2024/04/16(火) - 08:15
イタリアのアルプス山脈を5日間に渡って巡るツアー・オブ・ジ・アルプスが開幕。山本大喜が逃げに乗った初日は小集団によるスプリントに持ち込まれ、トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)が勝利した。
ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)はその名の通り、イタリアのアルプス山脈を舞台にした5日間のステージレース。山頂フィニッシュはないものの連日険しい山岳が登場し、約3週間後のジロ・デ・イタリアを目指す総合勢が調整の場として臨むレースともなっている。
そのため初日のスタート地点であるイタリア北部の街エーニャには、ジロで総合優勝を目指すベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)やゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)、ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などが出場。またイタリアを拠点とするJCLチーム右京は日本人選手5名(増田、石橋、小石、岡、山本)を揃えた。
初日は序盤に登坂距離15kmの3級山岳を越え、後半に険しい2級山岳(距離4.4km/平均9.4%)を2度登坂するレイアウト。133.3kmの比較的短い距離のレースは、序盤から日本王者ジャージを着る山本大喜(JCLチーム右京)を含む7名が逃げ集団を形成した。
最大4分のタイム差を得た逃げグループに対し、メイン集団はイネオス・グレナディアーズなどがコントロールする。逃げグループは3級山岳からアタック合戦が巻き起こり、そのため続く2級山岳を前に分裂。山本が遅れる一方で、地元イタリアのポルティ・コメタ所属の2名が1度目の2級山岳頂上を先頭通過した。
マッティア・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ)が山岳賞ジャージを射止めるなか、2度目の2級山岳の登り口(残り20km地点)でプロトンは逃げを吸収。頂上に近づくにつれ集団の人数は減っていき、下りでもバルデがペースを上げたため、先頭には11名の精鋭集団が出来上がった。
下りを終え、フィニッシュまで続く平坦路に入ると先頭集団はローテーションを回して後続とのリードを保つ。残り3km地点でクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)の仕掛けは不発に終わり、残り1km地点の手前でエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出した。
これにトビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)やベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)、ハーパーなどが追従し、勝負は4名によるスプリントへ。そしてトップスピードで上回ったフォスが先着し、初日勝利を手に入れた。
この結果、前タイムトライアル世界王者であるフォスがロードでの初勝利を飾ると共に、総合リーダージャージを着用した。
一方、ワールドチームが多数出場するなか逃げに乗った山本はレース後「今日は逃げに乗る予定はありませんでした。なぜか1度目の長い登り(3級山岳)でアタック合戦が始まり、次の登りでは全員が脚を使ってしまっている状態でした。その下りでメイン集団に吸収されました」とレースを振り返る。またイル・ジロ・ダブルッツォでの落車の影響も大きくなく、翌日以降のレースについて「あと4レースも山本大喜らしい攻めた走りをしたいと思います」と意気込みを語った。
ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)はその名の通り、イタリアのアルプス山脈を舞台にした5日間のステージレース。山頂フィニッシュはないものの連日険しい山岳が登場し、約3週間後のジロ・デ・イタリアを目指す総合勢が調整の場として臨むレースともなっている。
そのため初日のスタート地点であるイタリア北部の街エーニャには、ジロで総合優勝を目指すベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)やゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)、ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)などが出場。またイタリアを拠点とするJCLチーム右京は日本人選手5名(増田、石橋、小石、岡、山本)を揃えた。
初日は序盤に登坂距離15kmの3級山岳を越え、後半に険しい2級山岳(距離4.4km/平均9.4%)を2度登坂するレイアウト。133.3kmの比較的短い距離のレースは、序盤から日本王者ジャージを着る山本大喜(JCLチーム右京)を含む7名が逃げ集団を形成した。
最大4分のタイム差を得た逃げグループに対し、メイン集団はイネオス・グレナディアーズなどがコントロールする。逃げグループは3級山岳からアタック合戦が巻き起こり、そのため続く2級山岳を前に分裂。山本が遅れる一方で、地元イタリアのポルティ・コメタ所属の2名が1度目の2級山岳頂上を先頭通過した。
マッティア・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ)が山岳賞ジャージを射止めるなか、2度目の2級山岳の登り口(残り20km地点)でプロトンは逃げを吸収。頂上に近づくにつれ集団の人数は減っていき、下りでもバルデがペースを上げたため、先頭には11名の精鋭集団が出来上がった。
下りを終え、フィニッシュまで続く平坦路に入ると先頭集団はローテーションを回して後続とのリードを保つ。残り3km地点でクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)の仕掛けは不発に終わり、残り1km地点の手前でエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出した。
これにトビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)やベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)、ハーパーなどが追従し、勝負は4名によるスプリントへ。そしてトップスピードで上回ったフォスが先着し、初日勝利を手に入れた。
この結果、前タイムトライアル世界王者であるフォスがロードでの初勝利を飾ると共に、総合リーダージャージを着用した。
一方、ワールドチームが多数出場するなか逃げに乗った山本はレース後「今日は逃げに乗る予定はありませんでした。なぜか1度目の長い登り(3級山岳)でアタック合戦が始まり、次の登りでは全員が脚を使ってしまっている状態でした。その下りでメイン集団に吸収されました」とレースを振り返る。またイル・ジロ・ダブルッツォでの落車の影響も大きくなく、翌日以降のレースについて「あと4レースも山本大喜らしい攻めた走りをしたいと思います」と意気込みを語った。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2024第1ステージ結果
1位 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) | 3:17:06 |
2位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
3位 | エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
5位 | フアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック) | +0:03 |
66位 | 岡篤志(JCLチーム右京) | +8:38 |
個人総合成績
1位 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) | 3:16:56 |
2位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:04 |
3位 | エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:06 |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:10 |
5位 | フアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック) | +0:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | マッティア・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ) |
ヤングライダー賞 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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