2024/09/23(月) - 13:51
デミ・フォレリング(オランダ)を下し、パリ五輪女王グレース・ブラウン(オーストラリア)が世界選個人タイムトライアルで初優勝。引退を控えるTTスペシャリストが自身初のアルカンシエルを獲得した。垣田真穂(早稲田大学/EF・オートリー・キャノンデール)は51位だった。
ロード世界選手権2日目の幕開けとなったエリート女子個人タイムトライアル。全長46.1kmの男子コースの前半区間をカットした29.9kmコースは、前半約17kmが距離2.4km/平均勾配4.9%の丘(最大勾配8.5%)を含むテクニカルなアップダウン区間、後半12kmはチューリッヒ湖畔のド直線区間という二面性をもったレイアウトだ。
現地時間11時53分に、エチオピア国内の武力衝突によって難民となったエイェル・テスフォアムが世界選手権エリート女子個人タイムトライアルの第一走者としてスタート。欧州レースを2戦走ったのち日本ナショナルチームに合流した垣田真穂(早稲田大学/EF・オートリー・キャノンデール)は最終的に51位という成績を残している。
2013年と2021年、2022年に3度アルカンシエルを獲得したエレン・ファンダイク(オランダ)が41分03秒42(平均43.695km/h)を叩き出したものの、2箇所ある中間計測ポイントでいずれもトップタイムをマークしたアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ)が暫定首位に立った。
次々とトップタイムが更新されていく中、2008年と2016年に2度世界女王となり、今年のアメリカ大陸選手権を制して出場権を得た49歳の超ベテラン、アンバー・ネーベン(アメリカ)も好走。未だ衰えない走りで最終的に10位に食い込んでいる。
デミ・フォレリング(オランダ)や五輪女王グレース・ブラウン(オーストラリア)、そしてディフェンディングチャンピオンのクロエ・ダイガード(アメリカ)。終盤に入ってランキング上位の優勝候補たちが次々とスタートする中、フォレリングがニーダーマイヤーの暫定タイムを大幅に上回り、その次を走るブラウンがほぼ同じペースを刻む展開に。最終走者ダイガードも良い走りを見せたものの、抜きん出たペースを刻む2人から遅れを取り優勝争いに絡むことはできなかった。
ブラウンは登り基調の第一中間計測でフォレリングを6秒32上回ったものの、アップダウン区間を終えた第二中間計測では逆に8秒87遅れをとって暫定2番手。しかし「終盤の平坦区間でペースを乗せることができた」と振り返るブラウンが、フィニッシュ地点で39分32秒83をマークしたフォレリングを、さらに16秒79上回る39分16秒04を叩き出した。
獲得標高298mの29.9kmコースで、実に平均スピード45.7km/hで走り切ったブラウンが、オリンピックに続くビッグタイトルを手に入れた。昨年グラスゴーの世界選手権ではダイガードから5秒遅れて取りこぼしたアルカンシエルを、キャリア最終年度、キャリア最後の個人タイムトライアルで人生初めて獲得することに。
「正直ここ数ヶ月は夢を見ているみたい。五輪と世界選手権のダブル制覇はちょっと贅沢な目標だったけれど、現実のものになった」とブラウンはレース後のインタビューで心境を口にする。「オリンピックの経験と成功が大きな自信になったと思う。最後の数キロは”絶対世界チャンピオンになるんだ”って自分自身に言い聞かせ続けていたし、それが最後まで頑張る力になった」。
「(登坂の頂上にある)第一中間計測で首位に立てていたのが良かった。フォレリングは優秀なクライマーだから少し分が悪いと思っていたけれど。登りからリズムに乗せるまで少し時間がかかったけど、終盤は失ったタイムを取り返すことができた。シーズンはまだもう少し続くけれど、こんな状態でキャリアを終えることができるのは本当に幸せなことだと思う」とコメントを締め括っている。
ロード世界選手権2日目の幕開けとなったエリート女子個人タイムトライアル。全長46.1kmの男子コースの前半区間をカットした29.9kmコースは、前半約17kmが距離2.4km/平均勾配4.9%の丘(最大勾配8.5%)を含むテクニカルなアップダウン区間、後半12kmはチューリッヒ湖畔のド直線区間という二面性をもったレイアウトだ。
現地時間11時53分に、エチオピア国内の武力衝突によって難民となったエイェル・テスフォアムが世界選手権エリート女子個人タイムトライアルの第一走者としてスタート。欧州レースを2戦走ったのち日本ナショナルチームに合流した垣田真穂(早稲田大学/EF・オートリー・キャノンデール)は最終的に51位という成績を残している。
2013年と2021年、2022年に3度アルカンシエルを獲得したエレン・ファンダイク(オランダ)が41分03秒42(平均43.695km/h)を叩き出したものの、2箇所ある中間計測ポイントでいずれもトップタイムをマークしたアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ)が暫定首位に立った。
次々とトップタイムが更新されていく中、2008年と2016年に2度世界女王となり、今年のアメリカ大陸選手権を制して出場権を得た49歳の超ベテラン、アンバー・ネーベン(アメリカ)も好走。未だ衰えない走りで最終的に10位に食い込んでいる。
デミ・フォレリング(オランダ)や五輪女王グレース・ブラウン(オーストラリア)、そしてディフェンディングチャンピオンのクロエ・ダイガード(アメリカ)。終盤に入ってランキング上位の優勝候補たちが次々とスタートする中、フォレリングがニーダーマイヤーの暫定タイムを大幅に上回り、その次を走るブラウンがほぼ同じペースを刻む展開に。最終走者ダイガードも良い走りを見せたものの、抜きん出たペースを刻む2人から遅れを取り優勝争いに絡むことはできなかった。
ブラウンは登り基調の第一中間計測でフォレリングを6秒32上回ったものの、アップダウン区間を終えた第二中間計測では逆に8秒87遅れをとって暫定2番手。しかし「終盤の平坦区間でペースを乗せることができた」と振り返るブラウンが、フィニッシュ地点で39分32秒83をマークしたフォレリングを、さらに16秒79上回る39分16秒04を叩き出した。
獲得標高298mの29.9kmコースで、実に平均スピード45.7km/hで走り切ったブラウンが、オリンピックに続くビッグタイトルを手に入れた。昨年グラスゴーの世界選手権ではダイガードから5秒遅れて取りこぼしたアルカンシエルを、キャリア最終年度、キャリア最後の個人タイムトライアルで人生初めて獲得することに。
「正直ここ数ヶ月は夢を見ているみたい。五輪と世界選手権のダブル制覇はちょっと贅沢な目標だったけれど、現実のものになった」とブラウンはレース後のインタビューで心境を口にする。「オリンピックの経験と成功が大きな自信になったと思う。最後の数キロは”絶対世界チャンピオンになるんだ”って自分自身に言い聞かせ続けていたし、それが最後まで頑張る力になった」。
「(登坂の頂上にある)第一中間計測で首位に立てていたのが良かった。フォレリングは優秀なクライマーだから少し分が悪いと思っていたけれど。登りからリズムに乗せるまで少し時間がかかったけど、終盤は失ったタイムを取り返すことができた。シーズンはまだもう少し続くけれど、こんな状態でキャリアを終えることができるのは本当に幸せなことだと思う」とコメントを締め括っている。
ロード世界選手権2024 女子エリートタイムトライアル結果
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア) | 39.16.04 |
2位 | デミ・フォレリング(オランダ) | +0:16.79 |
3位 | クロエ・ダイガード(アメリカ) | +0:56.42 |
4位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ) | +1:05.10 |
5位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) | +1:39.44 |
6位 | クリスティーナ・シュワインバーガー(オーストリア) | +1:44.14 |
7位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス) | +1:44.39 |
8位 | エレン・ファンダイク(オランダ) | +1:47.38 |
9位 | ジュリエット・ラブース(フランス) | +1:51.68 |
10位 | アンバー・ネーベン(アメリカ) | +2:20.33 |
51位 | 垣田真穂(早稲田大学/EF・オートリー・キャノンデール) | +6:42.27 |
text:So Isobe
photo:CorVos
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