2024/12/28(土) - 09:50
12月26日に開催された泥のUCIワールドカップガーフェレラウンド。織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季2回目の欧州遠征スタートを切った大会で、男女の世界王者が圧勝した。
UCIシクロクロスワールドカップ第7戦の舞台は、ベルギーが誇る伝統のガーフェレラウンド。グレニエ城付近のスヘルデ川のほとりで開催される大会は、高低差が激しく前転待ったなしの厳しいダウンヒルセクションが特徴。今年は雨によって林間セクションは車体にまとわりつく粘着質の泥と化し、芝生のキャンバー区間は誰もが手を焼く超スリッピーな難コンディションに仕上がった。
女子エリート:膝負傷から復帰したファンエンペルが圧勝

軽やかなランニングでリードを奪うフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:UCI
女子エリートレースでは12月15日のW杯ナミュールラウンドと、その後の練習中の落車で膝を負傷し戦線離脱していたフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がいよいよ復帰。過密スケジュールでの疲労蓄積を防ぐためにセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が参戦を見送る中、「100%調子が戻った」と言う世界女王がスタート直後から先頭に立ち、この日のレースを支配した。
ランニングから乗車に切り替わる林間セクションの登坂でリードを奪ったファンエンペルは、唯一食い下がったパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)を2周目に切り離して独走に。「ランニング区間でも膝は痛まなかったし、コンディションが良いことをアピールできて嬉しかった」と言うファンエンペルがそのまま独走を続けて復帰戦優勝を飾った。

UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第7戦 女子エリート表彰台 photo:UCI
ピーテルスとW杯ランキングリーダーのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)による激しい2位争いは、重馬場をがむしゃらに踏みつけたブラントに軍配。2位でU23ランキング首位のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)に対してポイントをリードを広げている。
男子エリート:ファンデルプール圧勝、織田聖は57位

テクニカルな下り区間で先行するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:UCI
3年連続の全日本王者に輝いた織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が出場した男子エリートレースでホールショットを決めたのは欧州王者ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。白地に青帯のチャンピオンジャージを着るネイスは積極的に泥セクションでリードを奪ったものの、走りながら前輪の泥を手で拭い取ったタイミングで落車してしまう。代わって先頭に立ったマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)に対し、1周目は静観に徹していた世界王者が追いついた。
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックしたのはレース開始から20分が経とうかというタイミング。テクニカルな芝生区間で先頭を奪い、テクニカルなキャンバー区間で一気にリードを拡大する。フィニッシュまで続くアルカンシエルの独走劇がこうして始まった。
容赦無くライバル勢を振り切ったファンデルプールだが、難しいレースコースに手を焼いたと振り返る。「レース後半ではミスが多すぎて自分自身にイライラした。周回を重ねるたびに泥が重くなって最後は走ることすら難しかったんだ。個人的にはあまりパッとしない走りになってしまった」と言う世界王者の後ろでは、終盤戦でネイスを振り切ったファントーレンハウトが30秒弱の差でプレッシャーを与え続けた。

2位争いを繰り広げるティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:CorVos

25秒リードで勝利したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
「このシクロクロス連戦を上手く春のクラシックシーズンに繋げたい」と言うファンデルプールが3連勝を挙げ、2位ファントーレンハウトがW杯ランキングでのポイント差を拡大した。ネイスは2大会連続の3位に入って復調をアピールしている。
また、織田聖は57位でレース終了。「スタートからワチャワチャで1周目の長い下りでひっくり返ってとコースに翻弄されまくりできたが、近くを走る選手と抜きつ抜かれつしながら追い込めた」と自身のSNSにコメントを残している。オランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝は77位、岡山優太は80位だった。
UCIシクロクロスワールドカップ第7戦の舞台は、ベルギーが誇る伝統のガーフェレラウンド。グレニエ城付近のスヘルデ川のほとりで開催される大会は、高低差が激しく前転待ったなしの厳しいダウンヒルセクションが特徴。今年は雨によって林間セクションは車体にまとわりつく粘着質の泥と化し、芝生のキャンバー区間は誰もが手を焼く超スリッピーな難コンディションに仕上がった。
女子エリート:膝負傷から復帰したファンエンペルが圧勝

女子エリートレースでは12月15日のW杯ナミュールラウンドと、その後の練習中の落車で膝を負傷し戦線離脱していたフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がいよいよ復帰。過密スケジュールでの疲労蓄積を防ぐためにセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が参戦を見送る中、「100%調子が戻った」と言う世界女王がスタート直後から先頭に立ち、この日のレースを支配した。
ランニングから乗車に切り替わる林間セクションの登坂でリードを奪ったファンエンペルは、唯一食い下がったパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)を2周目に切り離して独走に。「ランニング区間でも膝は痛まなかったし、コンディションが良いことをアピールできて嬉しかった」と言うファンエンペルがそのまま独走を続けて復帰戦優勝を飾った。

ピーテルスとW杯ランキングリーダーのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)による激しい2位争いは、重馬場をがむしゃらに踏みつけたブラントに軍配。2位でU23ランキング首位のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)に対してポイントをリードを広げている。
男子エリート:ファンデルプール圧勝、織田聖は57位

3年連続の全日本王者に輝いた織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が出場した男子エリートレースでホールショットを決めたのは欧州王者ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。白地に青帯のチャンピオンジャージを着るネイスは積極的に泥セクションでリードを奪ったものの、走りながら前輪の泥を手で拭い取ったタイミングで落車してしまう。代わって先頭に立ったマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)に対し、1周目は静観に徹していた世界王者が追いついた。
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックしたのはレース開始から20分が経とうかというタイミング。テクニカルな芝生区間で先頭を奪い、テクニカルなキャンバー区間で一気にリードを拡大する。フィニッシュまで続くアルカンシエルの独走劇がこうして始まった。
容赦無くライバル勢を振り切ったファンデルプールだが、難しいレースコースに手を焼いたと振り返る。「レース後半ではミスが多すぎて自分自身にイライラした。周回を重ねるたびに泥が重くなって最後は走ることすら難しかったんだ。個人的にはあまりパッとしない走りになってしまった」と言う世界王者の後ろでは、終盤戦でネイスを振り切ったファントーレンハウトが30秒弱の差でプレッシャーを与え続けた。


「このシクロクロス連戦を上手く春のクラシックシーズンに繋げたい」と言うファンデルプールが3連勝を挙げ、2位ファントーレンハウトがW杯ランキングでのポイント差を拡大した。ネイスは2大会連続の3位に入って復調をアピールしている。
また、織田聖は57位でレース終了。「スタートからワチャワチャで1周目の長い下りでひっくり返ってとコースに翻弄されまくりできたが、近くを走る選手と抜きつ抜かれつしながら追い込めた」と自身のSNSにコメントを残している。オランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝は77位、岡山優太は80位だった。
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第7戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 52:24 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:37 |
3位 | パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +0:46 |
4位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス・プロタイム) | +1:36 |
5位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +2:06 |
6位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:18 |
7位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:30 |
8位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:56 |
9位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム) | +3:25 |
10位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +3:35 |
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第7戦 男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 1:05:29 |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:26 |
3位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:41 |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:55 |
5位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:32 |
6位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:48 |
7位 | ティボー・デルグロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:50 |
8位 | キャメロン・メイソン(イギリス、シクロクロスレッズ) | +1:52 |
9位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:06 |
10位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +2:24 |
text:So.Isobe
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