2024/06/09(日) - 20:28
6月8日・9日の2日間にわたり、タイムトライアルの全日本学生選手権が行われた。8日に行われたチームタイムトライアルは中央大学が優勝。9日に行われた個人タイムトライアルは伊藤恭が優勝し、中央大学がチーム、個人共に制した。女子は渡部春雅(明治大学)が3年ぶり2度目の優勝を決めた。
タイムトライアルの大学選手権「全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会」と「全日本学生選手権個人ロードタイムトライアル自転車競技大会」が、埼玉県北部の利根川河川敷特設コースで開催された。昨年は悪天候によるコース冠水などにより中止となり、今年2年ぶりの開催となった。
中央大学がチームTT王座奪回
8日に行われたチームタイムトライアルには20校が出走。朝から晴れて気温が上がる中、東京大学から順に前回大会の上位8校が1分間隔でスタート。以降は30秒間隔でスタートし、往復31.2kmのフラットコースを2周(2往復)する計63.2kmのタイムで争われた。
1周目終了の中間計測でトップに立ったのは日本大学。37分44秒台をマークし、暫定2位の早稲田大学に16秒、同3位の中央大学に20秒近い差をつける。しかし日本大学の2周目は1周目より2分以上遅いペースとなり、1時間17分34秒でフィニッシュする。1周目から3名になった早稲田大学も2周目のペースが落ち、日本大学のタイムから約5秒遅れでフィニッシュする。
一方、最後まで4名で走り切った中央大学は、1周目を38分5秒、2周目を38分16秒と、ほぼ同じラップタイムを揃え、日本大学よりも1分以上速い1時間16分22秒でフィニッシュ。2021年大会以来3年ぶりにチームタイムトライアルの大学チャンピオンを奪回した。
タイムトライアルの大学選手権「全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会」と「全日本学生選手権個人ロードタイムトライアル自転車競技大会」が、埼玉県北部の利根川河川敷特設コースで開催された。昨年は悪天候によるコース冠水などにより中止となり、今年2年ぶりの開催となった。
中央大学がチームTT王座奪回
8日に行われたチームタイムトライアルには20校が出走。朝から晴れて気温が上がる中、東京大学から順に前回大会の上位8校が1分間隔でスタート。以降は30秒間隔でスタートし、往復31.2kmのフラットコースを2周(2往復)する計63.2kmのタイムで争われた。
1周目終了の中間計測でトップに立ったのは日本大学。37分44秒台をマークし、暫定2位の早稲田大学に16秒、同3位の中央大学に20秒近い差をつける。しかし日本大学の2周目は1周目より2分以上遅いペースとなり、1時間17分34秒でフィニッシュする。1周目から3名になった早稲田大学も2周目のペースが落ち、日本大学のタイムから約5秒遅れでフィニッシュする。
一方、最後まで4名で走り切った中央大学は、1周目を38分5秒、2周目を38分16秒と、ほぼ同じラップタイムを揃え、日本大学よりも1分以上速い1時間16分22秒でフィニッシュ。2021年大会以来3年ぶりにチームタイムトライアルの大学チャンピオンを奪回した。
チームロードタイムトライアル 結果(63.2km)
1位 | 中央大学(伊藤、山下、三宅、大室) | 1時間16分22秒12(49.65km/h) |
2位 | 日本大学(岡本、新井、森本、鎌田) | +1分12秒85 |
3位 | 早稲田大学(山田、大仲、神村、山里) | +1分17秒64 |
4位 | 明治大学(林原、鈴木、中川、辻) | +2分14秒30 |
5位 | 順天堂大学(渡邉、塩出、菅原、中島) | +2分31秒58 |
6位 | 京都産業大学(矢萩、山田、山口、森田) | +3分57秒52 |
個人TT 男子は伊藤恭、女子は渡部春雅が優勝
翌日9日は、個人タイムトライアルが行われた。チームタイムトライアルと同じコースを使用し、男子は1往復する31.2km、女子は6km短縮した1往復の25.2kmで行われた。
男子は前回大会の上位勢から順にスタート。40分台のタイムが並ぶ中、16番目にスタートした宇田川塁(法政大学)が39分台をマークして暫定トップに立つ。その後34番目にスタートした伊藤恭(中央大学)が、宇田川のタイムを11秒上回る38分57秒を出してトップタイムを更新する。スタート順終盤、山田拓海(早稲田大学)が39分51秒で暫定3位に飛び込む。その後は40分を切るタイムは出ず、順位が確定。中央大学がチームと個人の両方を制する結果となった。
1位の伊藤と2位の宇田川は、大学は違うがJプロツアーチームの群馬グリフィンに所属する。タイムトライアルスペシャリストの金子宗平のチームメイトと聞けば、納得の結果と言えようか。
男子優勝 伊藤恭 コメント
「大会新記録を狙っていたが、サイクルコンピューターが動かなくなってしまったのもあって思うようにペースを上げることが出来なかった。でも勝つことが重要だと思うので、なんとか優勝出来て良かった。昨日のチームタイムトライアルは落ち着いて入って後半に逆転するという一番良いペース配分で優勝することが出来て満足している。結果として中央大の2冠になったのでとても嬉しい。2週間後の全日本選手権ではタイムトライアル優勝を狙っているので頑張りたい」
女子は渡部春雅(明治大学)が2021年大会以来3年ぶり2度目の優勝。タイムトライアルのU23チャンピオンである石田唯(早稲田大学)に1分近い差をつけた。
女子優勝 渡部春雅 コメント
「このコースは風の影響が大きいが、今日は追い風に恵まれて良いペースで走れた。コスタリカでの世界大学選手権から帰ってきて間もなく、時差ボケもあったのでなんとか合わせて自分の走りが出来ればと思っていたが、結果が付いてきて良かった。全日本の伊豆のコースは自分向きではないけれど、今の自分の走りが出来ればと思っている」
全日本学生選手権個人タイムトライアル自転車競技大会 結果
男子(31.2km) | ||
1位 | 伊藤 恭(中央大学) | 38分57秒125(48.06km/h) |
2位 | 宇田川塁(法政大学) | +11秒011 |
3位 | 山田拓海(早稲田大学) | +53秒895 |
4位 | 鎌田晃輝(日本大学) | +1分25秒030 |
5位 | 三宅太生(中央大学) | +1分25秒236 |
6位 | 林原聖真(明治大学) | +1分25秒634 |
7位 | 神村泰輝(早稲田大学) | +1分27秒421 |
8位 | 森田吐夢(京都産業大学) | +1分40秒857 |
9位 | 渡邉和貴(順天堂大学) | +1分47秒399 |
10位 | 増山輝咲(法政大学) | +1分59秒479 |
女子(25.2km) | ||
1位 | 渡部春雅(明治大学) | 36分47秒039(41.1km/h) |
2位 | 石田 唯(早稲田大学) | +51秒266 |
3位 | 石田明梨(同志社大学) | +3分33秒917 |
text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー
Amazon.co.jp