ヴィスマ・リースアバイクは6月17日、ツール・ド・フランスへの出場を予定していたワウト・ファンアールト(ベルギー)の欠場を発表した。同選手はツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプで区間優勝を挙げたものの、大会直前に負傷した肘の傷が悪化したのだという。



ツール欠場が発表されたファンアールト photo:CorVos

「もちろん大きな失望だ。ツール・ド・フランスは毎年、僕の大きな目標の1つだった。残念ながらトレーニング中の落車によって計画が狂い、肘の負傷は悪化し、まだ十分に回復していない。チームとともに、現時点でツールを万全の状態でスタートすることは不可能だという結論に至った。いまは回復に全力を注ぎ、シーズン後半に再びベストな状態へ戻ることに集中する」と、ファンアールトはプレスリリースでコメントした。

2025年のツールでは最終日に独走勝利を飾り、3年ぶり10回目のステージ優勝を挙げたファンアールト。今シーズンはミラノ〜サンレモで3位と表彰台に上がると、ドワルス・ドール・フラーンデレンでは2位、ロンド・ファン・フラーンデレンでは4位と勝利に迫った。そしてパリ〜ルーベではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)をスプリントで退け、自身初優勝して石畳のトロフィーを掲げた。

パリ〜ルーベで初優勝したファンアールト photo:CorVos

その後は5月にUCIグラベルワールドシリーズを制覇。ロードレース復帰戦となったツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプでは3日目のチームタイムトライアル優勝に貢献し、5日目の集団スプリントでも勝利したものの、翌日は未出走だった。翌日から3日連続で山岳ステージが待っていたため、当初はツールに向けた調整を優先した未出走と見られていたものの、ファンアールトはオーヴェルニュ開幕の数日前、トレーニング中に落車していたという。その際に負傷した肘の傷口から感染症を発症し、病院で改めて洗浄処置を受けたものの、ツール出場を諦めざるを得なかった。

ヴィスマのマルク・リーフ監督は「ワウトは我々のチームにとって最も重要な選手の1人であり、当然ツールのスタートラインに立ってほしかった。ここ数日間、あらゆる可能性を検討したが、彼の健康が第一だと結論に達した。必要な回復過程を考えると、ツールにトップコンディションを持っていくことは不可能だった」と説明した。

ファンアールトの代替選手を含め、ツールに出場する最終的な8名のメンバーは、6月23日に発表される予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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