スーダル・クイックステップがジャパンカップに出場予定のジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア、アスタナ・カザクスタン)の獲得を発表した。また同チームは2025年ロースターを確定させ、マスナダとモスコンの退団が決定的となった。



スーダル・クイックステップへの移籍が発表されたジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア) photo:CorVos

ジャンマルコ・ガロフォリはイタリア中部アンコーナ出身の22歳。アスタナ・カザクスタンの下部チームから2023年にプロデビュー(昇格)を果たし、今年はブエルタ・ア・エスパーニャでグランツール初出場を決めたクライマーだ。

「来年、世界トップであるチームの一つで走ることができて嬉しい。素晴らしいチャンスを得ることができワクワクしているよ。登りでチームの力となり、自らのチャンスを掴みにいくつもり。来年の主たる目標は成長してより良い選手になること。このチームはそれを達成するのに完璧な環境だ」とガロフォリはプレスリリースで語っている。

一方、チームのCEOであるパトリック・ルフェーブル氏は「我々は若い選手の発掘で知られ、ガロフォリの獲得もその一環だ。まだ22歳の彼は可能性を秘めており、ブエルタなど厳しいレースで戦えることを証明した。彼を歓迎すると共に、来年の活躍が待ち遠しい」とコメントしている。

今年もジャパンカップに出場するファウスト・マスナダ(スーダル・クイックステップ) photo:Makoto AYANO

またスーダルはガロフォリの獲得と共に、2025年のロースターである30名の確定を発表した。チームはクライマーのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)や登りも強いイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やパスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)を補強。

一方、チームからはジュリアン・アラフィリップ(フランス)がチューダー・プロサイクリングへ、カスパー・アスグリーン(デンマーク)がEFエデュケーション・イージーポスト、ヤン・ヒルト(チェコ)のイスラエル・プレミアテックへの移籍は発表されている。そのため今年限りで契約が終了するファウスト・マスナダとジャンニ・モスコン(共にイタリア)の退団が確定。共に実力確かな30歳の去就が注目される。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos