2024/05/13(月) - 18:15
マレーシア・プトラジャヤで開催されたMTBアジア選手権で沢田時(宇都宮ブリッツェン)が悲願の優勝。男子U23では副島達海(大阪産業大学)が同じく金メダルとチャンピオンジャージを獲得している。
2024年のMTBアジア王者を選ぶ決戦地はマレーシアの大都市プトラジャヤ。高層ビル群を望む郊外の常設マウンテンバイクコースを舞台にした戦いに日本から9名の選手が参戦した。
日本男子エリートには沢田時(宇都宮ブリッツェン)と、ブラジルでのUCIワールドカップ2連戦を戦った全日本チャンピオンの北林力(Sunn Factory Racing)の2名が、女子エリートには川口うらら(TEAM TATSUNO)が、男子U23には副島達海(大阪産業大学)と松本一成(高崎健康福祉大学)、昨年アジア選手権ジュニア2連覇を果たした高橋翔(日本体育大学)の3名が、男子ジュニアには野嵜然新(桐光学園高等学校/弱虫ペダルサイクリングチーム)と成田光志(学校法人石川高等学校/OLIVE)の2名が、女子ジュニアは日吉愛華(中京大学/Teamまるいち)が出場。全日本女王の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)は当初出場を予定していたものの参戦を見送っている。
昨年のアジア選手権で男女ともに中国の上位独占を許し、アトランタから続く五輪出場が途切れるという事態に陥った日本ナショナルチーム。小笠原崇裕・新監督体制のもと、熱帯の蒸し暑い環境下で2人のアジアチャンピオンを輩出することとなった。
男子エリートレースは昨年のアジア大会を制した中国人選手も参戦したが、序盤から北林力と沢田時、そしてカザフスタン選手の3名パックが先行する形に。北林が脱落して沢田とカザフ選手の一騎打ちとなった終盤戦、沢田は残り半周で「ロードレースで学んだ駆け引きを使いながら、勝負どころと決めていたポイントで」アタックを仕掛けて独走フィニッシュ。自身初となるアジアチャンピオンに輝いた。
「ジュニア時代からアジア選に出場し、昨年は3位になれましたが、表彰台はずっと遠いものでした。今回念願の夢が叶って嬉しいです。宇都宮ブリッツェン仕様のアジア王者ジャージを作ってもらえるはずなので、それを着て日本のレースを走るのが楽しみです」とチームレポートで喜びを語りつつ、「(大陸選手権などの)自国開催や五輪枠が掛かった時の層の厚さと強さは正直異次元で、今の自分でも対応できるは思えず更なる強化が必要です」とコメントしている。なおこのレースで北林は6位だった。
男子U23の副島達海は、スタートから先頭をほぼ譲らない完璧なレース展開で優勝。2周目まで副島とともに先頭で展開していた松本一成は中盤にバイクトラブルもあり、ペースを落としてしまい14位。2年連続のジュニア王者だった高橋翔は我慢の展開となり-2ラップだった。
連覇を狙ったジュニア女子の日吉愛華は中盤まで先頭争いを繰り広げたものの3位でフィニッシュ。ジュニア男子の野嵜然新は8位、成田光志は11位。エリート女子の川口うららは中盤に順位を落としてしまい5位でフィニッシュした。
また、高橋翔は12日に開催されたXCE(クロスカントリーエリミネーター)に出場。予選のタイムトライアルを8位で終え、1回戦をトップ通過、準々決勝2位で迎えた準決勝では前選手のスリップダウンに巻き込まれて3位。5〜8位決定戦では先頭を一度も譲らず最終的に5位でレースを終えている。
新体制で望んだアジア選手権で日本は金メダル2、銅メダル1を獲得。「新しいチーム体制での遠征となったアジア選手権、今回の遠征を振り返ってブラッシュアップし、より良い体制を築き成績に繋げられるようチーム一丸となって進んでいきます」とJCF(日本自転車競技連盟)のレポートに綴られている。
2024年のMTBアジア王者を選ぶ決戦地はマレーシアの大都市プトラジャヤ。高層ビル群を望む郊外の常設マウンテンバイクコースを舞台にした戦いに日本から9名の選手が参戦した。
日本男子エリートには沢田時(宇都宮ブリッツェン)と、ブラジルでのUCIワールドカップ2連戦を戦った全日本チャンピオンの北林力(Sunn Factory Racing)の2名が、女子エリートには川口うらら(TEAM TATSUNO)が、男子U23には副島達海(大阪産業大学)と松本一成(高崎健康福祉大学)、昨年アジア選手権ジュニア2連覇を果たした高橋翔(日本体育大学)の3名が、男子ジュニアには野嵜然新(桐光学園高等学校/弱虫ペダルサイクリングチーム)と成田光志(学校法人石川高等学校/OLIVE)の2名が、女子ジュニアは日吉愛華(中京大学/Teamまるいち)が出場。全日本女王の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)は当初出場を予定していたものの参戦を見送っている。
昨年のアジア選手権で男女ともに中国の上位独占を許し、アトランタから続く五輪出場が途切れるという事態に陥った日本ナショナルチーム。小笠原崇裕・新監督体制のもと、熱帯の蒸し暑い環境下で2人のアジアチャンピオンを輩出することとなった。
男子エリートレースは昨年のアジア大会を制した中国人選手も参戦したが、序盤から北林力と沢田時、そしてカザフスタン選手の3名パックが先行する形に。北林が脱落して沢田とカザフ選手の一騎打ちとなった終盤戦、沢田は残り半周で「ロードレースで学んだ駆け引きを使いながら、勝負どころと決めていたポイントで」アタックを仕掛けて独走フィニッシュ。自身初となるアジアチャンピオンに輝いた。
「ジュニア時代からアジア選に出場し、昨年は3位になれましたが、表彰台はずっと遠いものでした。今回念願の夢が叶って嬉しいです。宇都宮ブリッツェン仕様のアジア王者ジャージを作ってもらえるはずなので、それを着て日本のレースを走るのが楽しみです」とチームレポートで喜びを語りつつ、「(大陸選手権などの)自国開催や五輪枠が掛かった時の層の厚さと強さは正直異次元で、今の自分でも対応できるは思えず更なる強化が必要です」とコメントしている。なおこのレースで北林は6位だった。
男子U23の副島達海は、スタートから先頭をほぼ譲らない完璧なレース展開で優勝。2周目まで副島とともに先頭で展開していた松本一成は中盤にバイクトラブルもあり、ペースを落としてしまい14位。2年連続のジュニア王者だった高橋翔は我慢の展開となり-2ラップだった。
連覇を狙ったジュニア女子の日吉愛華は中盤まで先頭争いを繰り広げたものの3位でフィニッシュ。ジュニア男子の野嵜然新は8位、成田光志は11位。エリート女子の川口うららは中盤に順位を落としてしまい5位でフィニッシュした。
また、高橋翔は12日に開催されたXCE(クロスカントリーエリミネーター)に出場。予選のタイムトライアルを8位で終え、1回戦をトップ通過、準々決勝2位で迎えた準決勝では前選手のスリップダウンに巻き込まれて3位。5〜8位決定戦では先頭を一度も譲らず最終的に5位でレースを終えている。
新体制で望んだアジア選手権で日本は金メダル2、銅メダル1を獲得。「新しいチーム体制での遠征となったアジア選手権、今回の遠征を振り返ってブラッシュアップし、より良い体制を築き成績に繋げられるようチーム一丸となって進んでいきます」とJCF(日本自転車競技連盟)のレポートに綴られている。
MTBアジア選手権2024 XCO男子エリート結果
1位 | 沢田時(宇都宮ブリッツェン) |
6位 | 北林力(Sunn Factory Racing) |
MTBアジア選手権2024 XCO女子エリート結果
5位 | 川口うらら(TEAM TATSUNO) |
MTBアジア選手権2024 XCO男子U23結果
1位 | 副島達海(大阪産業大学) |
14位 | 松本一成(高崎健康福祉大学) |
30位 | 高橋翔(日本体育大学) |
MTBアジア選手権2024 XCO男子ジュニア結果
8位 | 野嵜然新(桐光学園高等学校/弱虫ペダルサイクリングチーム) |
11位 | 成田光志(学校法人石川高等学校/OLIVE) |
MTBアジア選手権2024 XCO女子ジュニア結果
3位 | 日吉愛華(中京大学/Teamまるいち) |
MTBアジア選手権2024 XCE男子結果
5位 | 高橋翔(日本体育大学) |
text:So Isobe
photo:Hisanori Ueda
photo:Hisanori Ueda
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