世界女王ロッテ・コペッキー(ベルギー)やロレーナ・ウィーベス(オランダ)を擁する女子ロード界の最強チーム、SDワークス・プロタイムが2025年の新チームキットを公開。来季はMTB選手の加入などで更なる躍進を目指す。



ロッテ・コペッキー(ベルギー)ら、最強布陣を擁するSDワークス・プロタイム photo:Team SD Worx

2024年、シーズン64勝という圧倒的な勝率で女子ロードレース界を席巻したSDワークス・プロタイムが2025シーズンのチームキットを発表した。同じ紫基調ながら、青みを増したジャージは「私たちの物語やさまざまな瞬間をリスペクトする印象的な新聞プリント調(発表より)」デザインに切り替わった。

「2025年のジャージは、私が今まで見た中で最高のデザインの1つ。シーズンを通して着用できることを嬉しく思います」と言うのは、マイアミ・ブレイザーズから出戻りとなったスカイラー・シュナイダー(アメリカ)。

ブエルタ・ア・エスパーニャを制すなどチームの主軸を担ってきたデミ・フォレリング(オランダ)をFDJ・スエズに放出したものの、世界女王ロッテ・コペッキー(ベルギー)や、最強スプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)、シクロクロスを出自に持ちツール・ド・フランスでステージ優勝とパリ五輪4位を挙げた若手のカタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー)らが名を連ね、未だSDワークス・プロタイムの戦力は世界屈指と言える。

4年ぶりに現役復帰を遂げるアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) photo:Team SD Worx

さらに2度のロード世界女王・4度のジロ総合優勝者となった実績をもつアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がチーム監督から4年ぶりに現役復帰。また、MTB選手でありながら2018年のロード世界選手権でジュニア世界女王に輝いた実績を持つラウラ・スティガー(オーストリア)も現在所属するスペシャライズドファクトリーレーシングとの兼業でロードレース参戦する。競技カテゴリーの横断が加速する中において、また新しい注目株がロード界にやってくることとなる。

text:So Isobe