奈良県東部の魅力を自転車を通して体感できるサイクリングイベント「ツアー・オブ・奈良・まほろば」。12年目の今大会は、夏と秋の2大会開催に。清流や歴史探訪で『夏』を満喫する「宇陀・東吉野コース」が8月25日に、湖畔や高原で『秋』を堪能する山添・満天コースが10月19日に開催される。



今年で12年目を迎える「ツアー・オブ・奈良・まほろば」 (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

今年で12年目を迎える「ツアー・オブ・奈良・まほろば」。風光明媚な大和高原の自然と万葉の里の歴史を楽しめるロングライドとして、多くのサイクリストから人気を集めるイベントだ。

これまで、8月に3つのコースで開催されてきたツアー・オブ・奈良・まほろばだが、今年は新たな取り組みとして、夏(8月25日)と、秋(10月19日)にそれぞれ1コースずつ開催されることとなった。昨年までは魅力的なコースのどれか1つしか走れなかったが、今年はどちらのコースも楽しめるようになったのは嬉しいポイントだろう。

仏隆寺周辺にはのどかな時間が流れる (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

また、各コースの楽しみ方にも新たな選択肢が加わっている。従来、2~4人のグループで協力しながらエイドやチェックポイントを自由に巡る、スタンプラリー形式のイベントであったツアー・オブ・奈良・まほろばだが、今年はそこに加えて元ロードレース選手によるガイドツアーを新設する。

ガイドツアーは初中級者向け、中上級者向けとレベルに応じてグループ分けがされ、一人でも参加しやすくなっている。また、元プロ選手からスキルに応じたアドバイスも受けられるとあって、非常に充実したライドツアーとなるだろう。

仲間とグループで走るもよし、ガイドツアーに参加するもよし (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

自由に走れるグループライドと聞くと、道迷いの不安もあるかもしれないが、その点もしっかりケアされている。グループ代表者はスマホアプリを通じて位置情報を発信し、大会本部は大きくコースアウトした際や、トラブル発生時には迅速に対応できるよう、安全管理も徹底している。

さて、それでは各コースの特徴を紹介していこう。

8月25日開催 清流や歴史探訪で"夏"を満喫する「宇陀・東吉野コース」

古代から続く信仰の地で水の神を祀る丹生川上神社 (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

ふるさと村川遊び (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば
清流が近いふるさと村 (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば



アユの塩焼きや唐揚げを提供してくれるふるさと村エイド (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

スタート会場となる宇陀市「心の森総合福祉公園」から、まずは東吉野村へ。古代から続く信仰の地で水の神を祀る「丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)」は、美しい社殿と静かな境内、そして目の前には青い清流を望むスポット。

清流沿いを走りエイドステーションの「ふるさと村」では、アユの塩焼きや唐揚げを提供。川遊びができるスポットなので、"夏ならでは"の時間を楽しめる。速乾性のサイクルジャージは川遊びにもぴったり……かもしれない。

仏隆寺への激坂へチャレンジ (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

「ひよしの里マルシェ」エイドでスイーツを補給したら北上して宇陀市へ入り、「たかぎふるさと館」のエイドステーションでランチタイム。お昼を頂き、エネルギーを補給したら、仏隆寺への短い激坂にチャレンジ。

その後は、伝統的な日本の神社建築で美しい拝殿や本殿が特徴の「墨坂神社」、日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名な八咫烏が主祭神の「八咫烏神社」を経て、古き良き街並みが残る松山地区を巡ります。ゴール手前の「道の駅 宇陀路大宇陀」エイドでは冷たいスイーツでお出迎え。

松山地区の街並み (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

基本コースは76km、獲得標高1,450mとなっている。

10月19日開催 湖畔や高原で"秋"を堪能する「山添・満天コース」

秋大会のスタートゴール地点となる満天ひろば (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

ツアー・オブ・奈良・まほろばとして初めての10月開催となる「山添・満天コース」。人気のガーデンカフェ「満天ひろば」からスタートし、布目ダム湖畔を走っていく。

そこから山添村の「フォレストパーク神野山」を目指し、最高勾配20%の激坂チャレンジスポット「めえめえ牧場」へ挑戦。斜度はキツイものの、距離は約200mの坂道なので、押して上っても問題なし。

フォレストパーク神野山 (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

大和高原の美しい景色を見下ろす「映山紅」のエイドステーション。茶畑に囲まれた坂道を下れば、湖畔沿いの景色が美しい「神津ダム」など絶景スポットが目白押し。

2023年にリニューアルオープンした山添村の観光拠点「Soyel」や「カフェサンウッド」で秋のグルメを楽しんだ後は、青葉仁会で収穫した「サツマイモスイーツ」、そしてゴールエイドの「満天ひろば」でも秋のスイーツが待っている。

大和高原からは絶景を望む (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば

一面に茶畑が広がる (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば
カフェサンウッド (c)ツアー・オブ・奈良・まほろば



基本コースは50km、獲得標高1,189mとなる。

申込受付中!「宇陀・東吉野コース」は7月25日、「山添・満天コース」は9月19日まで

さて、そんなツアー・オブ・奈良・まほろばは現在参加申込を受付中だ。それぞれのコース共にスポーツエントリーより申し込み可能となっている。夏の「宇陀・東吉野コース」は7月25日、秋の「山添・満天コース」は9月19日が申込締切となる。

参加費はグループライドが一人あたり8,000円、ガイドツアーが10,000円。駐車場には別途1,000円が必要となる。



ツアー・オブ・奈良・まほろば
開催日:2024年8月25日(日)/10月19日(土)
開催場所:奈良県宇陀市・東吉野村/山添村・奈良市
8月25日(日)スタート・ゴール/宇陀市心の森総合福祉公園
10月19日(土)スタート・ゴール/満天ひろば
申込受付期間:宇陀・東吉野コース 6月10日(月) ~7月25日(木)
       山添・満天コース  6月10日(月) ~9月19日(木)
参加費:グループライド 一人あたり8,000円、ガイドツアー 10,000円

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