EFエデュケーション・イージーポストは6月22日、アンドレア・ピッコロ(イタリア)が成長ホルモン運搬の容疑でイタリア当局に身柄拘束されたと発表した。2022年ジャパンカップで2位に入るなどエース候補として目されていた同選手について、チームは契約を即時解除したと伝えている。



アンドレア・ピッコロ(イタリア) photo:EF Education - EasyPost

アメリカ籍のワールドチームであるEFエデュケーション・イージーポストが6月22日(土)に発表したリリースによると、アンドレア・ピッコロ(イタリア)は6月21日(金)、イタリアに帰国した際に「成長ホルモンを運んだ疑い」でイタリア当局に身柄を拘束されたという。またUCI(国際自転車競技連合)も本件に関する声明を発表し、本件はドーピング検査などを行う国際検査機関(ITA)が主導し、イタリア反ドーピング機関(NADO)とイタリア当局(NAS Carabinieri)が調査した結果であることを伝えた。

またEFは本件に加え、ピッコロがチームから処方されていない睡眠薬を使用したとして、今年3月に1ヶ月間を無給かつ出場停止処分を下していたことを発表。ただ睡眠薬はアンチドーピングに該当するものではなく、またUCIにも報告済みだったのだという。

ピッコロは2021年にアスタナ・プレミアテック(現アスタナ・カザクスタン)でプロデビューした23歳。その後ガスプロム・ルスヴェロやドローンホッパー・アンドローニジョカトリを経て、2022年8月にEFへ加入。その年の10月に行われたジャパンカップ(UCI1.Pro)では2位に入り、翌年はブエルタ・ア・エスパーニャのメンバーに選ばれるなどエース候補として今後の活躍が期待されていた。

今年のピッコロは2月のツアー・コロンビアでシーズンインすると3月のパリ〜ニースに出場し、謹慎処分明けだった5月のジロ・デ・イタリアに初出場。第6ステージでは区間4位と勝利に迫っていた。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO

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