2024/06/04(火) - 08:15
深い霧の登りフィニッシュで決着したクリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ。マグナス・コルト(デンマーク)が得意の登りスプリントでログリッチらを退け、ウノエックス・モビリティ移籍後初勝利を飾った。
集団スプリントで決着した大会初日から一夜明け、クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージは丘の上にフィニッシュする。フランス中部アリエ県のガナを出発するコースは142kmで、前半に2つ(3&2級)、終盤に2つ(2&3級)を経てコル・ド・ラ・ロッジュの頂上を目指す。
前日勝者でマイヨジョーヌを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)を先頭にスタートが切られ、今年グルパマFDJから同じフランス籍のデカトロンAG2Rラモンディアルに移籍したブリュノ・アルミライユ(フランス)ら5名が逃げを打つ。その中には前日も逃げたマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)の姿もあり、ルベールは序盤2つのカテゴリーを先頭通過。マイヨアポワ(山岳賞ジャージ)の獲得に向けポイントを加算していった。
一方のメイン集団はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を擁するボーラ・ハンスグローエがコントロールする。またこの日の優勝候補に挙げられたレイアウトディラン・トゥーンス(ベルギー)のイスラエル・プレミアテックや、前日も集団前方に人数を固めたイネオス・グレナディアーズもプロトン牽引に手を貸した。
最大5分まで拡がった逃げとプロトンのタイム差は4分前後を推移する。残り41.1km地点の中間スプリント(ボーナスタイム付き)でフィリッポ・コンカ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)が先頭通過する頃に、その差は3分17秒まで縮小。そして終盤に入ったレースは、フィニッシュまで3つの丘が連なるその1つ目、2級山岳(距離7km/平均5.8%)に突入した。
約2分半の差で逃げを追うメイン集団はカンタン・パシェ(フランス、グルパマFDJ)がペースを上げ、遅れていく選手の中にはジロ・デ・イタリアでマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を獲得したアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)の姿も。また1分差まで詰められた逃げでは2級山岳をルベールがトップ通過しマイヨアポワを確定させ、プロトンの先頭がウノエックス・モビリティに代わると逃げとのタイムは一気に縮まった。
続いてプロトンの牽引を始めたのは、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)と共に総合エースを務めると思われていたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)。4月のツール・ド・ロマンディで総合2位に入ったウラソフのペースは強烈で、直前に飛び出したアルミライユ以外の逃げを吸収すると、ここまで粘っていたピーダスンが集団から遅れていった。
タイムトライアルスペシャリストであるアルミライユは3級山岳を越え、フィニッシュの待つコル・ド・ラ・ロッジュを単独先頭で駆け上がる。しかし、霧が立ち込めるなかを再び先頭に立ったウノエックスが猛追。そのため最後まで踏み続けたアルミライユを残り150mで捉え、その直前にマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がスプリントを開始した。
持ち前のスプリントを発揮したコルトをマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)やログリッチが追いかける。しかしトップスピードに乗ったコルトとの差は縮まらず、コルトは濃い霧に覆われたフィニッシュラインを先頭で通過した。
「ドーフィネという大きな舞台で掴んだ信じられない勝利。ウノエックスに移籍後、良いシーズンのスタートを切ることができなかった。そんな中苦しみ、またティレーノ~アドリアティコでは怪我を負ってしまったんだ。そこから戻ってきてステージ優勝だなんて信じられない」とコルトは喜ぶ。
コメントの通りコルトは今年、EFエデュケーション・イージーポストから母国デンマークと同じ北欧ノルウェー籍のウノエックスに移籍。そして念願の移籍後初勝利をドーフィネで掴み、また総合首位に立ちマイヨジョーヌを着用した。
2位にはログリッチが入り、3位はヨルゲンソン。レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はトップと同タイムの27位でフィニッシュしている。
集団スプリントで決着した大会初日から一夜明け、クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージは丘の上にフィニッシュする。フランス中部アリエ県のガナを出発するコースは142kmで、前半に2つ(3&2級)、終盤に2つ(2&3級)を経てコル・ド・ラ・ロッジュの頂上を目指す。
前日勝者でマイヨジョーヌを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)を先頭にスタートが切られ、今年グルパマFDJから同じフランス籍のデカトロンAG2Rラモンディアルに移籍したブリュノ・アルミライユ(フランス)ら5名が逃げを打つ。その中には前日も逃げたマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)の姿もあり、ルベールは序盤2つのカテゴリーを先頭通過。マイヨアポワ(山岳賞ジャージ)の獲得に向けポイントを加算していった。
一方のメイン集団はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を擁するボーラ・ハンスグローエがコントロールする。またこの日の優勝候補に挙げられたレイアウトディラン・トゥーンス(ベルギー)のイスラエル・プレミアテックや、前日も集団前方に人数を固めたイネオス・グレナディアーズもプロトン牽引に手を貸した。
最大5分まで拡がった逃げとプロトンのタイム差は4分前後を推移する。残り41.1km地点の中間スプリント(ボーナスタイム付き)でフィリッポ・コンカ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)が先頭通過する頃に、その差は3分17秒まで縮小。そして終盤に入ったレースは、フィニッシュまで3つの丘が連なるその1つ目、2級山岳(距離7km/平均5.8%)に突入した。
約2分半の差で逃げを追うメイン集団はカンタン・パシェ(フランス、グルパマFDJ)がペースを上げ、遅れていく選手の中にはジロ・デ・イタリアでマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を獲得したアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)の姿も。また1分差まで詰められた逃げでは2級山岳をルベールがトップ通過しマイヨアポワを確定させ、プロトンの先頭がウノエックス・モビリティに代わると逃げとのタイムは一気に縮まった。
続いてプロトンの牽引を始めたのは、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)と共に総合エースを務めると思われていたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)。4月のツール・ド・ロマンディで総合2位に入ったウラソフのペースは強烈で、直前に飛び出したアルミライユ以外の逃げを吸収すると、ここまで粘っていたピーダスンが集団から遅れていった。
タイムトライアルスペシャリストであるアルミライユは3級山岳を越え、フィニッシュの待つコル・ド・ラ・ロッジュを単独先頭で駆け上がる。しかし、霧が立ち込めるなかを再び先頭に立ったウノエックスが猛追。そのため最後まで踏み続けたアルミライユを残り150mで捉え、その直前にマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がスプリントを開始した。
持ち前のスプリントを発揮したコルトをマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)やログリッチが追いかける。しかしトップスピードに乗ったコルトとの差は縮まらず、コルトは濃い霧に覆われたフィニッシュラインを先頭で通過した。
「ドーフィネという大きな舞台で掴んだ信じられない勝利。ウノエックスに移籍後、良いシーズンのスタートを切ることができなかった。そんな中苦しみ、またティレーノ~アドリアティコでは怪我を負ってしまったんだ。そこから戻ってきてステージ優勝だなんて信じられない」とコルトは喜ぶ。
コメントの通りコルトは今年、EFエデュケーション・イージーポストから母国デンマークと同じ北欧ノルウェー籍のウノエックスに移籍。そして念願の移籍後初勝利をドーフィネで掴み、また総合首位に立ちマイヨジョーヌを着用した。
2位にはログリッチが入り、3位はヨルゲンソン。レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はトップと同タイムの27位でフィニッシュしている。
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2024第2ステージ結果
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 3:21:42 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
4位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | |
5位 | オイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター) | |
6位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | ルーカス・ネルーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | |
9位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
11位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
12位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、リドル・トレック) | |
13位 | セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
27位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 7:23:02 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:04 |
3位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:06 |
4位 | ブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:08 |
5位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:10 |
6位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | オイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター) | |
8位 | クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | マティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ) |
ヤングライダー賞 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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