6月12日(水)に行われたアジア選手権男子エリートロードレースは、ツール・ド・熊野にも参戦したユロ・キム(韓国)がスプリント勝利。日本人最高位は5位の山本大喜(JCLチーム右京)で新城は13位、小石は15位だった。



男子エリートロードレースに臨んだ新城と山本、小石の3名 photo:JCF

6月5日(水)に開幕し、全8日間に渡り行われた第43回UCIアジア選手権ロードレース&第30回UCIアジア選手権ジュニアロードレースも最終日を迎えた。最終種目として行われたのは男子エリートのロードレースで、日本からは個人タイムトライアルで3位に入った新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)とJCLチーム右京の山本大喜と小石祐馬が出場した。

コースはスタートから4.5kmを進み、12.8kmコースを11周回した後にフィニッシュまでの5.7kmを進む151km。この日のカザフスタン南東部アルマトイは引き続き暑く、序盤からアタックが連続する激しい戦いとなった。その結果、山本と小石は約30名が先頭集団に、新城はそれを40秒差で追う集団に入った。

6月12日(水)に行われた男子エリートロードレース photo:JCF

集団内で固まって走行する日本チーム photo:JCF
レース先頭に立った小石祐馬(JCLチーム右京) photo:JCF


終盤では小石とカザフスタンの選手の2名が先頭に立ち、それを30秒遅れで新城や山本のいる20名集団が追いかけながら周回コースを終え、フィニッシュまで続く5.7kmへ。残り3kmで16秒差をつけ、最終コーナーを先頭で抜けた小石だったが最終ストレートで集団につかまった。

残り300mで新城が先頭に立つなか、勝負は集団スプリントへ。山本がもがいたものの、エフゲニー・フェドロフ(カザフスタン)などが上回り、優勝は韓国のユロ・キムが掴み取った。

日本人最高位は5位の山本となり、新城は13位、小石は15位だった。

この結果について、JCFは「今大会日本チームは3名体制での参戦となったが、3選手が最後の16人で争われたゴールスプリントに入っていたことは、全体の組み立ては成功していたと考える。残念ながらメダルは逃し、振り返りでは位置取りなどで改善点はあったものの、ベストパフォーマンスを尽くせた結果であった」とコメント。また「来年のアジア選手権大会開催地は未定だが、各カテゴリーへ本大会のフィードバックを行い、次回大会へ繋げていく」とレースレポートを締めくくっている。

レース後、山本は「終始アタック合戦が続く超ハードな展開に。16名に絞られた集団に3人とも残り、小石さんがラスト400mまで逃げた。最後は幸也さんにリードアウトしてもらったが、5位という悔しい結果に。だが日本チームでベストは尽くせた。応援ありがとうございました」と自身のSNSで綴っている。



男子ジュニアのロードレースに臨んだ岩村元嗣と望月蓮 photo:JCF

6月10日(土)に行われた男子ジュニアロードレースには岩村元嗣と望月蓮が出場した。112.6kmのレースは静かな立ち上がりから残り40kmで岩村がアタック。一時は40秒のリードを奪ったものの、カザフスタンを中心とする追走集団に捉えられ、終盤のアタックに今度は望月が入る。そして一時、カザフスタンの選手と2名で望月が先頭に立った。

しかし望月の入った先頭もメイン集団にキャッチされ、勝負は集団スプリントに持ち込まれる。スピードを勝負をインドネシアのジュリアン・アビマンユが制し、岩村は6位、望月は23位でフィニッシュした。
アジア選手権2024男子ロードレース 男子エリート
1位 ユロ・キム(韓国) 3:21:46
2位 リュ・シャンジン(中国)
3位 エフゲニー・フェドロフ(カザフスタン)
4位 モハンマド・ヌル・アイマン・ロスリ(トレンガヌ・サイクリングチーム、マレーシア)
5位 山本大喜(JCLチーム右京)
13位 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
15位 小石祐馬(JCLチーム右京)
アジア選手権2024男子ロードレース 男子ジュニア
1位 ジュリアン・アビマンユ(インドネシア) 2:38:40
2位 ヤーラン・リー(台湾)
3位 フェトファノム・パンマウング(タイ)
4位 キリル・チャザン(カザフスタン)
5位 ナビ・セイエド・モハンマド・ミルバグヘリ・フィロオザバディ(イラン)
6位 岩村元嗣
23位 望月蓮
photo:JCF

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