2024/10/17(木) - 00:17
10月14日に千葉県・九十九里町の片貝中央海岸で開催されたビーチライフin九十九里町2024で、2回目となるBEACH CROSS 99(通称ビーチクロス)が行われた。シクロクロスともグラベルとも異なる砂浜を走るレースはコースに変更を加えた。また来季はUCI登録により海外トップ選手も参戦するという。砂浜王を決める熱戦をレポート。
日本列島最大級の砂浜海岸として知られる九十九里浜。そのほぼ真ん中に位置する片貝中央海岸を舞台に開催されるのがBEACH CROSS 99(ビーチクロス・くじゅうくり)だ。昨年に第1回を開催した同大会はコースに若干のモディファイを経て第2回目の開催を迎えた。
主催はシクロクロス東京や幕張クロスなど、競技とエンターテインメントを高度に融合させたシクロクロスイベントを多く手掛けてきたチャンピオンシステム。「クロス」と名付けられてはいるものの、シクロクロスイベントとは少々趣を異にするイベントだ。
シクロクロスレースでは33mm幅以下のタイヤ制限があるのに対し、ビーチクロスはその逆で、33mm以上のタイヤを装着することが求められる。車種に関しては制限はなく(E-BIKEはNG)、33mm以上のタイヤを履けるのであればベース車両はシクロクロスでもグラベルバイクでもMTBでもなんでも良いとされる。
コースは砂浜だけでなく舗装された遊歩道路やグラベル区間もある。そして砂浜と一口に言っても、波打ち際の締まった区間と乾いてフカフカになった区間では全く異なる走り方、そして機材が求められる。そのどこに比重を置くのかもレーサーの見極め次第。機材選びだけでなく、楽しみ方もそれぞれで、砂浜最速を目指す人も、普段走れないビーチをエンジョイしたいという人も歓迎されるレースだ。
昨年のレースとの最も大きな違いはコースだ。昨年4kmだったコースは1.5km延長され、一周5.5kmに。砂浜が70%、砂利道が25%、舗装路が5%という内訳で、より攻略しがいのあるコースが用意された。
新コースについて大会主催者の棈木亮二さん(チャンピオンシステム・ジャパン代表)は次のように話す。「去年はふかふかの砂区間が多かったことで過酷になりすぎました。そこでコースを長く伸ばしてスピードが上がるような設定にしたところ、結局は周回タイムは2分ぐらいしか変わらないとわかりました。距離が長くなって1周15分ほどで、乗車区間が増えて、楽しく疲れることができる。スピードが出るぶん爽快感が上がるという狙いです。気持ち良さとキツさの最適解を求めました」。
レースカテゴリーも一新され、午前中には新種目として2~3名のチームで楽しむ2時間エンデューロが登場。そして子どもたち向けには0.5周回のキッズレースが用意された。それらはショートコースでの実施。
この日は朝から晴天に恵まれ、昨年に続いて10月半ばと思えないほどの汗ばむ天気に。エンデューロは仲間と一緒にリレー形式で楽しむレースだが、「試走にもなるから」と、午後からの単独クラスのレースにエントリーしている選手も多い。
ビーチクロスは、ビーチを夏の一定期間の活用ではなく、一年通して賑わいを創ろうという趣旨のイベント「ビーチライフ in 九十九里町2024」(主催:ビーチライフin九十九里町実行委員会)の一環で開催されており、ビーチサッカー、ちびっこはだし大運動会、ビーサン跳ばし大会、ダンスフェスティバルなど、様々なプログラム構成となっている。
また九十九里町の提供による地産地消「焼きはまぐり」の無料配布があったりと、大勢のお客さんで賑わっていた。大勢のお客さんで賑わっていた。かつビーチにはサーフィンに訪れたサーファーや散歩の人など、日光浴を楽しみながら海岸を訪れる人も多い。
午後にはメイン種目である男子/女子それぞれのエリート/エイジクラスが開催。全カテゴリー同時スタートとなり、大迫力のスタートが切られた。規定周回は男子8.5周、女子5.5周。昨年より制限時間も延長され、3時間へと変更された。女子の必要周回数を短縮、完走を目指す人にマイペースで楽しんでもらうという配慮がある。
約40kmのレースは12:45にスタート。スタート直後の混乱を避けるためにオフロードバイクが先導する約400mのスタートループ走行の後、リアルスタートが切られた。
海岸沿いに長く延長されたコースは往路・復路が単純化され、昨年のような難しいアップダウンを含むセクションが減ったが、舗装区間への草地の登り返しや砂の深いセクションは依然としてある。この日は北東風が強く、ビーチを走る帰路で強い向かい風を受けることになった。
スタートから半周を経て海岸線で抜け出したのはシングルスピードやトラクロクロスを得意とする三宗広歩 (T-serv)と昨年2位の斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)の2人で、6人グループが追う。後続は長く伸び、小グループが分裂と合流を繰り返す。
斎藤らに追いついた城野謙次(RoppongiExpress)が3周目には抜け出して独走となり、斎藤朋寛、遠藤績穂(NB会)、高岡亮寛(RoppongiExpress)の3人が追走する状態がしばらく続く。
シクロクロスではC1で走る城野は砂さばきが上手く、体重の軽さもあって難しい砂セクションで広げるリードを保ち続ける。最終周回までに差を詰めていった高岡だったが、詰めきることができず、9周回を1時間44分で完了した城野が高岡に約47秒の差を持って勝利。Roppong Expressのワンツー・フィニッシュとなった。エイジ男子40カテゴリーの遠藤が続き、総合3位に。エリートの3位は4位フィニッシュの綾野尋(cycleclub3UP.)だった。
男子エリート1位&総合優勝の城野はシクロクロスバイクに45Cタイヤをセットして走り「空気圧セッティングが完璧に決まった」と話す。「シクロクロスやMTB XCOなど1時間のレースに出てはいますが、普段はロングライドを楽しんでいます。3連休の2日間はシクロクロスとバニーホップの練習をしたので、今日は脚が疲れていました」と話す。
深い砂場に苦戦して持ち前のパワーを活かしきれなかった高岡亮寛は言う。「最後に追いつくつもりで居たけど詰めきれなかったですね。でもチームメイトの優勝は嬉しい。初めての砂浜レースは思ったよりもキツくて難しかった。海岸を走るのは砂の抵抗が重いだけなんですが、荒れ地のライン取り含めてこんなにも難しいとは思ってなかったです」。
完走率は67%となり、メカトラによるリタイアも多く、ハンガーノックで最終盤になってバイクを降りた選手も。昨年に比べて走行スピードは上がったものの、走行時間と過酷さは増すことになったようだ。
またこの日のイベントステージでJCL TEAM UKYO代表の片山右京さん、北京・ロンドン五輪ビーチバレーボール日本代表であり環境大臣政務官の朝日健太郎さん、主催者の棈木亮二さんによるトークショーが行われ、そのなかでこの大会が来年にUCIレースとなることが発表された。すでにUCI登録も済ませ、カレンダーにも公開されている。ホビーレースとしてのイベント自体は変わらないが、海外トップ選手が来日し、魅せるレースを行うという。新たな方向へと向かうその展望は以下の棈木さんのインタビューにて確認してほしい。
一般レースはそのままに、海外からトッププロを招き「魅せるレース」を
UCIレース化は地域からの要望と意向があり、レースの国際化を求めた結果でもあります。ビーチで無公害で遊ぶというエコなアクティビティ、環境に優しいスポーツの力で地域を活性化させようという狙いがあります。
UCI登録はMTB-XCO Class3。上位に入ればUCIポイントも付きますから、海外から選手が呼べるし、おそらく何人ものプロレーサーが来てくれるはずです。ただレースの形態についてはXCOの枠(距離や高低差など)に嵌められないので、どうするかはこれからの設計になります。
過去にUCIレースとしてビーチレースがフランスで2回開催されています。そのルールをトレースしながら、ビーチクロスとして九十九里で2回開催した趣旨を崩さずに、UCIレースとして作り直す。安全性や公平性を保ちながらレース全体を新たに作っていくという作業になります。
UCIレースは種目としてはマウンテンバイクに縛られることになるので、今日のような一般レースを行いつつ、MTBのトップレーサーたちが走るUCIレースを別レースとして実施することになります。つまり走って楽しい、観て楽しめるイベントになります。もしかすると2日間開催になるかもしれないですね。どうなるかは、私にもまだわかりません(笑)」。
日本列島最大級の砂浜海岸として知られる九十九里浜。そのほぼ真ん中に位置する片貝中央海岸を舞台に開催されるのがBEACH CROSS 99(ビーチクロス・くじゅうくり)だ。昨年に第1回を開催した同大会はコースに若干のモディファイを経て第2回目の開催を迎えた。
主催はシクロクロス東京や幕張クロスなど、競技とエンターテインメントを高度に融合させたシクロクロスイベントを多く手掛けてきたチャンピオンシステム。「クロス」と名付けられてはいるものの、シクロクロスイベントとは少々趣を異にするイベントだ。
シクロクロスレースでは33mm幅以下のタイヤ制限があるのに対し、ビーチクロスはその逆で、33mm以上のタイヤを装着することが求められる。車種に関しては制限はなく(E-BIKEはNG)、33mm以上のタイヤを履けるのであればベース車両はシクロクロスでもグラベルバイクでもMTBでもなんでも良いとされる。
コースは砂浜だけでなく舗装された遊歩道路やグラベル区間もある。そして砂浜と一口に言っても、波打ち際の締まった区間と乾いてフカフカになった区間では全く異なる走り方、そして機材が求められる。そのどこに比重を置くのかもレーサーの見極め次第。機材選びだけでなく、楽しみ方もそれぞれで、砂浜最速を目指す人も、普段走れないビーチをエンジョイしたいという人も歓迎されるレースだ。
昨年のレースとの最も大きな違いはコースだ。昨年4kmだったコースは1.5km延長され、一周5.5kmに。砂浜が70%、砂利道が25%、舗装路が5%という内訳で、より攻略しがいのあるコースが用意された。
新コースについて大会主催者の棈木亮二さん(チャンピオンシステム・ジャパン代表)は次のように話す。「去年はふかふかの砂区間が多かったことで過酷になりすぎました。そこでコースを長く伸ばしてスピードが上がるような設定にしたところ、結局は周回タイムは2分ぐらいしか変わらないとわかりました。距離が長くなって1周15分ほどで、乗車区間が増えて、楽しく疲れることができる。スピードが出るぶん爽快感が上がるという狙いです。気持ち良さとキツさの最適解を求めました」。
レースカテゴリーも一新され、午前中には新種目として2~3名のチームで楽しむ2時間エンデューロが登場。そして子どもたち向けには0.5周回のキッズレースが用意された。それらはショートコースでの実施。
この日は朝から晴天に恵まれ、昨年に続いて10月半ばと思えないほどの汗ばむ天気に。エンデューロは仲間と一緒にリレー形式で楽しむレースだが、「試走にもなるから」と、午後からの単独クラスのレースにエントリーしている選手も多い。
ビーチクロスは、ビーチを夏の一定期間の活用ではなく、一年通して賑わいを創ろうという趣旨のイベント「ビーチライフ in 九十九里町2024」(主催:ビーチライフin九十九里町実行委員会)の一環で開催されており、ビーチサッカー、ちびっこはだし大運動会、ビーサン跳ばし大会、ダンスフェスティバルなど、様々なプログラム構成となっている。
また九十九里町の提供による地産地消「焼きはまぐり」の無料配布があったりと、大勢のお客さんで賑わっていた。大勢のお客さんで賑わっていた。かつビーチにはサーフィンに訪れたサーファーや散歩の人など、日光浴を楽しみながら海岸を訪れる人も多い。
午後にはメイン種目である男子/女子それぞれのエリート/エイジクラスが開催。全カテゴリー同時スタートとなり、大迫力のスタートが切られた。規定周回は男子8.5周、女子5.5周。昨年より制限時間も延長され、3時間へと変更された。女子の必要周回数を短縮、完走を目指す人にマイペースで楽しんでもらうという配慮がある。
約40kmのレースは12:45にスタート。スタート直後の混乱を避けるためにオフロードバイクが先導する約400mのスタートループ走行の後、リアルスタートが切られた。
海岸沿いに長く延長されたコースは往路・復路が単純化され、昨年のような難しいアップダウンを含むセクションが減ったが、舗装区間への草地の登り返しや砂の深いセクションは依然としてある。この日は北東風が強く、ビーチを走る帰路で強い向かい風を受けることになった。
スタートから半周を経て海岸線で抜け出したのはシングルスピードやトラクロクロスを得意とする三宗広歩 (T-serv)と昨年2位の斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)の2人で、6人グループが追う。後続は長く伸び、小グループが分裂と合流を繰り返す。
斎藤らに追いついた城野謙次(RoppongiExpress)が3周目には抜け出して独走となり、斎藤朋寛、遠藤績穂(NB会)、高岡亮寛(RoppongiExpress)の3人が追走する状態がしばらく続く。
シクロクロスではC1で走る城野は砂さばきが上手く、体重の軽さもあって難しい砂セクションで広げるリードを保ち続ける。最終周回までに差を詰めていった高岡だったが、詰めきることができず、9周回を1時間44分で完了した城野が高岡に約47秒の差を持って勝利。Roppong Expressのワンツー・フィニッシュとなった。エイジ男子40カテゴリーの遠藤が続き、総合3位に。エリートの3位は4位フィニッシュの綾野尋(cycleclub3UP.)だった。
男子エリート1位&総合優勝の城野はシクロクロスバイクに45Cタイヤをセットして走り「空気圧セッティングが完璧に決まった」と話す。「シクロクロスやMTB XCOなど1時間のレースに出てはいますが、普段はロングライドを楽しんでいます。3連休の2日間はシクロクロスとバニーホップの練習をしたので、今日は脚が疲れていました」と話す。
深い砂場に苦戦して持ち前のパワーを活かしきれなかった高岡亮寛は言う。「最後に追いつくつもりで居たけど詰めきれなかったですね。でもチームメイトの優勝は嬉しい。初めての砂浜レースは思ったよりもキツくて難しかった。海岸を走るのは砂の抵抗が重いだけなんですが、荒れ地のライン取り含めてこんなにも難しいとは思ってなかったです」。
完走率は67%となり、メカトラによるリタイアも多く、ハンガーノックで最終盤になってバイクを降りた選手も。昨年に比べて走行スピードは上がったものの、走行時間と過酷さは増すことになったようだ。
またこの日のイベントステージでJCL TEAM UKYO代表の片山右京さん、北京・ロンドン五輪ビーチバレーボール日本代表であり環境大臣政務官の朝日健太郎さん、主催者の棈木亮二さんによるトークショーが行われ、そのなかでこの大会が来年にUCIレースとなることが発表された。すでにUCI登録も済ませ、カレンダーにも公開されている。ホビーレースとしてのイベント自体は変わらないが、海外トップ選手が来日し、魅せるレースを行うという。新たな方向へと向かうその展望は以下の棈木さんのインタビューにて確認してほしい。
一般レースはそのままに、海外からトッププロを招き「魅せるレース」を
UCIレース化は地域からの要望と意向があり、レースの国際化を求めた結果でもあります。ビーチで無公害で遊ぶというエコなアクティビティ、環境に優しいスポーツの力で地域を活性化させようという狙いがあります。
UCI登録はMTB-XCO Class3。上位に入ればUCIポイントも付きますから、海外から選手が呼べるし、おそらく何人ものプロレーサーが来てくれるはずです。ただレースの形態についてはXCOの枠(距離や高低差など)に嵌められないので、どうするかはこれからの設計になります。
過去にUCIレースとしてビーチレースがフランスで2回開催されています。そのルールをトレースしながら、ビーチクロスとして九十九里で2回開催した趣旨を崩さずに、UCIレースとして作り直す。安全性や公平性を保ちながらレース全体を新たに作っていくという作業になります。
UCIレースは種目としてはマウンテンバイクに縛られることになるので、今日のような一般レースを行いつつ、MTBのトップレーサーたちが走るUCIレースを別レースとして実施することになります。つまり走って楽しい、観て楽しめるイベントになります。もしかすると2日間開催になるかもしれないですね。どうなるかは、私にもまだわかりません(笑)」。
BEACH CROSS 99 リザルト
2時間エンデューロ総合 | ||
1位 | ボルケーノレーシング 中島由裕/山﨑頌太 | |
2位 | SHIDOビーサン跳ばし隊 安藤光平/増田謙一/安藤沙弥 | |
3位 | サンダース 遠藤広貴/遠藤弓弦 | |
エリート男子 | ||
1位 | 城野謙次(RoppongiExpress) | |
2位 | 高岡亮寛(RoppongiExpress) | |
3位 | 綾野尋(cycleclub3UP.) | |
ユース男子 | ||
1位 | 内田灯矢 | |
エイジ男子20 | ||
1位 | 宮﨑晃 (午後4時座銀の人達) | |
エイジ男子30 | ||
1位 | 安藤光平(TeamSHIDO ) | |
エイジ男子40 | ||
1位 | 遠藤績穂(NB会) | |
エイジ男子50 | ||
1位 | 賀来成能( AX cyclocross team) | |
エイジ男子60 | ||
1位 | 増田謙一(SHIDO -WORKS) | |
男子総合 | ||
1位 | 城野謙次(RoppongiExpress) | 1:44:31.130 |
2位 | 高岡亮寛(RoppongiExpress) | +00:46.960 |
3位 | 遠藤績穂(NB会) | +00:55.160 |
4位 | 綾野尋(cycleclub3UP.) | +05:50.660 |
5位 | 太田好政(AX cyclocross team) | +08:38.410 |
6位 | 賀来成能( AX cyclocross team) | +09:40.020 |
7位 | 林直志(EMU SPEED CLUB) | +12:38.660 |
8位 | 千田尚孝(自転車村R ) | +12:56.290 |
9位 | 畑中勇介(KINAN Racing Team) | +13:31.800 |
10位 | 宮﨑晃(午後4時座銀の人達 ) | +15:13.390 |
エリート女子 | ||
1位 | 安藤沙弥(TeamSHIDO) | |
ユース女子 | ||
1位 | 皆木海音(AVENTURA VICTORIA RACING) | |
エイジ女子 | ||
1位 | 福田こずえ(オンザロード) | |
女子総合 | ||
1位 | 安藤沙弥(TeamSHIDO) | 1:29:08.790 |
2位 | 山崎裕子(Champion System Japan Test Team) | +03:41.870 |
3位 | 森廣真奈 | +07:40.910 |
text&photo:Makoto AYANO
official photo:Yuki ASATO
official photo:Yuki ASATO
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