2024/08/05(月) - 13:11
パリ五輪の男子ロードレースが行われた翌日の8月3日、北欧ノルウェーではアークティックレース・オブ・ノルウェーが開幕。初日スプリントをノルウェー出身のベテラン、アレクサンダー・クリストフ(ウノエックス・モビリティ)が制した。
レムコ・エヴェネプール(ベルギー)が個人タイムトライアルとの2冠を達成したパリ五輪男子ロードレース。その激闘から一夜明けた8月4日(日)、パリから約2千km離れたノルウェーのボーデで、第11回アークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)が開幕した。
アークティックという名の通り”北極”圏を巡る大会は、フィヨルド(複雑な地形の湾や入り江)が特徴のコースを走る4日間のステージレース。長い登りが登場しないためパンチャーやスプリンターが活躍し、歴代の総合優勝者もパンチ力とスプリントを兼ね揃えた選手の名前が並ぶ。今年はアスタナ・カザクスタンやDSMフィルメニッヒ・ポストNLなど5つのワールドチームに加え、クリストファー・フルーム(イギリス)を擁するイスラエル・プレミアテックなど豪華チームが揃った。
大会初日はボーデからログナンまでの155.3km。スタートして87kmまでは平坦路で、そこから2級、3級と背の低い丘をクリア。最後の2級山岳は登坂距離8.5kmあるものの、平均勾配が3.5%のためスプリンターも遅れる心配は少ない。奇しくも同日に行われたパリ五輪の女子ロードレースと同じ気温22度のなかスタートが切られ、パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)ら5名が逃げ集団を形成した。
一方のメイン集団をコントロールするのは、地元レースにツール・ド・フランスと遜色ない強力なメンバーを揃えるウノエックス・モビリティ。最後まで粘った21歳のアイヴィン・ブロホルトフグナー(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が残り29km地点で吸収され、最後の2級山岳でも大きな動きはなかった集団はフィニッシュまでつづく平坦路に突入した。
ウノエックスとアルケアB&Bホテルズがトレインを並べながら残り5kmを通過する。フィニッシュ手前300mでマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が先頭で踏み込み、残り100mでアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)が発射。盤石なリードアウトから放たれたクリストフにはミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)やトム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)は及ばず、クリストフが初日を制した。
「ツールが終わった後も良い調子をキープすることができ、終盤の登りはキツかったがなんとか集団についていけた。チームが良い位置まで運んでくれ、後は勝利を掴むだけだった」と、母国でプロ通算93勝目を掴んだクリストフは喜んだ。
翌日の第2ステージは序盤に1級山岳が設定された丘陵ステージ。しかし終盤の地形はフラットのため、2日連続の集団スプリントが予想される。
レムコ・エヴェネプール(ベルギー)が個人タイムトライアルとの2冠を達成したパリ五輪男子ロードレース。その激闘から一夜明けた8月4日(日)、パリから約2千km離れたノルウェーのボーデで、第11回アークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)が開幕した。
アークティックという名の通り”北極”圏を巡る大会は、フィヨルド(複雑な地形の湾や入り江)が特徴のコースを走る4日間のステージレース。長い登りが登場しないためパンチャーやスプリンターが活躍し、歴代の総合優勝者もパンチ力とスプリントを兼ね揃えた選手の名前が並ぶ。今年はアスタナ・カザクスタンやDSMフィルメニッヒ・ポストNLなど5つのワールドチームに加え、クリストファー・フルーム(イギリス)を擁するイスラエル・プレミアテックなど豪華チームが揃った。
大会初日はボーデからログナンまでの155.3km。スタートして87kmまでは平坦路で、そこから2級、3級と背の低い丘をクリア。最後の2級山岳は登坂距離8.5kmあるものの、平均勾配が3.5%のためスプリンターも遅れる心配は少ない。奇しくも同日に行われたパリ五輪の女子ロードレースと同じ気温22度のなかスタートが切られ、パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)ら5名が逃げ集団を形成した。
一方のメイン集団をコントロールするのは、地元レースにツール・ド・フランスと遜色ない強力なメンバーを揃えるウノエックス・モビリティ。最後まで粘った21歳のアイヴィン・ブロホルトフグナー(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が残り29km地点で吸収され、最後の2級山岳でも大きな動きはなかった集団はフィニッシュまでつづく平坦路に突入した。
ウノエックスとアルケアB&Bホテルズがトレインを並べながら残り5kmを通過する。フィニッシュ手前300mでマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が先頭で踏み込み、残り100mでアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)が発射。盤石なリードアウトから放たれたクリストフにはミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)やトム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)は及ばず、クリストフが初日を制した。
「ツールが終わった後も良い調子をキープすることができ、終盤の登りはキツかったがなんとか集団についていけた。チームが良い位置まで運んでくれ、後は勝利を掴むだけだった」と、母国でプロ通算93勝目を掴んだクリストフは喜んだ。
翌日の第2ステージは序盤に1級山岳が設定された丘陵ステージ。しかし終盤の地形はフラットのため、2日連続の集団スプリントが予想される。
アークティックレース・オブ・ノルウェー2023第1ステージ結果
1位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 3:43:32 |
2位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
3位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) | |
5位 | イエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ) |
個人総合成績
1位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 3:43:32 |
2位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | +0:04 |
3位 | パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー) | |
4位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | +0:06 |
5位 | ミケル・レテギ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | イェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット) |
ヤングライダー賞 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) |
チーム総合成績 | ウノエックス・モビリティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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