2024/04/19(金) - 08:30
2つの1級山岳を越えるクイーンステージのツアー・オブ・ジ・アルプス4日目。サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)が45kmの独走勝利を決め、ロペスは総合リーダージャージを死守した。
雨と雪降る悪天候から一転、陽射しが選手たちを照らしたツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)は第4ステージ。141.3kmコースには2つの1級山岳が連続して登場し、フィニッシュ手前にも丘が一つ設定されたクイーンステージと呼ぶに相応しいレイアウトだ。
前日にプロ初勝利と総合首位浮上を果たしたフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)が十字を切りながら集団先頭でスタートする中、その後ろではJCLチーム右京の石橋学や山本大喜も走り出す。最初の登りで逃げを目指したジョパンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)のアタックは実らず、EFエデュケーション・イージーポストのヒュー・カーシーとサイモン・カー(共にイギリス)ら4名が逃げ集団を形成した。
一つ目の登りを越え、この日唯一と言っていい平坦区間に入るとメイン集団から飛び出した7名グループが先頭にジョイン。そのためルーカス・ハミルトン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら含む11名の先頭集団が出来上がる。その中には総合で脅威となる総合16位(2分1秒遅れ)のダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・コメタ)がいたため、リドル・トレックはプロトンのペースをタイトに制御した。
この日一つ目の1級山岳に突入した逃げ集団からは、セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)とカーがアタックする。2人は1級山岳の頂上を通過し、2つ目の1級山岳でカーがイギータを引き離して単独先頭に。逃げた選手たちを飲み込んだプロトンではワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)などが飛び出し、ロペスに対し攻撃を仕掛けた。
先頭のカーは2つ目の1級山岳を越え、長い下りに入る。一方、カーが総合で大きく遅れているため総合争いに切り替えたプロトンからはクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が飛び出す。しかしハーパーはコーナーでコントロールを失い地面に身体を打ちつけ、直後に同じコーナーでベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)も落車する。オコーナーはすぐさま立ち上がりレース復帰したものの、ハーパーは脳震盪のためレースを棄権した。
その後もカテゴリーのつかない最後の丘を順調にクリアしたカーは、下った先にあるフィニッシュ地点に到達。45kmの逃げ切りを決め、シーズン2勝目を手に入れた。
「ここには総合上位を目指してやってきた。そのために3週間の高地トレーニングを積み自信もあったのだが、最初の3日間はアレルギーで苦しんだ。だからこの勝利が意味するものは大きいよ」と、カーは区間優勝を喜んだ。
カーから1分19秒遅れの区間2位でフィニッシュしたのはマイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)。トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)が遅れて総合順位を下げるなか、ライバルのアタックに食らいつき、区間6位でレースを終えたロペスが総合首位を堅守。
オコーナーは落車のアクシデントを跳ね除けて3位でフィニッシュし、総合順位も2位(38秒差)に上げている。
雨と雪降る悪天候から一転、陽射しが選手たちを照らしたツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)は第4ステージ。141.3kmコースには2つの1級山岳が連続して登場し、フィニッシュ手前にも丘が一つ設定されたクイーンステージと呼ぶに相応しいレイアウトだ。
前日にプロ初勝利と総合首位浮上を果たしたフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)が十字を切りながら集団先頭でスタートする中、その後ろではJCLチーム右京の石橋学や山本大喜も走り出す。最初の登りで逃げを目指したジョパンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)のアタックは実らず、EFエデュケーション・イージーポストのヒュー・カーシーとサイモン・カー(共にイギリス)ら4名が逃げ集団を形成した。
一つ目の登りを越え、この日唯一と言っていい平坦区間に入るとメイン集団から飛び出した7名グループが先頭にジョイン。そのためルーカス・ハミルトン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら含む11名の先頭集団が出来上がる。その中には総合で脅威となる総合16位(2分1秒遅れ)のダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・コメタ)がいたため、リドル・トレックはプロトンのペースをタイトに制御した。
この日一つ目の1級山岳に突入した逃げ集団からは、セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)とカーがアタックする。2人は1級山岳の頂上を通過し、2つ目の1級山岳でカーがイギータを引き離して単独先頭に。逃げた選手たちを飲み込んだプロトンではワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)などが飛び出し、ロペスに対し攻撃を仕掛けた。
先頭のカーは2つ目の1級山岳を越え、長い下りに入る。一方、カーが総合で大きく遅れているため総合争いに切り替えたプロトンからはクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が飛び出す。しかしハーパーはコーナーでコントロールを失い地面に身体を打ちつけ、直後に同じコーナーでベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)も落車する。オコーナーはすぐさま立ち上がりレース復帰したものの、ハーパーは脳震盪のためレースを棄権した。
その後もカテゴリーのつかない最後の丘を順調にクリアしたカーは、下った先にあるフィニッシュ地点に到達。45kmの逃げ切りを決め、シーズン2勝目を手に入れた。
「ここには総合上位を目指してやってきた。そのために3週間の高地トレーニングを積み自信もあったのだが、最初の3日間はアレルギーで苦しんだ。だからこの勝利が意味するものは大きいよ」と、カーは区間優勝を喜んだ。
カーから1分19秒遅れの区間2位でフィニッシュしたのはマイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)。トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)が遅れて総合順位を下げるなか、ライバルのアタックに食らいつき、区間6位でレースを終えたロペスが総合首位を堅守。
オコーナーは落車のアクシデントを跳ね除けて3位でフィニッシュし、総合順位も2位(38秒差)に上げている。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2024第4ステージ結果
1位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 4:06:27 |
2位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング) | +1:19 |
3位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
4位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:22 |
5位 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
6位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | フアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | フアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック) | 15:30:23 |
2位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:38 |
3位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:48 |
4位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
その他の特別賞
ポイント賞 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) |
ヤングライダー賞 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour of the Alps
photo:Tour of the Alps
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