2024/06/10(月) - 18:30
国内レースの最高峰に位置付けられるJプロツアーの東日本と西日本ロードクラシックに集った各チームのバイクを連載形式で紹介していく最終回。シマノレーシング、ヴィクトワール広島、そしてスパークルおおいたという3チームを紹介します。
シマノレーシング/ジャイアント PROPEL・TCR
世界に通じる若手選手を育成することをチーム哲学とするシマノレーシングは、長年パートナーシップを組むジャイアントのバイクを駆る。エアロロードのPROPELを軸に軽量モデルのTCRも運用し、ツアー・オブ・ジャパンでは風間翔眞が3月に発表されたばかりの新型TCRを実戦投入した。
写真のゼッケン8は、Jプロツアー第2戦で勝利し、さらにツアー・オブ・ジャパンでポイント賞を獲得することとなる寺田吉騎のPROPEL ADVANCED SL。ファイアパターンのような青のグラデーションはプロトン内でも目を引く存在で、チーム内で唯一のホワイトバーテープはJプロツアーランキングU23リーダーの証だ。
シマノが保有するチームだけに、コンポーネントやホイール、ハンドル周り、サドルなどはジャイアントのPROPEL専用ステムを除いてシマノDURA-ACEとPRO製品で統一されている。ハンドルがアルミ製の「VIBE アルミハンドルバーアナトミック」なのは意外なポイント。タイヤは取材こそ旧型のヴィットリアCORSAだったものの、現在は現行品であるCORSA PROに置き換わっている。幅は28cだ。
ヴィクトワール広島/BMC Teammachine SLR01
チーム創設10年目を迎え、小野寺玲を加入させるなど体制強化を図ったヴィクトワール広島のチームバイクは継続してBMC。軽量オールラウンドモデルであるTeammachine SLR01をメインユースしており、チームカラーにピッタリ合うオレンジカラーがプロトンを彩る。組み合わせるホイールはエリートのDriveシリーズだ。
写真は小野寺のTeammachine SLR01。スプリンターながらコラムスペーサーを積み、ハンドル位置が高いポジション設定だが、本人曰く「バイクがガラッと変わったのでゼロからポジションと乗り方を見直しました。バイクもホイールも非常に硬いので、ハンドルを高く、サドルを低くして快適性を重視したポジションになっています」とのこと。
コンポーネントはULTEGRA DI2だが、パワーメーター付きのDURA-ACEクランクセットに、使用率の高いトライピーク製ビッグプーリーとBBベアリングを使うというツボを抑えた仕様。タイヤは全メンバーがパナレーサーのAGILEST TLR(28c)を運用していた。バーテープはカブト。
スパークルおおいた/ウィンスペース AGILE
結成4年目を迎えたスパークルおおいたが駆るのはウィンスペースのオールラウンドモデルである「AGILE(アジャイル)」。昨年のチームモデルT1550からの乗り換えで、住吉宏太によれば「ホイールベースが長いのが特徴で、平坦でも安心感がある。登りも軽いですね」とのこと。
昨年までチームはカンパニョーロを使っていたが、今年はスラムにスイッチ。FORCE eTAP AXSをベースにREDのクランクとローターの真円チェーンリング、SUMCのゴールドチェーン、ガルファーのブレーキパーツ、トライピークのビッグプーリー、ウィッシュボーンのボトムブラケット、ベータチタニウムのボルトと賑やかかつマニアックなパーツ構成となっている。
ホイールはLÚNのHYPERシリーズで、IRCのFORMULA PRO HL TLRタイヤをアッセンブル。タイヤ幅は25cと、現在のJプロツアー中で最も細い仕様だ。サドルはプロロゴ、バーテープはカブト。ボトルケージはアランデルだ。
text:So Isobe
シマノレーシング/ジャイアント PROPEL・TCR
世界に通じる若手選手を育成することをチーム哲学とするシマノレーシングは、長年パートナーシップを組むジャイアントのバイクを駆る。エアロロードのPROPELを軸に軽量モデルのTCRも運用し、ツアー・オブ・ジャパンでは風間翔眞が3月に発表されたばかりの新型TCRを実戦投入した。
写真のゼッケン8は、Jプロツアー第2戦で勝利し、さらにツアー・オブ・ジャパンでポイント賞を獲得することとなる寺田吉騎のPROPEL ADVANCED SL。ファイアパターンのような青のグラデーションはプロトン内でも目を引く存在で、チーム内で唯一のホワイトバーテープはJプロツアーランキングU23リーダーの証だ。
シマノが保有するチームだけに、コンポーネントやホイール、ハンドル周り、サドルなどはジャイアントのPROPEL専用ステムを除いてシマノDURA-ACEとPRO製品で統一されている。ハンドルがアルミ製の「VIBE アルミハンドルバーアナトミック」なのは意外なポイント。タイヤは取材こそ旧型のヴィットリアCORSAだったものの、現在は現行品であるCORSA PROに置き換わっている。幅は28cだ。
ヴィクトワール広島/BMC Teammachine SLR01
チーム創設10年目を迎え、小野寺玲を加入させるなど体制強化を図ったヴィクトワール広島のチームバイクは継続してBMC。軽量オールラウンドモデルであるTeammachine SLR01をメインユースしており、チームカラーにピッタリ合うオレンジカラーがプロトンを彩る。組み合わせるホイールはエリートのDriveシリーズだ。
写真は小野寺のTeammachine SLR01。スプリンターながらコラムスペーサーを積み、ハンドル位置が高いポジション設定だが、本人曰く「バイクがガラッと変わったのでゼロからポジションと乗り方を見直しました。バイクもホイールも非常に硬いので、ハンドルを高く、サドルを低くして快適性を重視したポジションになっています」とのこと。
コンポーネントはULTEGRA DI2だが、パワーメーター付きのDURA-ACEクランクセットに、使用率の高いトライピーク製ビッグプーリーとBBベアリングを使うというツボを抑えた仕様。タイヤは全メンバーがパナレーサーのAGILEST TLR(28c)を運用していた。バーテープはカブト。
スパークルおおいた/ウィンスペース AGILE
結成4年目を迎えたスパークルおおいたが駆るのはウィンスペースのオールラウンドモデルである「AGILE(アジャイル)」。昨年のチームモデルT1550からの乗り換えで、住吉宏太によれば「ホイールベースが長いのが特徴で、平坦でも安心感がある。登りも軽いですね」とのこと。
昨年までチームはカンパニョーロを使っていたが、今年はスラムにスイッチ。FORCE eTAP AXSをベースにREDのクランクとローターの真円チェーンリング、SUMCのゴールドチェーン、ガルファーのブレーキパーツ、トライピークのビッグプーリー、ウィッシュボーンのボトムブラケット、ベータチタニウムのボルトと賑やかかつマニアックなパーツ構成となっている。
ホイールはLÚNのHYPERシリーズで、IRCのFORMULA PRO HL TLRタイヤをアッセンブル。タイヤ幅は25cと、現在のJプロツアー中で最も細い仕様だ。サドルはプロロゴ、バーテープはカブト。ボトルケージはアランデルだ。
text:So Isobe
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