2024/07/20(土) - 15:30
ピナレロがパリ五輪に向けてタイムトライアルバイクをモデルチェンジ。新たなBOLIDE F TTは、先立って発表されていたトラックバイクから多くのテクノロジーを受け継ぎ、最高の空力性能を目指して創り出された一台だ。
開幕が迫るパリオリンピック。4年に1度のビッグイベントを前に、ピナレロがタイムトライアルバイク"BOLIDE F TT”のフルモデルチェンジを発表した。ピナレロがサポートするイネオス・グレナディアーズに所属する選手らの内、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、マグナス・シェフィールド(アメリカ)、現ヨーロッパタイムトライアルチャンピオンのジョシュア・ターリング(イギリス)、そして元世界タイムトライアルチャンピオンのトビアス・フォス(ノルウェー)とフィリッポ・ガンナ(イタリア)らが、最新バイクでパリ五輪の個人タイムトライアルに臨むという。
今回発表されたBOLIDE F TTは、先立ってピナレロがイタリア代表チームのために開発したトラックバイクのBOLIDE F HRから多くのテクノロジーを受け継ぎ、そのエアロダイナミクスを洗練させた。このモデルチェンジによって、BOLIDE F TTは前作から2.28%のCdA削減を実現したという。
様々な改良点の中でも、デザイン面においても目を惹くのがシートチューブとシートポストの設計だ。鋸刃のような形状は"AeroNodes"パターンと名付けられており、アデレード大学と空力R&DパートナーのNablaFlowと共同で開発され、ザトウクジラのひれに見られる結節から着想を得たもの。この複雑な形状によって、ライダーの脚の動きによって形成される気流の乱れを減らし、ドラッグを低減する作用を果たす。
またUCIの3:1ルールの撤廃を受け、BBやハブ周辺のAirfoilセクションのチューブデザインを最適化。3:1よりもはるかに優れた空力特性を持つ6:1や8:1の比率をもつチュービングを採用することで、よりエアロな一台へと生まれ変わっている。一方、近年のエアロフレームデザインのトレンドであるワイドスタンスなフォーク/ステーは採用せず、ホイールに密着するようなナローデザインを採用。これは2,000を越えるCFDテストを含むピナレロの研究に基づくもので、フレーム重量の最小化と変化する風速/ヨー角の状況下において総合的に優れた結果を残している。
さらに、フォークにはDOGMA Fにも採用されるフォークフラップチップサポートを備えているほか、ボトルケージとボトルのデザインも更に改良することで、よりシンプルで信頼性に優れつつ空力的にメリットのあるシステムを構築した。そしてワイド化するタイヤトレンドに対応しており、最大32mm幅のタイヤを装着可能に。空気抵抗だけでなく転がり抵抗の低減にも目を配っている。
実走行時に重要となるライディングポジションについても徹底的に追及されている。ピナレロはNablaFlowと協力し、彼らのAeroCloudソフトウェアを使用して無数のシミュレーションを実施。ライダーとバイクの総空気抵抗を最小限に抑えるためのCFDテストの結果、最適なハンドルバーのジオメトリーが導き出されたという。
このスペシャルバイクについて、ファウスト・ピナレロ社長は次のようにコメントしている。
「オリンピックほど新しいバイクを発表するのにふさわしい舞台はありません。新しい BOLIDE F TTを非常に誇りに思います。このバイクはアスリートのパフォーマンスの限界を押し広げ続け、パリで我々のライダーが最高の成功を収めるための最良の機会を保証します」。
なお、このBOLIDE G TTの価格や納期など、一般販売に関する情報は未発表。詳細が分かり次第、続報をお届けする予定だ。
開幕が迫るパリオリンピック。4年に1度のビッグイベントを前に、ピナレロがタイムトライアルバイク"BOLIDE F TT”のフルモデルチェンジを発表した。ピナレロがサポートするイネオス・グレナディアーズに所属する選手らの内、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、マグナス・シェフィールド(アメリカ)、現ヨーロッパタイムトライアルチャンピオンのジョシュア・ターリング(イギリス)、そして元世界タイムトライアルチャンピオンのトビアス・フォス(ノルウェー)とフィリッポ・ガンナ(イタリア)らが、最新バイクでパリ五輪の個人タイムトライアルに臨むという。
今回発表されたBOLIDE F TTは、先立ってピナレロがイタリア代表チームのために開発したトラックバイクのBOLIDE F HRから多くのテクノロジーを受け継ぎ、そのエアロダイナミクスを洗練させた。このモデルチェンジによって、BOLIDE F TTは前作から2.28%のCdA削減を実現したという。
様々な改良点の中でも、デザイン面においても目を惹くのがシートチューブとシートポストの設計だ。鋸刃のような形状は"AeroNodes"パターンと名付けられており、アデレード大学と空力R&DパートナーのNablaFlowと共同で開発され、ザトウクジラのひれに見られる結節から着想を得たもの。この複雑な形状によって、ライダーの脚の動きによって形成される気流の乱れを減らし、ドラッグを低減する作用を果たす。
またUCIの3:1ルールの撤廃を受け、BBやハブ周辺のAirfoilセクションのチューブデザインを最適化。3:1よりもはるかに優れた空力特性を持つ6:1や8:1の比率をもつチュービングを採用することで、よりエアロな一台へと生まれ変わっている。一方、近年のエアロフレームデザインのトレンドであるワイドスタンスなフォーク/ステーは採用せず、ホイールに密着するようなナローデザインを採用。これは2,000を越えるCFDテストを含むピナレロの研究に基づくもので、フレーム重量の最小化と変化する風速/ヨー角の状況下において総合的に優れた結果を残している。
さらに、フォークにはDOGMA Fにも採用されるフォークフラップチップサポートを備えているほか、ボトルケージとボトルのデザインも更に改良することで、よりシンプルで信頼性に優れつつ空力的にメリットのあるシステムを構築した。そしてワイド化するタイヤトレンドに対応しており、最大32mm幅のタイヤを装着可能に。空気抵抗だけでなく転がり抵抗の低減にも目を配っている。
実走行時に重要となるライディングポジションについても徹底的に追及されている。ピナレロはNablaFlowと協力し、彼らのAeroCloudソフトウェアを使用して無数のシミュレーションを実施。ライダーとバイクの総空気抵抗を最小限に抑えるためのCFDテストの結果、最適なハンドルバーのジオメトリーが導き出されたという。
このスペシャルバイクについて、ファウスト・ピナレロ社長は次のようにコメントしている。
「オリンピックほど新しいバイクを発表するのにふさわしい舞台はありません。新しい BOLIDE F TTを非常に誇りに思います。このバイクはアスリートのパフォーマンスの限界を押し広げ続け、パリで我々のライダーが最高の成功を収めるための最良の機会を保証します」。
なお、このBOLIDE G TTの価格や納期など、一般販売に関する情報は未発表。詳細が分かり次第、続報をお届けする予定だ。
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