2024/10/21(月) - 08:29
2024年のワールドツアー最終レースとなったツアー・オブ・グワンシー第6ステージ。集団スプリントをマテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が制し、レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)が総合優勝に輝いた。
2024年1月16日にオーストラリアのツアー・ダウンアンダーで幕を開けたUCIワールドツアーは、中国で今シーズンのラストレースを迎えた。グリー・ツアー・オブ・グワンシー最終6日目は南寧市に設定されたコースを5周する、134.3kmの平坦ステージだ。
コース序盤に登坂距離1.3km/平均勾配12.4%の激坂が登場。それを5回登るため単純な集団スプリントにはならないと予想されたレースに、117名の選手たちが臨んだ。
前日のクイーンステージを制し、総合首位に立つレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)とオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)の差は僅か5秒。スタート直後にティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が飛び出し、6名の逃げ集団を形成する。遅れてペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)も先頭への合流を目指したものの、叶わずにロットが牽引するメイン集団に戻った。
チームとの契約更新や移籍がいまだ発表されていないエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)が入った逃げ集団は、プロトン相手に1分半前後のリードしか許されない。そして残り6.1km地点で逃げは引き戻され、勝負は今大会5回目となる集団スプリントに持ち込まれた。
アルケアB&Bホテルズとリドル・トレックを除き、各チームがトレインの保持に苦労するなか、マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)とナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、リドル・トレック)がコース両端で先頭を争う。しかしワールドツアー最終レースの勝利は、コース真ん中で強烈な踏み込みを見せたマテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が掴んだ。
2024年最後のワールドツアー勝者となったゴヴェカルはプロ3年目の24歳。「今年は勝利を挙げていたものの、ワールドツアーのレベルではなかった。グワンシーには高いモチベーションを持ってやってきたので、それが勝利に繋がったのだろう」と、今年はツアー・オブ・ブリテン(UCI1.Pro)でスプリント勝利を飾り、また9月のUCIグラベルワールドシリーズのジローナ大会を制した新鋭は語った。
そして総合優勝はトップと同タイムで無事フィニッシュしたファンイートヴェルトが輝く。3月の交通事故から復帰し、最高のカムバックでシーズンを締めくくっている。
2024年1月16日にオーストラリアのツアー・ダウンアンダーで幕を開けたUCIワールドツアーは、中国で今シーズンのラストレースを迎えた。グリー・ツアー・オブ・グワンシー最終6日目は南寧市に設定されたコースを5周する、134.3kmの平坦ステージだ。
コース序盤に登坂距離1.3km/平均勾配12.4%の激坂が登場。それを5回登るため単純な集団スプリントにはならないと予想されたレースに、117名の選手たちが臨んだ。
前日のクイーンステージを制し、総合首位に立つレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)とオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)の差は僅か5秒。スタート直後にティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が飛び出し、6名の逃げ集団を形成する。遅れてペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)も先頭への合流を目指したものの、叶わずにロットが牽引するメイン集団に戻った。
チームとの契約更新や移籍がいまだ発表されていないエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)が入った逃げ集団は、プロトン相手に1分半前後のリードしか許されない。そして残り6.1km地点で逃げは引き戻され、勝負は今大会5回目となる集団スプリントに持ち込まれた。
アルケアB&Bホテルズとリドル・トレックを除き、各チームがトレインの保持に苦労するなか、マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)とナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、リドル・トレック)がコース両端で先頭を争う。しかしワールドツアー最終レースの勝利は、コース真ん中で強烈な踏み込みを見せたマテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が掴んだ。
2024年最後のワールドツアー勝者となったゴヴェカルはプロ3年目の24歳。「今年は勝利を挙げていたものの、ワールドツアーのレベルではなかった。グワンシーには高いモチベーションを持ってやってきたので、それが勝利に繋がったのだろう」と、今年はツアー・オブ・ブリテン(UCI1.Pro)でスプリント勝利を飾り、また9月のUCIグラベルワールドシリーズのジローナ大会を制した新鋭は語った。
そして総合優勝はトップと同タイムで無事フィニッシュしたファンイートヴェルトが輝く。3月の交通事故から復帰し、最高のカムバックでシーズンを締めくくっている。
グリー・ツアー・オブ・グワンシー2024第6ステージ結果
1位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 2:51:55 |
2位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
3位 | ロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | マティス・ルーヴェル(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | |
6位 | スタン・デウルフ(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
7位 | ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、リドル・トレック) | |
8位 | マルティン・スヴルチェク(スロバキア、スーダル・クイックステップ) | |
9位 | アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
10位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) |
個人総合成績
1位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | 22:21:45 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:05 |
3位 | アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:15 |
4位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:19 |
5位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツ) | +0:21 |
6位 | ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:25 |
7位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | +0:31 |
8位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、アスタナ・カザクスタン) | +0:33 |
9位 | エウェン・コステュー(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:35 |
10位 | クイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) | +0:36 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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