2024/05/20(月) - 19:54
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージは、ロングスプリントを仕掛けたリーダージャージのマックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が残り25mでスプリント集団捕まり、マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が優勝。今村駿介(日本ナショナルチーム)が3位に入った。序盤から逃げた中井唯晶(シマノレーシング)が山岳賞を獲得した。
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージは、京都府南部の京田辺市と精華町にまたがる1周16.8kmのコースでのレース。普賢寺ふれあいの駅をスタートし、周回コースに入るまで6.6kmのパレードをしたのちリアルスタートが切られ、6周回してけいはんなプラザ前にフィニッシュする103.6km。周回コース序盤は2級山岳に指定される登りが続き、そこを過ぎると高低差100m以上を一気に下る。後半は道幅が狭くカーブが連続するアップダウンが続き、2日目にして個々の選手の力の差が現れるコースだ。
第1ステージでの雨から一転、朝から青空が広がって暑さが戻った1日。京田辺市では26.1℃の最高気温だったが、夏のような強い陽差しの下でのレースとなった。
レースは1周目から動いた。ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)の単独先行を、中井唯晶(シマノレーシング)、武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)、コンフォブ・ティマチャイ (ルージャイ・インシュランス)ら3名が追走。2周目に入るまでに合流し、4名の先頭集団が形成される。これを見送った集団は減速。レース中盤には2分差まで開く。
先頭集団では、2回設定された中間スプリント賞をカバナが1位通過して6秒のボーナスタイムを獲得。一方、このステージから設定された山岳賞は中井が2回共に1位通過し、今大会最初の山岳賞ジャージを確定させる。
残り2周を切ると、リーダージャージのマックス・ウォーカー擁するアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームと、ステージ優勝を狙うJCLチーム右京がメイン集団をペースアップ。差を一気に縮め、最終周回の登り区間で先行する4名を吸収する。
残り1kmを切ったところで飛び出したのは、リーダージャージのウォーカー。後続との差を広げ、単独先行して残り300mのホームストレートに姿を現す。しかし集団もスプリントに向けスピードを上げ、残り25mでウォーカーを吸収。マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が先頭でフィニッシュラインを超え、第2ステージを制した。逃げ切れなかったウォーカーが2位、今村駿介(日本ナショナルチーム)が3位となった。
第2ステージ優勝 マッテオ・マルチェッリ コメント
「マックス(・ウォーカー)の強烈なアタックで差が開いたが、残り100mからちょっと登っているのを見越し、新人賞ジャージ(寺田吉騎・シマノレーシング)をマークしてスプリントした。最後はマックスのペースが落ちたとこで抜いてステージ優勝することが出来た。今日は繰り上げでポイント賞ジャージを着て走ったけれど、自分のものとして着るのはまったく違う気分だね。自分の力で手にいれることが出来て本当に嬉しい」
個人総合首位 マックス・ウォーカー コメント
「リーダージャージを守ることが出来て嬉しい。チームが自分を勝たせるように動いてくれ、トップ3に入ることを目指した。何周かしているうちにコーナーを速くまわれると感じ、最後のスプリント勝負にならないように早めにしかけた。フィニッシュラインが想像よりも50m先にあったのは残念だったね」
山岳賞 中井唯晶 コメント
「4名の逃げはすんなり決まり、ライアン(・カバナ)選手はスプリントポイントを欲しがり、僕は山岳賞と利害が一致した。2分差まで開き、4人だったけれどライアン選手が強力だったのでこのまま行けるかなと思ったけれど、JCLチーム右京の強力な牽引で最後は捕まってしまった。
今日は山岳賞狙いと言うよりも、リスク回避と集団に残るチームメイトを休めるために逃げに乗った。副産物として山岳賞が手に入ったので、明日以降も逃げに乗ってチャレンジしたい。それによりチームが有利にレースを進められると思う。どんな選手が逃げに乗ってくれるのかわからないけれど、感触は良いので自信を持って行きたい。出来れば富士山までにポイントを重ねて行ければと思うけど、逃げ切ってのステージ優勝も狙いたい」
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージは、京都府南部の京田辺市と精華町にまたがる1周16.8kmのコースでのレース。普賢寺ふれあいの駅をスタートし、周回コースに入るまで6.6kmのパレードをしたのちリアルスタートが切られ、6周回してけいはんなプラザ前にフィニッシュする103.6km。周回コース序盤は2級山岳に指定される登りが続き、そこを過ぎると高低差100m以上を一気に下る。後半は道幅が狭くカーブが連続するアップダウンが続き、2日目にして個々の選手の力の差が現れるコースだ。
第1ステージでの雨から一転、朝から青空が広がって暑さが戻った1日。京田辺市では26.1℃の最高気温だったが、夏のような強い陽差しの下でのレースとなった。
レースは1周目から動いた。ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)の単独先行を、中井唯晶(シマノレーシング)、武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)、コンフォブ・ティマチャイ (ルージャイ・インシュランス)ら3名が追走。2周目に入るまでに合流し、4名の先頭集団が形成される。これを見送った集団は減速。レース中盤には2分差まで開く。
先頭集団では、2回設定された中間スプリント賞をカバナが1位通過して6秒のボーナスタイムを獲得。一方、このステージから設定された山岳賞は中井が2回共に1位通過し、今大会最初の山岳賞ジャージを確定させる。
残り2周を切ると、リーダージャージのマックス・ウォーカー擁するアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームと、ステージ優勝を狙うJCLチーム右京がメイン集団をペースアップ。差を一気に縮め、最終周回の登り区間で先行する4名を吸収する。
残り1kmを切ったところで飛び出したのは、リーダージャージのウォーカー。後続との差を広げ、単独先行して残り300mのホームストレートに姿を現す。しかし集団もスプリントに向けスピードを上げ、残り25mでウォーカーを吸収。マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京)が先頭でフィニッシュラインを超え、第2ステージを制した。逃げ切れなかったウォーカーが2位、今村駿介(日本ナショナルチーム)が3位となった。
第2ステージ優勝 マッテオ・マルチェッリ コメント
「マックス(・ウォーカー)の強烈なアタックで差が開いたが、残り100mからちょっと登っているのを見越し、新人賞ジャージ(寺田吉騎・シマノレーシング)をマークしてスプリントした。最後はマックスのペースが落ちたとこで抜いてステージ優勝することが出来た。今日は繰り上げでポイント賞ジャージを着て走ったけれど、自分のものとして着るのはまったく違う気分だね。自分の力で手にいれることが出来て本当に嬉しい」
個人総合首位 マックス・ウォーカー コメント
「リーダージャージを守ることが出来て嬉しい。チームが自分を勝たせるように動いてくれ、トップ3に入ることを目指した。何周かしているうちにコーナーを速くまわれると感じ、最後のスプリント勝負にならないように早めにしかけた。フィニッシュラインが想像よりも50m先にあったのは残念だったね」
山岳賞 中井唯晶 コメント
「4名の逃げはすんなり決まり、ライアン(・カバナ)選手はスプリントポイントを欲しがり、僕は山岳賞と利害が一致した。2分差まで開き、4人だったけれどライアン選手が強力だったのでこのまま行けるかなと思ったけれど、JCLチーム右京の強力な牽引で最後は捕まってしまった。
今日は山岳賞狙いと言うよりも、リスク回避と集団に残るチームメイトを休めるために逃げに乗った。副産物として山岳賞が手に入ったので、明日以降も逃げに乗ってチャレンジしたい。それによりチームが有利にレースを進められると思う。どんな選手が逃げに乗ってくれるのかわからないけれど、感触は良いので自信を持って行きたい。出来れば富士山までにポイントを重ねて行ければと思うけど、逃げ切ってのステージ優勝も狙いたい」
ツアー・オブ・ジャパン2024 第2ステージ・京都 結果(103.6km)
1位 | マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京、イタリア) | 2時間41分13秒 |
2位 | マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、イギリス) | +0秒 |
3位 | 今村駿介(日本ナショナルチーム) | |
4位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | |
5位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | |
6位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
7位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | |
8位 | ザッカリー・マリッジ(チーム・ブリッジレーン、オーストラリア) | |
9位 | ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京) | |
10位 | サミュエル・ジェンナ(チーム・ブリッジレーン) | |
個人総合成績 第2ステージ終了時 | ||
1位 | マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、イギリス) | 2時間44分15秒 |
2位 | マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京、イタリア) | +4秒 |
3位 | ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | +10秒 |
4位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | +14秒 |
5位 | 入部正太朗(シマノレーシング) | +15秒 |
6位 | ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京、イタリア) | +16秒 |
ポイント賞 第2ステージ終了時 | ||
1位 | マッテオ・マルチェッリ(JCLチーム右京、イタリア) | 33p |
2位 | マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム、イギリス) | 30p |
3位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | 21p |
山岳賞 第2ステージ終了時 | ||
1位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | 10p |
2位 | ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | 6p |
3位 | コンフォブ・ティマチャイ (ルージャイ・インシュランス、タイ) | 2p |
チーム総合成績 第2ステージ終了時 | ||
1位 | アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム | 8時間13分28秒 |
2位 | シマノレーシング | +2秒 |
3位 | JCLチーム右京 | +7秒 |
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, TOJ2024
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