2024/07/17(水) - 12:31
「ハイレベルなツールで3勝は嬉しい」とハットトリックを達成したヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)は喜んだ。勝利を演出したファンデルプールや落車したギルマイなど、ツール16日目を終えた選手たちの言葉を紹介します。
ステージ優勝 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
本当に嬉しいよ。見ても分かるようにチームで掴んだ勝利だからね。ギルマイの落車は見ておらず、常にチームメイトと共に位置を争っていた。良い休息日を送ることができ、今日の調子も良かった。ツール期間中にコンディションがどんどん良くなっている。だから今日も良い状態であれば、チームとして勝利できる自信があった。
この高いレベルの中で勝つだけでも大変なこと。だからこそ3勝できたことは嬉しいし、チームとして誇りに思うよ。
―マイヨヴェール争いでトップのギルマイとの差を詰めたが、逆転が可能だと思うか?
不可能ではないが、彼は登りも得意なので難しいと思っている。いまは落車した彼が無事であることを願っている。こんな形でマイヨヴェールを失ってほしくないからね。これから厳しいステージが待っているので、目の前のレースを集中して走り、いまはこの勝利を楽しみたい。
ステージ2位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)
個人的にコーナーやラウンドアバウトが多い方が選手の背後を取りやすい。また先導してくれるマテイ(モホリッチ)やニキアス(アルント)はテクニックが優れているので、ついていくのも楽なんだ。彼らの走りに良い結果で応えられて嬉しいよ。
今年のツールに満足している。昨年はもっと良い成績が残せたはず(最高区間3位)と思っていたので、今年それを上回ることができた。今日はフィリプセンが本当に速く、そんな中でも表彰台は満足の結果だよ。
リードアウトから勝利を演出したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨヴェール獲得ではなく、僕たちは今日ステージ優勝を目指していた。またビニヤム(ギルマイ)の落車によってポイント差が縮まるなんて望んでいた形ではない。とにかく彼の無事を願っている。
昨年のように僕自身の勝利がなくても、ヤスペル(フィリプセン)の勝利に貢献できれば十分だ。それに自分の役割には満足している。
残り1.5km地点で落車したマイヨヴェールのビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)
大会最後のスプリントステージは簡単なフィニッシュとはならなかった。チームメイトは常に集団前方に位置を取り、僕もその背後についていた。ラスト10kmはラウンドアバウトが多く、また道幅も狭くなった。
誰かは分からないがEFの選手のハンドルと接触し、僕の方に倒れてきたんだ。それに対して僕はフルブレーキする以外何もできなかった。そして次の瞬間僕は地面に横たわっていた。だがその後、幸いなことにバイクに戻って走り出すことができた。
最も痛めたのは接地した右膝。また右肘も既に2針縫った。でも問題にはならないし、僕は大丈夫だよ。今日は良くても明日の朝痛むかもしれない。でもメンタルは傷んでいないので平気さ。
―フィリプセンの勝利は良くないニュースか?
いいや、そんなことはない。落車して起き上がり、走り出せたことに喜びを感じた。マイヨヴェールを失おうが僕にとっては小さなこと。とにかくトラブルなくニースにたどり着きたいんだ。
マイヨジョーヌ&マイヨアポワ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日は風がなく皆喜んでいたことだろう。レース中ストレスのかかる場面もあったがそんなに多くはなく、1つのステージを無事終えられたことが嬉しいよ。明日も序盤から風に警戒が必要で、終盤には山岳が待っている。また明後日も逃げ切りのチャンスとなる。その後はピレネーで山岳決戦だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
ステージ優勝 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
本当に嬉しいよ。見ても分かるようにチームで掴んだ勝利だからね。ギルマイの落車は見ておらず、常にチームメイトと共に位置を争っていた。良い休息日を送ることができ、今日の調子も良かった。ツール期間中にコンディションがどんどん良くなっている。だから今日も良い状態であれば、チームとして勝利できる自信があった。
この高いレベルの中で勝つだけでも大変なこと。だからこそ3勝できたことは嬉しいし、チームとして誇りに思うよ。
―マイヨヴェール争いでトップのギルマイとの差を詰めたが、逆転が可能だと思うか?
不可能ではないが、彼は登りも得意なので難しいと思っている。いまは落車した彼が無事であることを願っている。こんな形でマイヨヴェールを失ってほしくないからね。これから厳しいステージが待っているので、目の前のレースを集中して走り、いまはこの勝利を楽しみたい。
ステージ2位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)
個人的にコーナーやラウンドアバウトが多い方が選手の背後を取りやすい。また先導してくれるマテイ(モホリッチ)やニキアス(アルント)はテクニックが優れているので、ついていくのも楽なんだ。彼らの走りに良い結果で応えられて嬉しいよ。
今年のツールに満足している。昨年はもっと良い成績が残せたはず(最高区間3位)と思っていたので、今年それを上回ることができた。今日はフィリプセンが本当に速く、そんな中でも表彰台は満足の結果だよ。
リードアウトから勝利を演出したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨヴェール獲得ではなく、僕たちは今日ステージ優勝を目指していた。またビニヤム(ギルマイ)の落車によってポイント差が縮まるなんて望んでいた形ではない。とにかく彼の無事を願っている。
昨年のように僕自身の勝利がなくても、ヤスペル(フィリプセン)の勝利に貢献できれば十分だ。それに自分の役割には満足している。
残り1.5km地点で落車したマイヨヴェールのビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)
大会最後のスプリントステージは簡単なフィニッシュとはならなかった。チームメイトは常に集団前方に位置を取り、僕もその背後についていた。ラスト10kmはラウンドアバウトが多く、また道幅も狭くなった。
誰かは分からないがEFの選手のハンドルと接触し、僕の方に倒れてきたんだ。それに対して僕はフルブレーキする以外何もできなかった。そして次の瞬間僕は地面に横たわっていた。だがその後、幸いなことにバイクに戻って走り出すことができた。
最も痛めたのは接地した右膝。また右肘も既に2針縫った。でも問題にはならないし、僕は大丈夫だよ。今日は良くても明日の朝痛むかもしれない。でもメンタルは傷んでいないので平気さ。
―フィリプセンの勝利は良くないニュースか?
いいや、そんなことはない。落車して起き上がり、走り出せたことに喜びを感じた。マイヨヴェールを失おうが僕にとっては小さなこと。とにかくトラブルなくニースにたどり着きたいんだ。
マイヨジョーヌ&マイヨアポワ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日は風がなく皆喜んでいたことだろう。レース中ストレスのかかる場面もあったがそんなに多くはなく、1つのステージを無事終えられたことが嬉しいよ。明日も序盤から風に警戒が必要で、終盤には山岳が待っている。また明後日も逃げ切りのチャンスとなる。その後はピレネーで山岳決戦だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
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