2024/04/29(月) - 12:50
4月28日、第10回ラ・ブエルタ・フェメニーナが開幕した。初日のチームタイムトライアルはリドル・トレックが、落車に見舞われながらもヴィスマ・リースアバイクを打破。総合優勝候補のガイア・レアリーニ(イタリア)が早くもマイヨロホに袖を通した。
男子よりも一足早く、女子ロードレースのグランツールが開幕した。その初戦となるのは昨年より秋から初夏に移行し、今年で10回目となるラ・ブエルタ・フェメニーナ。この女子版ブエルタ・ア・エスパーニャは昨年から1ステージ増やした全8ステージで争われ、開幕地のバレンシアからスペインの北半分を反時計回りに弧を描くよう巡る。
大会初日のチームタイムトライアルから平坦や丘陵、そして第6ステージの山頂フィニッシュと多種多様なステージがバランスよく設定。そして今大会の最終目的地点は首都マドリードで、その近郊にあるバルデスキの頂上で総合優勝者の証である「マイヨロホ」の持ち主が決まる。
出場する21チーム/145名なかでも注目を集めるのは、昨年総合2位のデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、過去2度総合2位に甘んじているエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)の直接対決。そこに先日5年振りの勝利を飾った好調カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)を含めた、白熱の総合優勝争いが期待される。
気温20度と晴天に恵まれた第1ステージは、バレンシア市内を巡るチームタイムトライアル。設定された16kmコースはオールフラットで、1チーム最大7名のうち4番目のフィニッシュタイムがチームの成績となる。
ノルウェーのコンチネンタルチーム、チームコープ・レプソルが最初にスタートを切り、その後3分間隔で次々にチームが走り出していく。前半組の中でも好タイムをマークしたのは、昨年のパリ〜ルーベ覇者アリソン・ジャクソン(カナダ)を擁するEFエデュケーション・キャノンデール。19分29秒というタイムはその後フィニッシュしたワールドチームもなかなか更新できず、15番目出走のヴィスマ・リースアバイクがようやく9秒上回った。
おでこの部分が突き出た、特徴的なTTヘルメットで揃えたヴィスマは昨年の勝者らしい圧巻の走りを披露。平均スピード49.655km/hで駆け抜けたヴィスマにキャニオン・スラムは8秒届かず、全体の19番目に優勝候補であるリドル・トレックが挑んだ。
昨年第一子を出産し、今年現役復帰を果たした元TT世界王者のエレン・ファンダイク(オランダ)を中心に、リドルは中間計測(8.2km)でヴィスマのタイムを8秒近く更新する。そしてメンバーを一人も欠くことなくリドルは最終コーナーに突入し、ここで3番目を走っていたファンダイクが落車。その背後のエリノア・バックステッド(イギリス)を巻き込み、免れたチームメイトがフィニッシュに到着した。
その結果、リドルはヴィスマを100分の9秒差で上回って勝利。そのタイムにSDワークス・プロタイムは1秒届かず、前年覇者アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が引退したモビスターも12秒及ばなかった。
落車はあったものの、初日勝利を得たリドルは先頭でフィニッシュしたガイア・レアリーニ(イタリア)がマイヨロホをゲット。「この結果は本当に嬉しい。しかし最終コーナーで2人のチームメイトが落車してしまった。明日からのステージも集中して臨み、このジャージを守りたい」と、22歳のレアリーニは小さく微笑んだ。
ファンダイクに骨折はなかったものの、顎を縫い、右肩と左膝を負傷。現時点で第2ステージを走るか否かは分かっていない。
男子よりも一足早く、女子ロードレースのグランツールが開幕した。その初戦となるのは昨年より秋から初夏に移行し、今年で10回目となるラ・ブエルタ・フェメニーナ。この女子版ブエルタ・ア・エスパーニャは昨年から1ステージ増やした全8ステージで争われ、開幕地のバレンシアからスペインの北半分を反時計回りに弧を描くよう巡る。
大会初日のチームタイムトライアルから平坦や丘陵、そして第6ステージの山頂フィニッシュと多種多様なステージがバランスよく設定。そして今大会の最終目的地点は首都マドリードで、その近郊にあるバルデスキの頂上で総合優勝者の証である「マイヨロホ」の持ち主が決まる。
出場する21チーム/145名なかでも注目を集めるのは、昨年総合2位のデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、過去2度総合2位に甘んじているエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)の直接対決。そこに先日5年振りの勝利を飾った好調カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)を含めた、白熱の総合優勝争いが期待される。
気温20度と晴天に恵まれた第1ステージは、バレンシア市内を巡るチームタイムトライアル。設定された16kmコースはオールフラットで、1チーム最大7名のうち4番目のフィニッシュタイムがチームの成績となる。
ノルウェーのコンチネンタルチーム、チームコープ・レプソルが最初にスタートを切り、その後3分間隔で次々にチームが走り出していく。前半組の中でも好タイムをマークしたのは、昨年のパリ〜ルーベ覇者アリソン・ジャクソン(カナダ)を擁するEFエデュケーション・キャノンデール。19分29秒というタイムはその後フィニッシュしたワールドチームもなかなか更新できず、15番目出走のヴィスマ・リースアバイクがようやく9秒上回った。
おでこの部分が突き出た、特徴的なTTヘルメットで揃えたヴィスマは昨年の勝者らしい圧巻の走りを披露。平均スピード49.655km/hで駆け抜けたヴィスマにキャニオン・スラムは8秒届かず、全体の19番目に優勝候補であるリドル・トレックが挑んだ。
昨年第一子を出産し、今年現役復帰を果たした元TT世界王者のエレン・ファンダイク(オランダ)を中心に、リドルは中間計測(8.2km)でヴィスマのタイムを8秒近く更新する。そしてメンバーを一人も欠くことなくリドルは最終コーナーに突入し、ここで3番目を走っていたファンダイクが落車。その背後のエリノア・バックステッド(イギリス)を巻き込み、免れたチームメイトがフィニッシュに到着した。
その結果、リドルはヴィスマを100分の9秒差で上回って勝利。そのタイムにSDワークス・プロタイムは1秒届かず、前年覇者アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が引退したモビスターも12秒及ばなかった。
落車はあったものの、初日勝利を得たリドルは先頭でフィニッシュしたガイア・レアリーニ(イタリア)がマイヨロホをゲット。「この結果は本当に嬉しい。しかし最終コーナーで2人のチームメイトが落車してしまった。明日からのステージも集中して臨み、このジャージを守りたい」と、22歳のレアリーニは小さく微笑んだ。
ファンダイクに骨折はなかったものの、顎を縫い、右肩と左膝を負傷。現時点で第2ステージを走るか否かは分かっていない。
ラ・ブエルタ・フェメニーナ2024第1ステージ
1位 | リドル・トレック | 19:20 |
2位 | ヴィスマ・リースアバイク | |
3位 | SDワークス・プロタイム | +0:01 |
4位 | キャニオン・スラム | +0:08 |
5位 | EFエデュケーション・キャノンデール | +0:09 |
6位 | FDJスエズ | |
7位 | リブ・アルウラー・ジェイコ | +0:10 |
8位 | モビスター | +0:12 |
9位 | DSMフィルメニッヒ・ポストNL | +0:17 |
10位 | AGインシュランス・スーダル | +0:32 |
個人総合成績
1位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | 19:20 |
2位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック) | |
3位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック) | |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
5位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | |
6位 | エリノア・バックステッド(イギリス、リドル・トレック) | |
7位 | エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック) | |
8位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
9位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
10位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
その他の特別賞
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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