コペンハーゲンで開催中のトラック世界選手権2日目で、窪木一茂が男子スクラッチで優勝し、山崎賢人が男子ケイリンを制した。2人の日本人が世界一に輝くと共に、アルカンシエルを手に入れた。



デンマークの首都コペンハーゲンで開催中のUCIトラック世界選手権は2日目を迎えた。この日は男子ケイリンや男子スクラッチ、男子チームパシュート、女子エリミネーション、女子スプリントなどの種目が行われた。

男子ケイリンを制した山﨑賢人 photo:JCF

250mのトラックを6周して着順を争う男子ケイリンには、前日のチームスプリントで銅メダルを獲得した太田海也をはじめ、山﨑賢人と中野慎詞の3名が出場。全員が1回戦を突破し、続く準決勝では太田(3組5位)が敗退するなか、山﨑(2組3位)と中野(1組1位)が準決勝へと駒を進めた。

準決勝で同じ1組で走った2人は、中野が5位となる一方で山﨑は2位で1−6位決定戦に進出。先に行われた7−12位決定戦で中野が1着で7位となり、世界一を争う6名の戦いが行われた。

トレードマークであるアフロヘアーで日の丸を掲げる山﨑賢人 photo:JCF

この種目2人目となったアルカンシエルを獲得した山﨑賢人 photo:JCF

9月の全日本選手権で優勝し、日本チャンピオンとして臨んだ山﨑。フィニッシュラインの手前で飛び出し、2位のミハイル・ヤコブレフ(イスラエル)に車輪一つ分の差をつける完勝。同種目では1987年の本田晴美以来となる、日本人2人目の世界チャンピオンに輝いた。

窪木が2年連続2位を払拭する悲願の優勝

続いて行われたのは中距離種目である男子スクラッチ。トラックを60周する15kmの戦いに、2年連続で銀メダルを獲得している窪木一茂が挑んだ。世界トップ選手が揃う24名の争いは、窪木がその強さを遺憾なく発揮して勝利。自身初、また日本人として同種目初のアルカンシエルに袖を通した。

男子スクラッチで優勝した窪木一茂 photo:JCF
フィニッシュ直後に日の丸を掲げる窪木一茂 photo:JCF


悲願だったアルカンシエルに袖を通した photo:JCF

窪木一茂、松田祥位、兒島直樹、今村駿介のメンバーで臨んだ男子チームパシュートの3−4位決定戦では、残り1周回で日本チームが落車。DNFとなり銅メダルを逃した。

また女子エリミネーションに出場した内野艶和は11位でレースを終え、女子スプリントには佐藤水菜と梅川風子が出場。梅川が1回戦で敗退する一方、佐藤は僅差の戦いを制して翌日の準決勝に進出している。

山崎と窪木の優勝者コメントは届き次第お伝えします。
トラック世界選手権2024 2日目結果
男子ケイリン
1位 山﨑賢人
2位 ミハイル・ヤコブレフ(イスラエル)
3位 ケビン・キンテロ(コロンビア)
男子スクラッチ
1位 窪木一茂
2位 トビアス・ハンセン(デンマーク)
3位 クレメント・プティ(フランス)
text:Sotaro.Arakawa
photo:JCF

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