ロード世界選手権で3連覇を成し遂げたペテル・サガン(スロバキア)が、マウンテンバイクを含むプロ活動を終了すると発表した。昨年限りでロードレースでの本格活動を終えた同選手は2月に不整脈の治療を受け、マウンテンバイクでのパリ五輪出場を逃していた。



マウンテンバイクを含むプロ選手としての活動を終了したペテル・サガン(スロバキア) photo:CorVos

「今年健康上の問題があったペテル・サガンは、マウンテンバイクでもプロ選手を引退することを決断した。本日コシツェで行われるMTBスロバキア国内選手権がプロ最後のレースとなる」と発表したのは、ペテル・サガン(スロバキア)が所属するピエール・バゲットサイクリング。そして翌日7月22日(月)に行われたMTB国内選手権をサガンは2位で終えた。

ロード世界選手権で史上初の3連覇を達成したペテル・サガン(スロバキア)は現在34歳。ツール・ド・フランスで7度のマイヨヴェール(ポイント賞)獲得やパリ〜ルーベ優勝など輝かしい成績を収め、2023年にロードレースでの本格的な活動を終了。その後はマウンテンバイクに転向し、パリ五輪の出場を目指していた。

しかし今年の2月、2度に渡る不整脈のカテーテル治療を行ったサガン。直後に「全ては順調に進んでいる」と語っていたものの、五輪出場に向けたポイントを稼ぐことができず出場を逃した。

プロ選手としてのラストレースを終えたサガンは、自身のSNSに「今日は様々な感情がこみ上げてくる一日だった。母国でのレースでファンの熱狂的な応援を目の当たりにし、本当に感動した。初めてマウンテンバイクに乗ったその日から、最後の公式レースまで僕を支えてくれた全ての人たちに感謝を伝えたい」と投稿した。

またサガンは「これまで何年にも渡って走ってきたが、僕のプロ選手としての旅が終わった。プロとして初めて出場した2010年1月19日のツアー・ダウンアンダー第1ステージをいまでも覚えている。そのとき僕は20歳にもなっていない子どもで、当時このスポーツでこれほど長く充実したキャリアを歩めるとは夢にも思っていなかった。この素晴らしい旅に関わってくれた全ての人に感謝する」と、自身の公式Webサイトで綴っている。

text:Sotaro.Arakawa

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