューミーで、中身が容器からあふれている。思わず笑ってしまった。とはいえ一品一品がおいしそう!「多いよ!」と笑いながらも、味は良いようで皆さん完食されていた。
私は気になっていたパイナップルスムージーをオーダー。さわやかな甘みと酸味がほてった体にしみわたる。思わず一気に飲んでしまった。
さて、ここから高級住宅地であるカハラ地域を抜けてハイウェイに上がる。今日の目的地は、美しく神聖な場所とされている「マカプウ」。これまでのプラクティスライドより少し距離も伸びる形になる。この日は少し風が強く、向かい風を受けながら東へ進んだ。
少々風に悩まされながらも集団で隊列を組んで一定のペースで進んだ。ハイウェイから「ハナウマ」に向かう坂の手前のショッピングセンター「ココ・マリーナ・センター」でストップ。
ここは敷地内に店舗が軒を連ねており、ショッピング、グルメに映画館までが揃っている。今回の目的地はオバマ元米大統領がハワイにいた時代に愛していたという「KOKONUTS」。ワイキキに比べると少しローカルなアサイーボウルをいただいてみようという計画だ。
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ココ・マリーナ・センターの「KOKONUTS」 photo:Kinuyo
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メニューは豊富。オバマ元米大統領の写真も飾られている photo:Kinuyo
アサイーボウルはハワイでは昔からサーファーたちが好んで食べていた定番の朝食のひとつで、早朝から提供されていることが多い。アサイーとはブラジルの果実で、抗酸化物質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれるスーパーフード。凍った果実をジュースで割り、ミキサーにかけたものにグラノーラやフルーツがあしらわれていることが多い。
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私は迷うことなく全部乗せをセレクト。来たからには食べたい! photo:Kinuyo
この店のアサイーボウルは2種類で、アサイーの上にグラノーラ、バナナが載り、さらに炒ったココナッツや新鮮なイチゴが並んだものが$13.95、シンプルなものが$12.95。いずれも、「24oz」=約710ccという日本ではあり得ないビッグサイズで提供される。ちなみにスターバックスのベンティサイズでも約590cc。日本のアサイーボウルは手のひらサイズの提供が多く、グラム単価でいったら意外とお得なのだ。
アサイーを割るドリンクはアップルジュースか豆乳から選択できる。先ほどのカフェで腹パンな方もいたはずだが、せっかくのチャンスということで多くの方がオーダーしていたようだ。
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受け取った人からアサイーを食べ始める photo:Kinuyo
手に取るとずっしりと重く、食べ応えがありそう!感覚的には十分おいしく食べられる大きさだ。スプーンをがっつりと差し込み、ぜいたくにアサイーを一口。やわらかいシャーベット状の冷たいアサイーはほんのり甘味があり、それだけでも美味。グラノーラと一緒に頬張れば、歯応えも楽しめる。甘いはちみつがちょうどよいアクセントになっていた。フルーツやココナッツを混ぜ、変化を楽しみながら食べていくと、ビックボウルもあっという間。食べてもカラダに気持ちよくて、もっと食べられるなぁ。おいしかった!この満足度はクセになる。
日本でもアサイーボウルは今年の流行語大賞にノミネートされたようだが、小ぶりなものが多い。やはり本場の味とサイズで味わってみなくては、だ!
満足してライドに再スタート。ハナウマ湾への入り口まで登って行く。この坂が少々きつく長さもあるため、向かい風の日にはちょっと堪える。無理をせず、それぞれのペースで上がってもらった。
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ハナウマ湾に降る道の分岐で恒例の記念撮影 photo:Kinuyo
上で記念撮影をし、今度は一気にダウンヒル。この日は晴天に恵まれ、海も濃い青色で絵に描いたような美しい海景色が広がる中を下って行くことになった。視界に飛び込んでくる絶景を楽しみながら、展望スポットをつなぐルートを走る。大会当日はエイドステーションになる「サンディビーチパーク」では多くのサーファーがサーフィンを楽しんでいた。この日はパークに止まらず、その横を抜け、さらに先へ。
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マカプウに向かう坂道は、海を背負って上るドラマチックスポット photo:Kinuyo
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上り終えたところで記念撮影。紺色の海が本当に美しかった photo:Kinuyo
「マカプウ」に向かって少し上り、紺碧の海の眺めを楽しみながら今年の折り返し地点に設定した「マカプウビーチ」を目指した。毎年ライド本番ではマカプウの眺めを楽しんでいたが、ビーチに向かうのは、今年が初めてだ。ビーチの駐車場を抜け、自転車を押し歩きながら奥まで進むと視界が開け、ビーチが見えた。美しい!
片側を山に囲われた形になり、秘密の場所のような雰囲気が漂う。海の色は宝石みたいにクリアな濃い青から水色にグラデーションし、白い波しぶきが上がっており、白い砂と黄緑色の草、広がる澄んだ青色の海が織りなす景観の美しいこと。まさに完璧な色味。ホテルが立ち並ぶリゾートムード満点のワイキキのビーチとはまったく違う雰囲気だ。
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なかなかの波で遊泳は推奨されていないが、地元の方々は果敢に飛び込んでいた photo:Kinuyo
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しばし波と砂と戯れる photo:Kinuyo
波が少し高く、ロコたちは映画に出てくる「モアナ」みたいに勇ましく泳いでいたけれど、遊泳は推奨されていないようだった。自分も海に入りたいと主張する方はおらず、大人しく波打ち際でこの空間を楽しんだ。翌日はロングライドが控えている。
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自転車を置いてビーチに歩いてアクセスできる photo:Kinuyo
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ビーチをバックに記念撮影! photo:Kinuyo
しばらく美しい海を楽しんで帰り支度をした。ここからは来た道を折り返す。行きは向かい風だったため、帰りは追い風のはずだ。マカプウから来た道を辿り、ライド本番と同様に内陸に入り、ゴルフ場横を抜けてハワイ・カイ方面に戻った。
帰路も「ココ・マリーナ・センター」で再度ストップ。帰路は恒例のマラサダ(ハワイのドーナッツ)休憩だ。ここでは日本にも出店している人気店「レナーズ」がトラックで営業しており、揚げたての熱々のマラサダを手軽に買うことができる。何を隠そう私がこよなく愛しているスポットだ。私調べでは、本店よりこのトラックのマラサダの方が美味い。
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「レナーズ」のトラック。本店よりうまい(と思う)揚げたてのマラサダが買える photo:Kinuyo
ここでマラサダ派閥はフレーバーシュガーをまぶしたシンプル派と、フィリング(クリーム)入り派とに分かれる。私は断然フィリング派。この日はハウピア(ココナッツ)クリームをセレクトした。外側はカリカリ、生地はしっとりふんわりしていて、さらに惜しげなくたっぷり入ったクリームがとろけ出てくるところに幸せを感じる。
クリームなしのシンプル派は、クリームがない方が生地の「カリッ」「ふわっ」を楽しめると主張する。いずれにしても頼んだ全員がこのトラックのマラサダのおいしさに感動していたことは確かだ。
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揚げたてのハウピアクリーム入りのマラサダ(食べかけで失礼)。激ウマだった photo:Kinuyo
ここからは追い風のハイウェイをひた走る。単調になり眠くなることも多いのだが、この日は追い風のおかげで気持ちよく走りきることができた。カハラを抜け、豪華な別荘街を抜けてダイアモンドヘッドを回り、15時半ごろツアーデスクに帰着。まだ時間は早いけれど、よく食べて飲んで、走って、絶景を眺め、朝から濃厚な時間だった。
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ゼッケンを取りに行き、ライド本番に備える photo:Kinuyo
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翌日はいよいよセンチュリーライド本番だ! photo:Kinuyo
この日の疲れが出ないようよく休みましょう、と話し合って解散した。
翌日はいよいよセンチュリーライド本番! さて今年はどんなライドになるのか楽しみだ。
photo:Kinuyo、東武トップツアーズホノルルセンチュリーライドスタッフ
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新たなツアーはキナンレーシングチームの畑中勇介選手を加え、メカニックを務められるプロジェクトKの栗田秀隆さんと絹代の3名体制でサポートする。オプショナルツアーには新コースを導入し、規模を縮小し、安全確保と同時に効率化は図りながらも、これまで以上に楽しんでいただけるようにしよう、と話し合った。
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ツアーのコンテンツはライド前日の土曜日朝、ツアー参加者は無料で参加できる「直前走り方講座」から始まった。カピオラニ公園に集まっていただき、畑中選手と絹代から確実に完走するためのポイントや直前の準備などを説明。コースやライド全般、エイドステーションの様子などイメージを持ってもらい、エイドで調達可能なものと携帯すべきもの、注意点などをお話しする。勝手のわからない海外でのイベントで不安を取り除き、万全の態勢で楽しんでもらうことが目標だ。ペース配分や目安、当日の注意点なども具体的にご説明した。
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皆さんからのご質問に答えたあとで7kmほどの行程を皆で一緒に走った。走る中でバイクの異常を見つけたり、セッティングの疑問が生まれたりした場合は栗田メカにご相談いただくこととして、解散となった。
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プラクティスライドへ
例年はここでいったん全員解散し、各自昼食をとった後で再集合していたが、今年はプラクティスライド参加者はそのままライドにスタートする形を試行した。ツアー期間があまりに自転車漬けになると、お土産の買い物などプラスアルファの動きも難しくなりかねないため、ライド後の時間も活用できるよう例年より早く帰着できる形にしようということになった。行程もこれまでのシンプルなものから、グルメあり、ビーチあり、とお楽しみ要素をプラスしたコースに変えて開催する。
参加者と共に隊列を組んでダイアモンドヘッド方向へ。今年は皆でカフェに向かう。リーズナブルな値段で遅めのモーニングを提供しているカフェを見つけたのだ。豪華な別荘街から住宅地を抜け、人気のカフェが立ち並ぶモンサラット通りへ。15分ほどで「アロハカフェパイナップル」に到着。パイナップルの看板が掲げられたかわいらしいカフェだ。ここは日本人が経営しているようで、日本語のメニューもあり日本語でオーダー可能だった。
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私は気になっていたパイナップルスムージーをオーダー。さわやかな甘みと酸味がほてった体にしみわたる。思わず一気に飲んでしまった。
さて、ここから高級住宅地であるカハラ地域を抜けてハイウェイに上がる。今日の目的地は、美しく神聖な場所とされている「マカプウ」。これまでのプラクティスライドより少し距離も伸びる形になる。この日は少し風が強く、向かい風を受けながら東へ進んだ。
少々風に悩まされながらも集団で隊列を組んで一定のペースで進んだ。ハイウェイから「ハナウマ」に向かう坂の手前のショッピングセンター「ココ・マリーナ・センター」でストップ。
ここは敷地内に店舗が軒を連ねており、ショッピング、グルメに映画館までが揃っている。今回の目的地はオバマ元米大統領がハワイにいた時代に愛していたという「KOKONUTS」。ワイキキに比べると少しローカルなアサイーボウルをいただいてみようという計画だ。
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アサイーボウルはハワイでは昔からサーファーたちが好んで食べていた定番の朝食のひとつで、早朝から提供されていることが多い。アサイーとはブラジルの果実で、抗酸化物質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれるスーパーフード。凍った果実をジュースで割り、ミキサーにかけたものにグラノーラやフルーツがあしらわれていることが多い。
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アサイーを割るドリンクはアップルジュースか豆乳から選択できる。先ほどのカフェで腹パンな方もいたはずだが、せっかくのチャンスということで多くの方がオーダーしていたようだ。
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日本でもアサイーボウルは今年の流行語大賞にノミネートされたようだが、小ぶりなものが多い。やはり本場の味とサイズで味わってみなくては、だ!
満足してライドに再スタート。ハナウマ湾への入り口まで登って行く。この坂が少々きつく長さもあるため、向かい風の日にはちょっと堪える。無理をせず、それぞれのペースで上がってもらった。
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上で記念撮影をし、今度は一気にダウンヒル。この日は晴天に恵まれ、海も濃い青色で絵に描いたような美しい海景色が広がる中を下って行くことになった。視界に飛び込んでくる絶景を楽しみながら、展望スポットをつなぐルートを走る。大会当日はエイドステーションになる「サンディビーチパーク」では多くのサーファーがサーフィンを楽しんでいた。この日はパークに止まらず、その横を抜け、さらに先へ。
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「マカプウ」に向かって少し上り、紺碧の海の眺めを楽しみながら今年の折り返し地点に設定した「マカプウビーチ」を目指した。毎年ライド本番ではマカプウの眺めを楽しんでいたが、ビーチに向かうのは、今年が初めてだ。ビーチの駐車場を抜け、自転車を押し歩きながら奥まで進むと視界が開け、ビーチが見えた。美しい!
片側を山に囲われた形になり、秘密の場所のような雰囲気が漂う。海の色は宝石みたいにクリアな濃い青から水色にグラデーションし、白い波しぶきが上がっており、白い砂と黄緑色の草、広がる澄んだ青色の海が織りなす景観の美しいこと。まさに完璧な色味。ホテルが立ち並ぶリゾートムード満点のワイキキのビーチとはまったく違う雰囲気だ。
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波が少し高く、ロコたちは映画に出てくる「モアナ」みたいに勇ましく泳いでいたけれど、遊泳は推奨されていないようだった。自分も海に入りたいと主張する方はおらず、大人しく波打ち際でこの空間を楽しんだ。翌日はロングライドが控えている。
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しばらく美しい海を楽しんで帰り支度をした。ここからは来た道を折り返す。行きは向かい風だったため、帰りは追い風のはずだ。マカプウから来た道を辿り、ライド本番と同様に内陸に入り、ゴルフ場横を抜けてハワイ・カイ方面に戻った。
帰路も「ココ・マリーナ・センター」で再度ストップ。帰路は恒例のマラサダ(ハワイのドーナッツ)休憩だ。ここでは日本にも出店している人気店「レナーズ」がトラックで営業しており、揚げたての熱々のマラサダを手軽に買うことができる。何を隠そう私がこよなく愛しているスポットだ。私調べでは、本店よりこのトラックのマラサダの方が美味い。
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ここでマラサダ派閥はフレーバーシュガーをまぶしたシンプル派と、フィリング(クリーム)入り派とに分かれる。私は断然フィリング派。この日はハウピア(ココナッツ)クリームをセレクトした。外側はカリカリ、生地はしっとりふんわりしていて、さらに惜しげなくたっぷり入ったクリームがとろけ出てくるところに幸せを感じる。
クリームなしのシンプル派は、クリームがない方が生地の「カリッ」「ふわっ」を楽しめると主張する。いずれにしても頼んだ全員がこのトラックのマラサダのおいしさに感動していたことは確かだ。
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ここからは追い風のハイウェイをひた走る。単調になり眠くなることも多いのだが、この日は追い風のおかげで気持ちよく走りきることができた。カハラを抜け、豪華な別荘街を抜けてダイアモンドヘッドを回り、15時半ごろツアーデスクに帰着。まだ時間は早いけれど、よく食べて飲んで、走って、絶景を眺め、朝から濃厚な時間だった。
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この日の疲れが出ないようよく休みましょう、と話し合って解散した。
翌日はいよいよセンチュリーライド本番! さて今年はどんなライドになるのか楽しみだ。
photo:Kinuyo、東武トップツアーズホノルルセンチュリーライドスタッフ
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