2024/06/18(火) - 13:19
全5日間に渡りベルギーで開催されたバロワーズ・ベルギーツアー。初日の個人タイムトライアルを制した元U23TT世界王者のソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が最後までリーダージャージを守り、総合優勝に輝いた。
同時期開催のツール・ド・スイス、そしてツアー・オブ・スロベニアと時を同じく、自転車大国ベルギーを舞台にバロワーズ・ベルギーツアー(UCI2.Pro)が開幕した。初開催が1908年という歴史深い本大会は(ツール・ド・フランスに次ぐ世界で2番目に古いステージレース)、ベルギー北部フランドル地域を舞台にした5日間レース。ツール間近ということもあり、高地トレーニングの成果を確かめるべくヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)やファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などトップスプリンターたちが集結した。
大会初日に行われたのは、選手たちの顔見せの意味合いが強い12kmの個人タイムトライアル。ベリンゲンに設定された平坦路では、ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)がトップタイムを叩き出す。そのタイムにはマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)は2秒届かず、2022年にU23カテゴリーのTT世界王者に輝いたヴァーレンショルトが勝利と総合リーダージャージを手に入れた。
2日目は未舗装路が4箇所設定された平坦路で争われ、勝負は大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。最終ストレートではリドルのトレインからアルペシンに先頭が代わり、オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の背後についていたティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が先にスプリントを開始。フィニッシュ手前50mから始まる登りでもメルリールのスピードは落ちず、フィリプセンやコーイを退けて勝利した。
3日目もスプリンターたちの争いとなり、前日に出遅れたフィリプセンが残り100mから踏み始める。一方でメルリールは遅れ、コーイやヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)に並ぶことすら許さなかったフィリプセンが勝利。ツールに向け順調な調整が進んでいることを見せつけた。
デュルビュイに設定された35.4kmコースを5周回する177kmで争われた4日目。コース上にはクラシックレースのような4つの短い丘が設定され、激しいアタック合戦が勃発。そのためウノエックス・モビリティが中心となる集団は脱落者が続出し、フィニッシュラインの引かれた最後のミュール・ド・デュルビュイ(登坂距離1,200m/平均6.2%/最大12.4%)に突入した。
初日に区間2位だったマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)ら4名が仕掛けたものの、それを捉えたプロトンからヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)がアタック。そして勝利はフィニッシュ手前でテイッセンを追い抜いたアレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が手に入れた。
ベルギーの首都ブリュッセルを舞台にした平坦ステージでは、残り51km地点で早々と逃げが捕まる。直後にゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター)を含む落車もありながら、最終日は集団スプリントに持ち込まれる。残り150mからフィリプセンとメルリールがほぼ同時に踏み始め、トップスピードで上回ったメルリールが区間2勝目を決めた。
そしてこの結果、勝利した大会初日から総合リーダージャージを守ったヴァーレンショルトが総合優勝に輝いた。
「総合優勝がとても嬉しく、初日から着用したこのジャージをチーム一丸となり守ることができた」と、2年連続でツールに出場予定のヴァーレンショルトは喜んだ。
同時期開催のツール・ド・スイス、そしてツアー・オブ・スロベニアと時を同じく、自転車大国ベルギーを舞台にバロワーズ・ベルギーツアー(UCI2.Pro)が開幕した。初開催が1908年という歴史深い本大会は(ツール・ド・フランスに次ぐ世界で2番目に古いステージレース)、ベルギー北部フランドル地域を舞台にした5日間レース。ツール間近ということもあり、高地トレーニングの成果を確かめるべくヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)やファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などトップスプリンターたちが集結した。
大会初日に行われたのは、選手たちの顔見せの意味合いが強い12kmの個人タイムトライアル。ベリンゲンに設定された平坦路では、ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)がトップタイムを叩き出す。そのタイムにはマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)は2秒届かず、2022年にU23カテゴリーのTT世界王者に輝いたヴァーレンショルトが勝利と総合リーダージャージを手に入れた。
2日目は未舗装路が4箇所設定された平坦路で争われ、勝負は大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。最終ストレートではリドルのトレインからアルペシンに先頭が代わり、オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の背後についていたティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が先にスプリントを開始。フィニッシュ手前50mから始まる登りでもメルリールのスピードは落ちず、フィリプセンやコーイを退けて勝利した。
3日目もスプリンターたちの争いとなり、前日に出遅れたフィリプセンが残り100mから踏み始める。一方でメルリールは遅れ、コーイやヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)に並ぶことすら許さなかったフィリプセンが勝利。ツールに向け順調な調整が進んでいることを見せつけた。
デュルビュイに設定された35.4kmコースを5周回する177kmで争われた4日目。コース上にはクラシックレースのような4つの短い丘が設定され、激しいアタック合戦が勃発。そのためウノエックス・モビリティが中心となる集団は脱落者が続出し、フィニッシュラインの引かれた最後のミュール・ド・デュルビュイ(登坂距離1,200m/平均6.2%/最大12.4%)に突入した。
初日に区間2位だったマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)ら4名が仕掛けたものの、それを捉えたプロトンからヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)がアタック。そして勝利はフィニッシュ手前でテイッセンを追い抜いたアレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が手に入れた。
ベルギーの首都ブリュッセルを舞台にした平坦ステージでは、残り51km地点で早々と逃げが捕まる。直後にゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター)を含む落車もありながら、最終日は集団スプリントに持ち込まれる。残り150mからフィリプセンとメルリールがほぼ同時に踏み始め、トップスピードで上回ったメルリールが区間2勝目を決めた。
そしてこの結果、勝利した大会初日から総合リーダージャージを守ったヴァーレンショルトが総合優勝に輝いた。
「総合優勝がとても嬉しく、初日から着用したこのジャージをチーム一丸となり守ることができた」と、2年連続でツールに出場予定のヴァーレンショルトは喜んだ。
バロワーズ・ベルギーツアー2024
第1ステージ | ||
1位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 13:24 |
2位 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) | +0:02 |
3位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:10 |
第2ステージ | ||
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:59:22 |
2位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
第3ステージ | ||
1位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 4:06:20 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
第4ステージ | ||
1位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | 4:14:26 |
2位 | ピエール・ゴーテラ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
3位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:03 |
第5ステージ | ||
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:51:51 |
2位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) |
個人総合成績
1位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 13:24 |
2位 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) | +0:04 |
3位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | +0:07 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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