2024/08/19(月) - 09:54
ポローニュ最終日の集団スプリントでオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が大会2勝目。ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が総合優勝を決め、ツールに続く大怪我からの復活劇を締めくくっている。
ブエルタ・ア・エスパーニャと並行して開催されたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)もいよいよ最終日。ヴィエリチカからチェコ共和国との国境に近い南部ポーランドの都市クラクフを目指す、142kmの平坦ステージで第82回大会の幕が降ろされた。
総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)と総合2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のタイム差はわずか13秒だが、おおよその総合決着は決まっているため平穏な展開に。レミ・カヴァニャ(フランス、モビスター)やジャック・ルーキングレイ(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)ら4名が逃げ、ヴィスマがペースメイクする集団が追いかける展開で距離を消化していった。
後半に入ってからメイン集団を飛び出したエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアル)の試みは成功せず、総合リーダーのヴィンゲゴーが好調ぶりをアピールするように牽引するメイン集団は、スプリント態勢を整えながら残り5kmを切って全逃げメンバーをキャッチ。チューダープロサイクリングやボーラ・ハンスグローエのリードアウトトレインが火花を散らす背後でタイミングを見計らっていたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が抜群の加速力を披露した。
「今日はすごくモチベーションに燃えていたし、完璧なタイミングで先頭に立つことができた」と言うコーイが風をきってスプリント。追い込むティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を退けて今大会2勝目をマークしてみせた。
アシストに守られながら、危なげなくメイン集団内でフィニッシュしたヴィンゲゴーは自身初、そしてチーム初となるツール・ド・ポローニュ総合優勝を達成。好調のウリッシを抑え、総合3位チームメイトのウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)と共に総合表彰台に上がることに。
「春に起こったこと(バスクでの落車による大怪我)を考えれば、素晴らしいカムバックになった」とヴィンゲゴーは安堵した表情で言う。「正直いって、あのバスクで僕のシーズンは終わったと思っていたし、キャリアの危機を考える時期すらあった。ツール・ド・フランスとポーランドでの僕の走りは当初の予想を遥かに超えるものだった。僕だけじゃなくて、総合ワン・スリー、そしてコーイの2勝などチームとしての大成功だ。これから家に戻って子供を宿している妻のサポートをするつもり。楽しみだよ」と、大成功の復帰劇を叶え、新しい命の誕生を待つヴィンゲゴーは話している。
ブエルタ・ア・エスパーニャと並行して開催されたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)もいよいよ最終日。ヴィエリチカからチェコ共和国との国境に近い南部ポーランドの都市クラクフを目指す、142kmの平坦ステージで第82回大会の幕が降ろされた。
総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)と総合2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のタイム差はわずか13秒だが、おおよその総合決着は決まっているため平穏な展開に。レミ・カヴァニャ(フランス、モビスター)やジャック・ルーキングレイ(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)ら4名が逃げ、ヴィスマがペースメイクする集団が追いかける展開で距離を消化していった。
後半に入ってからメイン集団を飛び出したエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアル)の試みは成功せず、総合リーダーのヴィンゲゴーが好調ぶりをアピールするように牽引するメイン集団は、スプリント態勢を整えながら残り5kmを切って全逃げメンバーをキャッチ。チューダープロサイクリングやボーラ・ハンスグローエのリードアウトトレインが火花を散らす背後でタイミングを見計らっていたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が抜群の加速力を披露した。
「今日はすごくモチベーションに燃えていたし、完璧なタイミングで先頭に立つことができた」と言うコーイが風をきってスプリント。追い込むティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を退けて今大会2勝目をマークしてみせた。
アシストに守られながら、危なげなくメイン集団内でフィニッシュしたヴィンゲゴーは自身初、そしてチーム初となるツール・ド・ポローニュ総合優勝を達成。好調のウリッシを抑え、総合3位チームメイトのウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)と共に総合表彰台に上がることに。
「春に起こったこと(バスクでの落車による大怪我)を考えれば、素晴らしいカムバックになった」とヴィンゲゴーは安堵した表情で言う。「正直いって、あのバスクで僕のシーズンは終わったと思っていたし、キャリアの危機を考える時期すらあった。ツール・ド・フランスとポーランドでの僕の走りは当初の予想を遥かに超えるものだった。僕だけじゃなくて、総合ワン・スリー、そしてコーイの2勝などチームとしての大成功だ。これから家に戻って子供を宿している妻のサポートをするつもり。楽しみだよ」と、大成功の復帰劇を叶え、新しい命の誕生を待つヴィンゲゴーは話している。
ツール・ド・ポローニュ2024第7ステージ
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:04:08 |
2位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
4位 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | イェンセン・プロウライト(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
6位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | エルマール・ラインダルス(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | オリバー・ナーセン(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
9位 | ベン・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
10位 | エドワルト・トゥーンス(ベルギー、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 24:26:22 |
2位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:13 |
3位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:20 |
4位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | +0:33 |
5位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:37 |
6位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:44 |
7位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | +0:49 |
9位 | ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
10位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)) | +0:53 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | ミハウ・パルタ(ポーランド・ナショナルチーム) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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