JCLチーム右京が日本王者の小林海に続き、エリトリアとスペイン出身の若手2名の獲得を発表した。共に22歳の両選手は、2024年のヨーロッパの国内レースで勝利を挙げた有望株だ。



JCLチーム右京 photo:Satoru Kato

エリトリア出身のナホム・ゼレイは、Q36.5プロサイクリングの下部チームから加入。2024年はツール・ドゥ・ルワンダ(UCI1.1)の山頂フィニッシュで4位に入ったクライマーで、イタリア国内のレースでも優勝や表彰台に何度も上がるなど才能を発揮。アフリカンゲームスのクリテリウム王者にも輝くなど、その潜在能力は高く評価されている。

ゼレイは「チームに加入することができてとても嬉しい。このオフシーズンはチームの勝利数増加に向けて、自分自身のレベルアップに励んでいる。新しいジャージを着て走るのが楽しみだ」と意気込みを語った。

スペイン出身のマルコ・カベドは、今年はトレーニー(研修生)としてブルゴスBHに所属。スペイン国内のレースで勝利や表彰台を重ね、コッパ・サバティーニ(UCI1.Pro)ではトップチームの一員として参戦し、経験を積んできた。「チームメイトや他の選手たちを肩を並べられるよう、トレーニングに励みたい。このチームは自分のキャリアを前に進めるには完璧なチームだ」と意欲を見せている。

チーム右京が使用するファクター photo:So Isobe

2024年シーズンに16勝を挙げたチーム右京は、マッテオ・マルチェッリやジョパンニ・カルボーニ(共にイタリア)、岡篤志など中心選手が退団。一方、6月の全日本選手権を制した小林海や若手イタリア人4名が加入し、エリトリアとスペインからの新戦力により、チームの若返りと国際化を進めている。

現時点では未確定だが、小石祐馬、山本大喜、増田成幸らの残留が見込まれ、昨年より1名多い12名体制で2025年シーズンに臨む可能性が高い。

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