マレーシアでツール・ド・ランカウイが開幕。留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)やJCLチーム右京、愛三工業レーシングといった日本勢が出場する大会初日のスプリントをグレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン)が制した。



留目夕陽やヒュー・カーシーを揃えるEFエデュケーション・イージーポスト photo:PETRONASLTdL

アジア最高峰のステージレース、ペトロナス・ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)が開幕した。マレーシア国内11州を駆け抜ける2024年大会は例年通り8日間開催で、総走行距離は1190km。大会中盤には名勝負を生み出してきたキャメロンハイランドとゲンティンハイランドが登場しクライマーバトルが繰り広げられる。

2024年大会に出場するのは最高峰のUCIワールドチームが3(EFエデュケーション・イージーポスト、dsmフェルミニッヒ・ポストNL、アスタナ・カザクスタン)とセカンドディビジョンのUCIプロチームが7(チューダー、バルディアーニ、エウスカルテル等)、そしてアジアを代表するUCIコンチネンタルチーム勢。EFは留目夕陽が2年連続出場しているほか、日伊混成チームで臨むJCLチーム右京は小石祐馬と石橋学、増田成幸が、愛三工業レーシングからは岡本隼、草場啓吾、當原隼人、石上優大、初川弘浩、加藤辰之介が出場中だ。

マレーシア11州を駆け巡るペトロナス・ツール・ド・ランカウイが開幕。初日は曇り時々小雨から晴れに切り替わった photo:CorVos

集団スプリントを制したグレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン) photo:PETRONASLTdL

初日はランカウイ島のクアで開催された、顔見せ要素の強い96.5kmの平坦ステージ。曇り時々小雨の中でトーマス・ペゼンティ(イタリア、JCLチーム右京)を含む逃げグループが先行したものの、スプリントを目論む大集団を引き離すことはできずにフィニッシュ勝負へ。コンチネンタルチーム所属時代の2022年大会にステージ優勝を挙げてアスタナ入りを叶えたグレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン)がロングスプリントでライバルを圧倒した。

「(リュドガー)ゼーリッヒが僕を最高のポジションに据えてくれたんだ。残り250mからのロングスプリントだったけれど、ベルギークラシックを経て臨んだ今はものすごく調子がいい。開幕早々にコンディション良く勝利を掴めて本当に嬉しいよ」と語るシリツァはボーナスタイム-10秒を得て総合リーダーに浮上。日本勢は草場啓吾が22位で最上位となったほか、全員が同タイムフィニッシュしている。

ランカウイと好相性のグレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン)が再び勝ち星をマーク photo:PETRONASLTdL
ツール・ド・ランカウイ2024第1ステージ結果
1位 グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン) 2:04:37
2位 カスペル・ファンウーデン(オランダ、dsmフェルミニッヒ・ポストNL)
3位 ロレンツォ・コンフォルティ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ)
4位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)
5位 アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダープロサイクリング)
個人総合成績
1位 グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン) 2:04:25
2位 カスペル・ファンウーデン(オランダ、dsmフェルミニッヒ・ポストNL) +0:06
3位 シャビエル・カニェリャス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
4位 ロレンツォ・コンフォルティ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ) +0:08
5位 アイマン・ビン・ロズリ(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
その他の特別賞
山岳賞 タイラー・トムキンソン(オーストラリア、ARAスキップキャピタル)
ポイント賞 グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン)
チーム総合成績 VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ
text:So Isobe

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