2024/08/12(月) - 15:58
パリ五輪が閉幕した翌日である8月12日(月)、同じフランスを舞台とした第3回ツール・ド・フランス・ファムが開幕する。オランダ・ロッテルダムから超級ラルプデュエズに至る全8ステージのコース詳細や、フォレリングやウィーベスなど有力選手を紹介する。
2022年の本格開催から年々注目度を増し、今年で第3回目を迎えるツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)。約2週間に及んだパリ2024オリンピックが閉幕したフランスにて、本日8月12日(月)より女子レース最大と呼ばれるビッグイベントが始まる。
グランデパール(開幕地)に選ばれたのは、史上初フランス国外となったオランダ・ロッテルダム。欧州随一の自転車大国で最初の3日間を走り、アルプス山脈に向けて南下しながら最終終着地点である超級山岳ラルプデュエズの頂上を目指す。総距離949.7kmの全8ステージに平坦ステージは3つ、丘陵ステージは2つ、山頂フィニッシュの山岳ステージが2つ、個人タイムトライアルが1つと様々脚質の選手にチャンスのある、バランスのとれたレイアウトとなっている。
大会初日はロッテルダムからハーグを目指す123kmの平坦ステージで争われ、2日目は69.7kmの平坦ステージと6.3kmの個人タイムトライアルの2レースを実施。第4ステージはオランダからベルギーに入国し、リエージュ~バストーニュ~リエージュでも通る丘が設定された細かいアップダウンの多い丘陵ステージ。第5ステージでようやくフランスに入国する平坦ステージと丘陵ステージを経て、いよいよ大会はクライマックスを迎える。
5つのカテゴリー山岳が登場する第7ステージは、最後に2つの2級山岳を駆け上がる山頂フィニッシュ。最終日にしてクイーンステージ(最難関ステージ)は超級山岳グランドン峠(距離19.7km/平均7.2%)を経て、最後に超級山岳ラルプデュエズ(距離13.8km/平均8.1%)を登坂。その頂上で総合優勝者の証であるマイヨジョーヌの行方が決まる。
2022年の本格開催から年々注目度を増し、今年で第3回目を迎えるツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)。約2週間に及んだパリ2024オリンピックが閉幕したフランスにて、本日8月12日(月)より女子レース最大と呼ばれるビッグイベントが始まる。
グランデパール(開幕地)に選ばれたのは、史上初フランス国外となったオランダ・ロッテルダム。欧州随一の自転車大国で最初の3日間を走り、アルプス山脈に向けて南下しながら最終終着地点である超級山岳ラルプデュエズの頂上を目指す。総距離949.7kmの全8ステージに平坦ステージは3つ、丘陵ステージは2つ、山頂フィニッシュの山岳ステージが2つ、個人タイムトライアルが1つと様々脚質の選手にチャンスのある、バランスのとれたレイアウトとなっている。
大会初日はロッテルダムからハーグを目指す123kmの平坦ステージで争われ、2日目は69.7kmの平坦ステージと6.3kmの個人タイムトライアルの2レースを実施。第4ステージはオランダからベルギーに入国し、リエージュ~バストーニュ~リエージュでも通る丘が設定された細かいアップダウンの多い丘陵ステージ。第5ステージでようやくフランスに入国する平坦ステージと丘陵ステージを経て、いよいよ大会はクライマックスを迎える。
5つのカテゴリー山岳が登場する第7ステージは、最後に2つの2級山岳を駆け上がる山頂フィニッシュ。最終日にしてクイーンステージ(最難関ステージ)は超級山岳グランドン峠(距離19.7km/平均7.2%)を経て、最後に超級山岳ラルプデュエズ(距離13.8km/平均8.1%)を登坂。その頂上で総合優勝者の証であるマイヨジョーヌの行方が決まる。
ツール・ド・フランス・ファム2024ステージリスト
第1ステージ | 8月12日(月) | ロッテルダム〜ハーグ | 124km(平坦) |
第2ステージ | 8月13日(火) | ドルトレヒト〜ロッテルダム | 67km(平坦) |
第3ステージ | 8月13日(火) | ロッテルダム〜ロッテルダム | 6.3km(個人TT) |
第4ステージ | 8月14日(水) | フォルケンブルグ〜リエージュ | 122km(丘陵) |
第5ステージ | 8月15日(木) | バストーニュ〜アンネヴィル | 150km(平坦) |
第6ステージ | 8月16日(金) | ルミルモン〜モルトー | 160km(丘陵) |
第7ステージ | 8月17日(土) | シャンパニョル〜グラン=ボルナン | 167km(山岳/山頂フィニッシュ) |
第8ステージ | 8月18日(日) | グラン=ボルナン〜ラルプデュエズ | 150km(山岳/山頂フィニッシュ) |
フォレリングが優勢のマイヨジョーヌ争い
総合争いは昨年の総合優勝者デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が中心となる。春先のクラシックで精彩を欠いたフォレリングだが、標準を定めたステージレースではラ・ブエルタ・フェメニーナを含む4つのワールドツアー全てで総合優勝。今大会はアシスト兼セカンドエースのロッテ・コペッキー(ベルギー)は不在だが世界一と呼ばれるチーム力に加え、五輪前に3週間に及ぶ高地合宿でコンディションは万全だ。
最大のライバルであるエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)は練習中の落車により不出場。そのため対抗馬の筆頭には地元フランスのロード王者ジュリエット・ラブース(DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が挙げられる。2022年は総合4位で2023年は5位、また今年のステージレースは全てでトップ5位に入る安定した走りが強み。またFDJスエズは登りの得意なセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク)やエヴィータ・ムジック(フランス)、パリ五輪のTTで金メダルを獲ったグレース・ブラウン(オーストラリア)を揃え、SDワークスに引けを取らないチーム力を有する。
今年4月のラ・フレーシュ・ワロンヌで5年振りの勝利を飾ったカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)も優勝候補の1人。2年連続で総合3位に上がる実力の持ち主であり、ここ一番での勝負強さを発揮できればマイヨジョーヌを着用しても不思議ではない。またチームメイトで22歳の若手ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア)もジロ・デ・イタリア・ドンネのクイーンステージを制した有力選手だ。
他にはロンゴボルギーニに代わり総合エースを務めるガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)や、パリ五輪ロードの急坂でレースを動かしたマビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ)に注目。また29歳にして年々力を伸ばすリーアンヌ・マルクス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)もブエルタで総合2位に入った実力者だ。
スプリントでSDワークスの牙城を崩すチームは現れるか?
今シーズンのスプリント勝負ではロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が頭一つ抜けている。その理由はライバルであるシャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が今季不調かつ、元世界王者のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)もトップスピードに乗ったウィーベスに対抗できていないため。
先述した通り最終リードアウトとして数多の勝利を演出したコペッキーが不在という懸念点はあるものの、その役割はスプリントに長けたバルバラ・グアリスキ(イタリア)が担えるだろう。もちろん第4〜6ステージの厳しいレイアウト&展開のスプリントでは初代マイヨヴェール着用者であるマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が有利。しかしウィーベスも年々登りを強化しているため、平坦&丘陵ステージでも展開を作るのはSDワークスが中心となるはずだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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