2024/10/12(土) - 08:38
シマック・レディース・ツアー4日目は、SDワークスの追走を振り切った小集団によるスプリントで決着。普段アシストに徹するバルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)がウォラストンを退け、チームに3連勝をもたらした。
欧州における2024年ワールドツアーを締めくくるシマック・レディース・ツアーは後半戦に突入。第4ステージはエーデに設定されたコースを3周回する118.2kmで、この日もオランダらしい丘一つない平坦路で争われた。
大会2日目で体調不良によりチームメイト全員がリタイアし、単騎での戦いを強いられている総合首位ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)を先頭にレースはスタート。逃げがなかなか形成されなかった前日同様、本ステージもSDワークス・プロタイムがコントロールする集団から飛び出す選手は現れず、残り70km地点でようやくテニエル・キャンベル(トリニダード・トバゴ、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタックした。
身長183cmとプロトンでも一際目立つキャンベルの動きには、遅れてジュリア・ボルグストローム(スウェーデン、AGインシュランス・スーダル)がジョイン。それを20秒差で追うメイン集団からはリーアンヌ・マルクス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も合流を試みたものの、これはSDワークスが許さない。しかしエヴァ・ファンアフト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の動きをきっかけに12名がプロトンを飛び出した。
3連勝を狙うロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)とロッテ・コペッキー(ベルギー)が見送ったこの動きに、SDワークスはバルバラ・グアリスキ(イタリア)とフェムケ・マルクス(オランダ)を入れる。14名となった先頭集団はプロトンと1分半のタイム差をつけ、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がバックステッドを抜きバーチャル総合リーダーに立った。
世界王者の証であるアルカンシエルを纏うコペッキーもプロトン先頭で追いかけ、先頭集団のグアリスキとマルクスもなんとかローテーションを阻害する。しかし残り1kmでその差は42秒。そのため勝負はSDワークスの猛追を振り切った、14名によるスプリントに持ち込まれた。
最終ストレートへ続く緩い左コーナーで先に踏み込んだのは、来年FDJスエズへ移籍する23歳のアリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル)。しかしその背後についたグアリスキがフィニッシュ手前でウォラストンを交わし、チームに3連勝をもたらした。
2023年よりSDワークスに加入したグアリスキはイタリア出身の34歳。「今日、自分の勝利を予想していなかった。なぜならロレーナ(ウィーベス)のために逃げ集団を追走する日になると思っていたから。先頭集団のペースがとても速かったので逃げ切ってしまうと思い、無線で全力で追走するように伝えた。アリー・ウォラストンは私よりも良いスプリンターであるとわかっていたので、スマートに戦う必要があった。そして適切なタイミングで彼女の背後から飛び出し、勝つことができた」と、グアリスキは語った。
ウィーベスが先着したプロトンは34秒遅れでフィニッシュ。そのためコッホがバックステッドから総合リーダージャージを奪い取っている。
欧州における2024年ワールドツアーを締めくくるシマック・レディース・ツアーは後半戦に突入。第4ステージはエーデに設定されたコースを3周回する118.2kmで、この日もオランダらしい丘一つない平坦路で争われた。
大会2日目で体調不良によりチームメイト全員がリタイアし、単騎での戦いを強いられている総合首位ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)を先頭にレースはスタート。逃げがなかなか形成されなかった前日同様、本ステージもSDワークス・プロタイムがコントロールする集団から飛び出す選手は現れず、残り70km地点でようやくテニエル・キャンベル(トリニダード・トバゴ、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタックした。
身長183cmとプロトンでも一際目立つキャンベルの動きには、遅れてジュリア・ボルグストローム(スウェーデン、AGインシュランス・スーダル)がジョイン。それを20秒差で追うメイン集団からはリーアンヌ・マルクス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も合流を試みたものの、これはSDワークスが許さない。しかしエヴァ・ファンアフト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の動きをきっかけに12名がプロトンを飛び出した。
3連勝を狙うロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)とロッテ・コペッキー(ベルギー)が見送ったこの動きに、SDワークスはバルバラ・グアリスキ(イタリア)とフェムケ・マルクス(オランダ)を入れる。14名となった先頭集団はプロトンと1分半のタイム差をつけ、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がバックステッドを抜きバーチャル総合リーダーに立った。
世界王者の証であるアルカンシエルを纏うコペッキーもプロトン先頭で追いかけ、先頭集団のグアリスキとマルクスもなんとかローテーションを阻害する。しかし残り1kmでその差は42秒。そのため勝負はSDワークスの猛追を振り切った、14名によるスプリントに持ち込まれた。
最終ストレートへ続く緩い左コーナーで先に踏み込んだのは、来年FDJスエズへ移籍する23歳のアリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル)。しかしその背後についたグアリスキがフィニッシュ手前でウォラストンを交わし、チームに3連勝をもたらした。
2023年よりSDワークスに加入したグアリスキはイタリア出身の34歳。「今日、自分の勝利を予想していなかった。なぜならロレーナ(ウィーベス)のために逃げ集団を追走する日になると思っていたから。先頭集団のペースがとても速かったので逃げ切ってしまうと思い、無線で全力で追走するように伝えた。アリー・ウォラストンは私よりも良いスプリンターであるとわかっていたので、スマートに戦う必要があった。そして適切なタイミングで彼女の背後から飛び出し、勝つことができた」と、グアリスキは語った。
ウィーベスが先着したプロトンは34秒遅れでフィニッシュ。そのためコッホがバックステッドから総合リーダージャージを奪い取っている。
シマック・レディース・ツアー2024第4ステージ結果
1位 | バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム) | 2:49:53 |
2位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル) | |
3位 | マリア・コンファロニエーリ(イタリア、ウノエックス・モビリティ) | |
4位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
6位 | エヴァ・ファンアフト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
7位 | フェムケ・マルクス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | クリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
9位 | クインティ・トン(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
10位 | ヴィクトワール・ベルトー(フランス、コフィディス・ウィメン) |
個人総合成績
1位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | 10:07:45 |
2位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +0:05 |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:08 |
4位 | エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック) | +0:13 |
5位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | +0:19 |
6位 | シルケ・スムルデルス(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:21 |
7位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:24 |
8位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:25 |
9位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:39 |
10位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | +0:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | ジャンヌ・コレヴァール(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) |
ヤングライダー賞 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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