2024/04/11(木) - 18:30
4月6と7日の2日間、東京都江東区にある東京ビッグサイトで「サイクルモードTOKYO」が開催された。のべ21,823名が来場した東日本最大のスポーツバイク展示会で目立っていたブースをピックアップ。vol.1ではiRC、チャンピオンシステム、iGPSPORTS、トライスポーツを紹介していく。
東京でも桜が咲き誇る春らしい季節となり、自転車日和が増えてきた4月。一足早く大阪の万博記念公園で行われた「サイクルモードライドOSAKA」に引き続き、4月6日(土)と7日(日)に東京都江東区にある東京ビッグサイトで「サイクルモードTOKYO」が開催された。
サイクルモードTOKYOは東日本最大のスポーツバイク展示試乗会。一般ユーザー向けの展示会として、最新バイクやパーツが勢揃いする貴重な機会かつ、毎年多くの参加者を集める人気イベントだ。初日は曇りのち晴れ、2日目は晴れと天候にも恵まれていたが、展示エリアは屋内のため、天候関係なく楽しめることがウリ。初日は11,065名、2日目は10,758名、2日間で計21,823名と多くの自転車ファンが来場した。
会場となった東京ビッグサイトは都心からも近く、公共交通機関からのアクセスが良く利便性も高い。西ホールと南ホールの2つの会場に渡って展示スペースが設けられ、ブランドブースには新製品が並び、イベント、トークショー、キャンペーンが行われた。
多くの自転車ブランドが集結したサイクルモードライド大阪に引き続き、完成車ブランドではロードバイクやクロスバイク、シクロクロス、グラベルバイク、小径車、E-BIKEなどの試乗車が多く用意された。サイクリストのみならず、会場では「スポーツバイクに乗ったことがない...」という人のために、ヘルメットの被り方から自転車の操作までを教えてくれる試乗前レッスンコーナーも用意されていた。
平坦区間や連続コーナー、180度ターン、フライオーバーなど、東京ビックサイトの室内外を走る1.5kmの試乗コースが用意され、いろんなシチュエーションでバイクの性能を体感できる。さらにラダーの区間ではグラベルバイクやマウンテンバイク、シクロクロスの走破性も試せる試乗コースとなっていた。
早速、各ブースで筆者が気になったアイテムや新製品を紹介していく。
iRC BMXや車いす、グラベル用など新製品を初展示
iRCでは新製品のタイヤが初お披露目。パリ五輪に向けて選手と共同開発したというBMXレーシング用「SIREN PRO RISE」や 車いす競技用タイヤ「EXERACER PRO RISE」。
北米のグラベルレースで勝つためのタイヤとして開発されたグラベルレースタイヤ「BOKEN LIGHT TLR」と「BOKEN DOUBLECROSS TLR」(今夏発売予定)などが展示された。ロードフラッグシップモデル「ASPITE PRO」と「FORMULA PRO」の新色タンカラーも昨年から登場し、好評とのこと。
街乗りのクロスバイク、ミニベロなど様々な車種に対応する新製品の「URBANMASTER」。「耐パンク性や耐久性に優れ、ワイヤービードを採用した"INTEZZO"が補修部品として使われることが多かったのですが、輸送費とかがかかるようになり、INTEZZOは折り畳めないので、ソフトワイヤーを採用し畳めるようにしました」と開発の秘話も聞くことができた。
URBANMASTERはタイヤパターンも改善された他、ビードの補強がされ、通勤や通学により適したタイヤとなった。15種類という豊富なサイズ展開で、秋ごろから販売される予定だ。
またカーボンニュートラルにも取り組む姿勢として、リサイクル素材や石油外由来の材料を使用したタイヤが参考出品されていた。ナイロンコードは漁業用の網を再利用しており、サイクルモード東京の2日前に何とかサンプルが間に合ったとのだとか。今後も様々な新しいタイヤをリリースするiRCから目が離せない。
チャンピオンシステム ケープラスの最新ラインアップを展示
チャンピオンシステムはキナンレーシングチームが使用するフラッグシップモデル"Apex"シリーズをはじめとするオーダーウエアを展示。オーダーウエアも各所アップデートが施され、スタッフの詳しい説明を聞く来場者の姿が印象的だった。
ヘルメットブランドであるケープラスはSIGMAやNOVA、METAなど豊富なカラーラインアップのヘルメットが並んだ。先日発売された注目のNOVA Japan Editionの"SUMO"と"KABUKI"も展示されていた。
ケープラスのヘルメットはMipsを搭載する高い安全性に加え、そのデザイン性も魅力。またアジアンフィットを採用し、日本人向きの帽体でもあるため被り心地を確かめる絶好の機会となった。更にケープラスが手掛け、ヘルメットと相性抜群のアイウェアブランド、KU|EYEWEARも展示されていた。
iGPSPORT 新型サイクルコンピューター"iGS800"が登場
クリストファー・フルーム(イギリス)がアンバサダーを務めるiGPSPORTがサイクルモードTOKYOに出展。ブースには最新のGPSサイクルコンピューターやスマートウォッチなどがお披露目。その中でも一際注目を集めていたのが新型サイクルコンピューター"iGS800"だ。
画面サイズが3.5インチと大きくなったiGS800にはタッチスクリーンが採用。内蔵されるPCも強化された他、トレーニング分析機能もアップデートされ、サイクリストのスタミナが可視化できるようになっている。
地図上も色分けが細かくなり、ナビゲーション機能も改善。気になる価格は53,900円(税込)。予約はすでに開始されており、在庫もかなり少なくなっているため気になる方は早めにチェックしてみては。
トライスポーツ ファクターの新型エアロロード"OSTRO VAM"の試乗車を用意
トライスポーツのブースにはファクターの新型OSTRO VAMやO2 VAMをはじめとする最新ラインアップを展示。ファクターの試乗ブースには多くの方が並び、新型OSTROやOSTRO GRAVELなどを試乗する人たちが多かった。
TNIは3Dプリンターで成形された3Dプリントパッドを搭載した「3D printing サドル」をはじめ、カーボンハンドルやカーボンシートポスト、カセットスプロケットなど、軽量パーツを展示されていた。
軽量カーボンパーツブランドのダリモ、老舗スポークブランドのサピム、ストロングライトのチェーンリングなどが一堂に並び、多くの来場者が手に取ってパーツのディテールを確認していた。
text&photo:Michinari TAKAGI
東京でも桜が咲き誇る春らしい季節となり、自転車日和が増えてきた4月。一足早く大阪の万博記念公園で行われた「サイクルモードライドOSAKA」に引き続き、4月6日(土)と7日(日)に東京都江東区にある東京ビッグサイトで「サイクルモードTOKYO」が開催された。
サイクルモードTOKYOは東日本最大のスポーツバイク展示試乗会。一般ユーザー向けの展示会として、最新バイクやパーツが勢揃いする貴重な機会かつ、毎年多くの参加者を集める人気イベントだ。初日は曇りのち晴れ、2日目は晴れと天候にも恵まれていたが、展示エリアは屋内のため、天候関係なく楽しめることがウリ。初日は11,065名、2日目は10,758名、2日間で計21,823名と多くの自転車ファンが来場した。
会場となった東京ビッグサイトは都心からも近く、公共交通機関からのアクセスが良く利便性も高い。西ホールと南ホールの2つの会場に渡って展示スペースが設けられ、ブランドブースには新製品が並び、イベント、トークショー、キャンペーンが行われた。
多くの自転車ブランドが集結したサイクルモードライド大阪に引き続き、完成車ブランドではロードバイクやクロスバイク、シクロクロス、グラベルバイク、小径車、E-BIKEなどの試乗車が多く用意された。サイクリストのみならず、会場では「スポーツバイクに乗ったことがない...」という人のために、ヘルメットの被り方から自転車の操作までを教えてくれる試乗前レッスンコーナーも用意されていた。
平坦区間や連続コーナー、180度ターン、フライオーバーなど、東京ビックサイトの室内外を走る1.5kmの試乗コースが用意され、いろんなシチュエーションでバイクの性能を体感できる。さらにラダーの区間ではグラベルバイクやマウンテンバイク、シクロクロスの走破性も試せる試乗コースとなっていた。
早速、各ブースで筆者が気になったアイテムや新製品を紹介していく。
iRC BMXや車いす、グラベル用など新製品を初展示
iRCでは新製品のタイヤが初お披露目。パリ五輪に向けて選手と共同開発したというBMXレーシング用「SIREN PRO RISE」や 車いす競技用タイヤ「EXERACER PRO RISE」。
北米のグラベルレースで勝つためのタイヤとして開発されたグラベルレースタイヤ「BOKEN LIGHT TLR」と「BOKEN DOUBLECROSS TLR」(今夏発売予定)などが展示された。ロードフラッグシップモデル「ASPITE PRO」と「FORMULA PRO」の新色タンカラーも昨年から登場し、好評とのこと。
街乗りのクロスバイク、ミニベロなど様々な車種に対応する新製品の「URBANMASTER」。「耐パンク性や耐久性に優れ、ワイヤービードを採用した"INTEZZO"が補修部品として使われることが多かったのですが、輸送費とかがかかるようになり、INTEZZOは折り畳めないので、ソフトワイヤーを採用し畳めるようにしました」と開発の秘話も聞くことができた。
URBANMASTERはタイヤパターンも改善された他、ビードの補強がされ、通勤や通学により適したタイヤとなった。15種類という豊富なサイズ展開で、秋ごろから販売される予定だ。
またカーボンニュートラルにも取り組む姿勢として、リサイクル素材や石油外由来の材料を使用したタイヤが参考出品されていた。ナイロンコードは漁業用の網を再利用しており、サイクルモード東京の2日前に何とかサンプルが間に合ったとのだとか。今後も様々な新しいタイヤをリリースするiRCから目が離せない。
チャンピオンシステム ケープラスの最新ラインアップを展示
チャンピオンシステムはキナンレーシングチームが使用するフラッグシップモデル"Apex"シリーズをはじめとするオーダーウエアを展示。オーダーウエアも各所アップデートが施され、スタッフの詳しい説明を聞く来場者の姿が印象的だった。
ヘルメットブランドであるケープラスはSIGMAやNOVA、METAなど豊富なカラーラインアップのヘルメットが並んだ。先日発売された注目のNOVA Japan Editionの"SUMO"と"KABUKI"も展示されていた。
ケープラスのヘルメットはMipsを搭載する高い安全性に加え、そのデザイン性も魅力。またアジアンフィットを採用し、日本人向きの帽体でもあるため被り心地を確かめる絶好の機会となった。更にケープラスが手掛け、ヘルメットと相性抜群のアイウェアブランド、KU|EYEWEARも展示されていた。
iGPSPORT 新型サイクルコンピューター"iGS800"が登場
クリストファー・フルーム(イギリス)がアンバサダーを務めるiGPSPORTがサイクルモードTOKYOに出展。ブースには最新のGPSサイクルコンピューターやスマートウォッチなどがお披露目。その中でも一際注目を集めていたのが新型サイクルコンピューター"iGS800"だ。
画面サイズが3.5インチと大きくなったiGS800にはタッチスクリーンが採用。内蔵されるPCも強化された他、トレーニング分析機能もアップデートされ、サイクリストのスタミナが可視化できるようになっている。
地図上も色分けが細かくなり、ナビゲーション機能も改善。気になる価格は53,900円(税込)。予約はすでに開始されており、在庫もかなり少なくなっているため気になる方は早めにチェックしてみては。
トライスポーツ ファクターの新型エアロロード"OSTRO VAM"の試乗車を用意
トライスポーツのブースにはファクターの新型OSTRO VAMやO2 VAMをはじめとする最新ラインアップを展示。ファクターの試乗ブースには多くの方が並び、新型OSTROやOSTRO GRAVELなどを試乗する人たちが多かった。
TNIは3Dプリンターで成形された3Dプリントパッドを搭載した「3D printing サドル」をはじめ、カーボンハンドルやカーボンシートポスト、カセットスプロケットなど、軽量パーツを展示されていた。
軽量カーボンパーツブランドのダリモ、老舗スポークブランドのサピム、ストロングライトのチェーンリングなどが一堂に並び、多くの来場者が手に取ってパーツのディテールを確認していた。
text&photo:Michinari TAKAGI
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