登場以来進化を続けるピレリのハイエンドロードタイヤ”P ZERO”がフルモデルチェンジ。再構築したコンパウンドSMARTEVO2によってピレリ史上最高のスピード、グリップ、ハンドリング、軽量性を実現した”P ZERO RACE TLR RS”を紹介しよう。



ピレリ P ZERO Race TLR RS (c)カワシマサイクルサプライ

150年以上もの歴史を誇るイタリアの老舗タイヤメーカーのピレリ。長い歴史の中でファウスト・コッピら伝説級の選手たちの活躍を支えつつも、1992年に自転車用タイヤから一時撤退。25年の時を経た2017年に再度サイクリングの世界に戻り、現在はリドル・トレックと共に世界最高峰のレースを戦っている。

カムバック以降のピレリはP ZEROをロード用フラッグシップモデルに据え、7年間で絶え間なく進化をさせ続けてきた。直近では2023年にSpeed COREというレイヤーテクノロジーを新たに与え、チューブレスレディタイヤとしての完成度を高めたばかりであったが、ピレリは新製品をリリースした。

SmartEVO² コンパウンドによってブランド最速のタイヤを実現した (c)カワシマサイクルサプライ

新型ではP ZERO RaceのコアテクノロジーであるSmart EVOをリニューアルしたことがトピック。新コンパウンドSmart EVO²はリドル・トレックらとのパートナーシップで得た知見と、モータースポーツでのノウハウが融合することで、先代よりも優れた性能が引き出されている。

例えば転がり抵抗は先代よりも16%も低減しながら、8%の軽量化を達成。さらにグリップ力はドライとウェットどちらでも路面を捉え続ける性能を確保しており、プロ選手のテストでその実力は確かめられている。

ケーシングの内側にSpeed COREを採用することで気密性と軽量性を高めた (c)カワシマサイクルサプライ

先述したSpeed COREというテクノロジーも改良されているという。ゴム化合物にアラミド繊維を配合することでチューブレスタイヤとしての気密性を高めながら、転がり抵抗低減を達成した。さらに新型ではビード周りも最新のETRTO規格に対応する新設計が採用され、28C以上のサイズはフックレスリムに適合(TLRモデルの26Cを除く)。また、ETRTO規格に適合させるためタイヤ空気圧は5bar/73psiまでと規定されている。

ミラノ郊外のボラーテに構えられる工場で徹底した品質管理のもと生み出される新型P ZERO RACE RS。ピレリがスピード、グリップ、ハンドリング、軽量性どれをとってもブランド史上最高であると胸を張る一本に仕上げられている。

ラインアップはチューブレスレディのみで、サイズは26C(270g)、28C(290g)、30C(310g)。価格は14,400円(税込)。

ピレリ P ZERO Race TLR RS (c)カワシマサイクルサプライ



ピレリ P ZERO Race TLR RS
タイヤタイプ:チューブレスレディ(TLR)
コンパウンド:SmartEVO² コンパウンド
コンストラクション:SpeedCORE™, 120tpiナイロンファブリック
サイズ/重量:700x26C(270g)、 28C(290g)、30C(310g)
カラー:ブラック
価格:14,400円(税込)


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