MTB界のレジェンド、ニノ・シューター(スイス)が来季現役続行をアナウンス。同じスコット・スラムMTBレーシングのジャージを纏い、母国スイスでのUCIワールドカップと世界選手権を目標に据える。



ニノ・シューター(スイス) photo:UCI

UCIワールドカップ歴代最多の37勝、世界選手権も歴代最多の10勝、スイスナショナル選手権を7勝、ワールドカップの表彰台は実に98回。GOAT(Greatest of all time)と呼ばれ称されるMTB界のレジェンド選手、ニノ・シューター(スイス)が自身とチームSNSで来季の現役続行を発表した。

「エリートカテゴリーのワールドカップに参戦した2004年から数えて今年で20年。これまで成し遂げてきた記録を誇りに思っているけれど、間違いなく一番思い出になっているのは、友人やライバル、それにファンなど、これまで接してきた全ての人たち。素晴らしい雰囲気や応援、フェアな戦いは、これらの人なくしては僕の挑戦は不可能だった。だからこそもう一年ワールドカップシーズンを、スコット・スラムのメンバーとして戦うことに決めた。これまで記録を打ち立ててきた(母国スイスの)レンツァーハイデのワールドカップで良い思い出を作りたいと思う(要約)」とシューターは現役続行の理由を話している。

「レンツァーハイデで再び良い思い出を作りたい」 photo:UCI

シューターは今年ヴァル・ディ・ソーレのワールドカップで優勝を挙げたものの、シーズン最大の目標に据えていたオリンピックと世界選手権では本調子を出せずに惨敗していた。

レンツァーハイデでのワールドカップと、同じくスイスのクラン・モンタナで開催される世界選手権は2025年のシューターにとっての最大の目標となる。ワールドカップでの最多優勝記録の更新にも期待が掛かっている。


text:So Isobe