2024/08/27(火) - 09:30
8月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたシマノ鈴鹿ロードレースクラシック。目まぐるしくレースの展開が変わる中、逃げ集団のゴールスプリントで中井唯晶(シマノレーシング)がホームレースを制した。
8月24~25日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された国内最大のロードレースイベント「シマノ鈴鹿ロード」。大会1日目に開催されたチームTTではシマノレーシングが平均時速50.29km/hで駆け抜け最速タイムを叩き出して優勝を決めた。2位はJCLチーム右京、3位はブリヂストンサイクリング。
大会2日目に最高峰クラスの「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」に国内トップレーサーたち、135名が集結した。シマノ鈴鹿ロードレースクラシックはF1やスーパーフォーミュラ、SUPER GTなどモータースポーツと同じ本コースを10周する58.1kmのハイスピードなロードレースだ。
昨年はシマノ鈴鹿ロードレースクラシックはイベント終盤にスケジューリングされていたが、より多くの来場者に国内のトップ選手の走りを見てもらうために、スタート時間が早められた。
レースのセレモニーが始まるとシマノレーシングやチームブリヂストンサイクリング、キナンレーシングチームなど国内トップチームの選手たちが登場し、ピットエリアから観戦しているファンとハイタッチをしながらスタートラインに向かっていく。
気温は32℃。夏らしい日差しが降り注ぎサーキット特有の路面からの照り返しが強く体感温度はそれ以上の気温に感じるほどで、選手たちはチームスタッフから氷を受け取り背中に入れたり、熱中症対策をしていた。
スタート時間の12時56分、スタートの号砲と共にホストチームのシマノレーシングを先頭に135名が一斉にスタートしていく。ホームストレートを駆け抜け、シケインで先頭がペースを上げたタイミングで、逃げ集団が形成された。
その逃げ集団を追従するように、メイン集団から多くのチームがブリッジをかけ、15名の逃げ集団が形成。しかし、逃げを許さなかったメイン集団は活性化し、1周完了時に逃げ集団はメイン集団に吸収され、レースは振り戻しに戻る。
その後も逃げたいチームがアタックを繰り返していたが、なかなか決まらない。4周目の後半にようやく決定的な9人の逃げが決まった。シマノレーシングの中井唯晶と風間 翔眞、JCLチーム右京の増田成幸、キナンレーシングチームの新城雄大、宇都宮ブリッツェンの沢田時と谷順成、武山晃輔、ブリヂストンサイクリング松田祥位、サイクラーズ・スネルの佐藤光の9名の強力な逃げ集団はメイン集団から40秒ほどのリードを保ちながら走り続ける。
メイン集団からVC福岡の横塚浩平やJCLチーム右京の小石祐馬を含む追走7名が追走し、8周目に差し掛かるところで先頭グループに合流し、16名の先頭グループが形成されて終盤を迎える。
ファイナルラップに入ると、先頭グループから新城と谷、小石、冨尾の4人が先行し、一時は差が開いたが、後ろの7名が追走し、11名まで絞られた先頭集団でゴール勝負を迎えることに。
そこでライバルたちの裏をかき、ラスト500mの位置でシマノの風間がアーリースプリントを開始。風間のアタックに対して、シマノ以外のチームの選手たちが追いかけていく。
最終コーナーを立ち上がり、風間がリードを保つも集団にキャッチされる。そして、カウンターでゴールスプリントを開始したのが中井。シマノレーシングの連携が見事に決まり、中井がホームレースを制した。
■中井唯晶(シマノレーシング)のコメント
今日はどのような作戦でしたか?
集団スプリントになったら寺田、逃げの展開なら僕か石原で行く作戦でした。風間と冨尾が逃げに乗ってくれて、アシストをしてくれたので力を温存することができました。良いタイミングで風間が終盤にアタックしてくれて、スプリントで警戒していた宇都宮ブリッツェンの沢田選手が風間のアタックに反応してくれたので、マークしながらスプリントできて勝てました!
ホームレースで勝ててどうですか?
もう最高ですね!チームメイトはもちろん、シマノの皆さんにも恩返しができてよかったです!
応援ありがとうございました!
8月24~25日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された国内最大のロードレースイベント「シマノ鈴鹿ロード」。大会1日目に開催されたチームTTではシマノレーシングが平均時速50.29km/hで駆け抜け最速タイムを叩き出して優勝を決めた。2位はJCLチーム右京、3位はブリヂストンサイクリング。
大会2日目に最高峰クラスの「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」に国内トップレーサーたち、135名が集結した。シマノ鈴鹿ロードレースクラシックはF1やスーパーフォーミュラ、SUPER GTなどモータースポーツと同じ本コースを10周する58.1kmのハイスピードなロードレースだ。
昨年はシマノ鈴鹿ロードレースクラシックはイベント終盤にスケジューリングされていたが、より多くの来場者に国内のトップ選手の走りを見てもらうために、スタート時間が早められた。
レースのセレモニーが始まるとシマノレーシングやチームブリヂストンサイクリング、キナンレーシングチームなど国内トップチームの選手たちが登場し、ピットエリアから観戦しているファンとハイタッチをしながらスタートラインに向かっていく。
気温は32℃。夏らしい日差しが降り注ぎサーキット特有の路面からの照り返しが強く体感温度はそれ以上の気温に感じるほどで、選手たちはチームスタッフから氷を受け取り背中に入れたり、熱中症対策をしていた。
スタート時間の12時56分、スタートの号砲と共にホストチームのシマノレーシングを先頭に135名が一斉にスタートしていく。ホームストレートを駆け抜け、シケインで先頭がペースを上げたタイミングで、逃げ集団が形成された。
その逃げ集団を追従するように、メイン集団から多くのチームがブリッジをかけ、15名の逃げ集団が形成。しかし、逃げを許さなかったメイン集団は活性化し、1周完了時に逃げ集団はメイン集団に吸収され、レースは振り戻しに戻る。
その後も逃げたいチームがアタックを繰り返していたが、なかなか決まらない。4周目の後半にようやく決定的な9人の逃げが決まった。シマノレーシングの中井唯晶と風間 翔眞、JCLチーム右京の増田成幸、キナンレーシングチームの新城雄大、宇都宮ブリッツェンの沢田時と谷順成、武山晃輔、ブリヂストンサイクリング松田祥位、サイクラーズ・スネルの佐藤光の9名の強力な逃げ集団はメイン集団から40秒ほどのリードを保ちながら走り続ける。
メイン集団からVC福岡の横塚浩平やJCLチーム右京の小石祐馬を含む追走7名が追走し、8周目に差し掛かるところで先頭グループに合流し、16名の先頭グループが形成されて終盤を迎える。
ファイナルラップに入ると、先頭グループから新城と谷、小石、冨尾の4人が先行し、一時は差が開いたが、後ろの7名が追走し、11名まで絞られた先頭集団でゴール勝負を迎えることに。
そこでライバルたちの裏をかき、ラスト500mの位置でシマノの風間がアーリースプリントを開始。風間のアタックに対して、シマノ以外のチームの選手たちが追いかけていく。
最終コーナーを立ち上がり、風間がリードを保つも集団にキャッチされる。そして、カウンターでゴールスプリントを開始したのが中井。シマノレーシングの連携が見事に決まり、中井がホームレースを制した。
■中井唯晶(シマノレーシング)のコメント
今日はどのような作戦でしたか?
集団スプリントになったら寺田、逃げの展開なら僕か石原で行く作戦でした。風間と冨尾が逃げに乗ってくれて、アシストをしてくれたので力を温存することができました。良いタイミングで風間が終盤にアタックしてくれて、スプリントで警戒していた宇都宮ブリッツェンの沢田選手が風間のアタックに反応してくれたので、マークしながらスプリントできて勝てました!
ホームレースで勝ててどうですか?
もう最高ですね!チームメイトはもちろん、シマノの皆さんにも恩返しができてよかったです!
応援ありがとうございました!
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 男子リザルト
1位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | 1:23:22 |
2位 | 沢田時(宇都宮ブリッツェン) | +00.24 |
3位 | 風間翔眞(シマノレーシング) | +01.43 |
4位 | 谷順成(宇都宮ブリッツェン) | +02.44 |
5位 | トマ・ルバ(キナンレーシングチーム) | +02.59 |
6位 | 石上優大(愛三工業レーシングチーム) | +02.73 |
7位 | 佐藤光(サイクラーズ・スネル) | +02.78 |
8位 | 新城雄大(キナンレーシングチーム) | +03.95 |
9位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +04.81 |
10位 | 増田成幸(JCLチーム右京) | +07.35 |
text & photo : Michinari TAKAGI
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