40周年を迎えるロットが新キットを発表　デスティニー離脱で新体制

デスティニーが離脱したロットが、2025年シーズンの新キットを公開。赤ベースのシンプルなデザインとなった。ワールドチーム昇格確実とされながら主力が離脱した新体制も紹介する。

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2023年からの2年間、タイトルスポンサーだったデスティニーが離れ、チーム名が1989年以来となるロットに戻ったチーム。新しいジャージデザインは昨年の青を廃し、赤いグラデーションを使ったシンプルなデザインに。ただチーム資金の減少に伴い、所属選手の数は29名から25名に減った。

2024年シーズンはツール・ド・フランスの区間優勝を含む計25勝を挙げ、躍動したロット。しかし10年に渡り中心選手だったトーマス・デヘント（ベルギー）が引退。またヴィクトル・カンペナールツやフロリアン・フェルミールス、契約を途中破棄したマキシム・ファンヒルス（いずれもベルギー）など主力の退団が相次いだ。

チームのエースとなるのは22歳の若きベルギー王者であるアルノー・ドゥリーだ。スプリント能力に優れ、起伏のあるコースでも実力を発揮できる登坂力を持つ。今年は1月下旬にスペインで行われるワンデーレースから、春のクラシックレースを転戦予定し、エースとしてツール・ド・フランスに出場する。

また昨年はワールドツアーのUAEツアーで総合優勝し、膝の怪我を乗り越え、グリー・ツアー・オブ・グワンシーでも総合優勝したレナルト・ファンイートヴェルト（ベルギー）も注目選手の1人。ファンイートヴェルトは今年、ツールとブエルタ・ア・エスパーニャを連戦することは明らかになっている。

2023-25年の3年間のUCIポイント累積で争われるチームランキングにおいて、ワールドチームを抑え9位につけるロット。2022年以来となるワールドチーム復帰が確実となるなか、スポンサー探しと限られた布陣でどう戦うかが注目される。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Lotto