2024/10/11(金) - 13:00
横風により集団が分裂したシマック・レディース・ツアー3日目で、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が2連勝。チームメイト全員が棄権し、単独となったバックステッドは総合首位キープに成功している。
シマック・レディース・ツアー第3ステージの舞台は148.4kmの丘一つない平坦路。コース上には風車が立ち並む強風が予想されるなか、初日を制し、20歳にしてワールドツアーで総合リーダージャージを着用したゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)を先頭にレースはスタートした。
逃げが形成されないままレース距離は残り100kmを切る。ひと塊のままの残り75kmで集団に横風が吹きつけ、22名の先頭集団が形成される。その中には前日勝者のロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)、シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)といった各チームのエーススプリンターが入った。
SDワークスが7名全員が先頭集団に入るなか、前日4位だったニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は単独で先頭に食らいつく。またチームメイトの全員が体調不良でリタイアし、1人での出走となったバックステッドも先頭集団に入る。後続ではチームメイトを助けるべく、ヴィスマはアンナ・ヘンダーソン(イギリス)などを中心に追走した。
残り40km地点でその差は37秒。直線路では姿が見えるところまで縮めたものの、最後まで合流することはできなかった。
フィニッシュまで残り10km地点では、イタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)がチームメイトが牽引する先頭集団からアタックする。その動きはロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)のカウンターアタックを誘発し、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)も仕掛ける。しかしここは現役ラストイヤーの37歳、クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)が引き戻した。
SDワークスのコントロールを誰も打ち破ることはできず、最終ストレートでコペッキーがリードアウトを開始する。その背後からウィーベスがスプリントをはじめ、バルサモがフィニッシュ手前で飛び出す。しかし並ばせることすら許さなかったウィーベスが、前日に続く2連勝を決めた。
エシュロンで形成された集団に全員が入り、展開を掌握したSDワークスによる完璧な勝利。「リードを保つためにチームとして脚を使い、最後は残り200mから踏み込んだ。少し早すぎたとも思ったが、幸運にもそのまま先頭でフィニッシュすることができた」と、チームに今季60勝目をもたらしたウィーベスは語った。
14位でフィニッシュしたバックステッドは総合首位をキープ。翌日もチームで唯一の出走者としてレースに臨むことになる。
シマック・レディース・ツアー第3ステージの舞台は148.4kmの丘一つない平坦路。コース上には風車が立ち並む強風が予想されるなか、初日を制し、20歳にしてワールドツアーで総合リーダージャージを着用したゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)を先頭にレースはスタートした。
逃げが形成されないままレース距離は残り100kmを切る。ひと塊のままの残り75kmで集団に横風が吹きつけ、22名の先頭集団が形成される。その中には前日勝者のロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)、シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)といった各チームのエーススプリンターが入った。
SDワークスが7名全員が先頭集団に入るなか、前日4位だったニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は単独で先頭に食らいつく。またチームメイトの全員が体調不良でリタイアし、1人での出走となったバックステッドも先頭集団に入る。後続ではチームメイトを助けるべく、ヴィスマはアンナ・ヘンダーソン(イギリス)などを中心に追走した。
残り40km地点でその差は37秒。直線路では姿が見えるところまで縮めたものの、最後まで合流することはできなかった。
フィニッシュまで残り10km地点では、イタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)がチームメイトが牽引する先頭集団からアタックする。その動きはロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)のカウンターアタックを誘発し、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)も仕掛ける。しかしここは現役ラストイヤーの37歳、クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)が引き戻した。
SDワークスのコントロールを誰も打ち破ることはできず、最終ストレートでコペッキーがリードアウトを開始する。その背後からウィーベスがスプリントをはじめ、バルサモがフィニッシュ手前で飛び出す。しかし並ばせることすら許さなかったウィーベスが、前日に続く2連勝を決めた。
エシュロンで形成された集団に全員が入り、展開を掌握したSDワークスによる完璧な勝利。「リードを保つためにチームとして脚を使い、最後は残り200mから踏み込んだ。少し早すぎたとも思ったが、幸運にもそのまま先頭でフィニッシュすることができた」と、チームに今季60勝目をもたらしたウィーベスは語った。
14位でフィニッシュしたバックステッドは総合首位をキープ。翌日もチームで唯一の出走者としてレースに臨むことになる。
第3ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 3:20:03 |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
4位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
6位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:04 |
7位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
8位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
9位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
10位 | エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | 7:17:21 |
2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:03 |
3位 | エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック) | +0:08 |
4位 | シルケ・スムルデルス(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:16 |
5位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:20 |
6位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:31 |
7位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:34 |
8位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | +0:36 |
9位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
10位 | オドレー・コルドンラゴ(フランス、ヒューマンパワードヘルス) | +0:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | ジャンヌ・コレヴァール(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) |
ヤングライダー賞 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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