2024/02/15(木) - 08:45
ツアー・オブ・オマーン最終日の舞台は72kmの短縮コース。登坂距離5.7kmのアフダル山でヒルトの加速に唯一反応し、フィニッシュ手前でアタックを決めたアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)が勝利。第13代総合優勝に輝いた。
ネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)が逃げ切り勝利まであと一歩と迫ったツアー・オブ・オマーン第4ステージから一夜明け、大会最終日も豪雨の影響を受け短縮ステージに。139kmが72kmに変更されたコースは、アフダル山(登坂距離5.7km/平均勾配9.9%)の頂上にフィニッシュする山岳ステージで争われた。
アクチュアルスタート直後から逃げを目指したアタック合戦は熾烈を極め、20kmを過ぎてようやく4名の逃げグループに落ち着く。その中にはアンテルマルシェ・ワンティの下部チームに所属し、今大会はトップチームで走った21歳のユーブ・アルツ(オランダ)が入る。そんな若手中心の逃げ集団をリーダーチームであるUAEチームエミレーツが中心となり追いかけた。
逃げの4名はリードを得たまま最終山岳に突入し、アルツと昨年のツアー・オブ・タイランドで総合優勝したテグシュバヤール・バトサイカン(モンゴル、テグシュバヤール・バトサイカン)の2人が先頭で粘る。しかしアルツの加速にバトサイカンが遅れ、単独先頭となった21歳をUAEがハイペースでその距離を縮めていく。
総合リーダージャージを着るフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)のため、集団牽引を担ったのはアダム・イェーツ(イギリス)。すると2022年大会でアフダル山を制し、総合優勝したヤン・ヒルト(チェコ、スーダル・クイックステップ)が加速。それにフィッシャーブラックが反応できないなか、イェーツ自らヒルトの後ろについた。
時折ダンシングを混ぜながら駆け上がるヒルトはアルツを捉えたものの、マークに徹するイェーツを引き離すことはできない。そして残り150mでイェーツがアタック。ヒルトをちぎったイェーツはフィニッシュ直前にジャージのジッパーを上げる余裕を見せながら、最終日の勝利とともに総合優勝に輝いた。
「勝つことができてとても嬉しい。ディエゴ(ウリッシ)が最終山岳の麓からペースを作り、僕がヒルトの加速についていった。そして最後はタンクに燃料が残っていたのでアタックした。下部チームから参加した2人の若手も頑張ってくれたし、来週のUAEツアーに向けて良い状態だよ」とイェーツは喜び、フィッシャーブラックから引き継いだ総合リーダージャージを表彰台で纏った。
フィニッシュ直後力を出し尽くしフェンスにもたれかかるよう倒れ込んだアルツは、見事区間3位にランクイン。総合2位にはヒルトが入り、トップから44秒遅れの6位でレースを終えたフィッシャーブラックは総合3位と共にポイント賞を獲得している。
ネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)が逃げ切り勝利まであと一歩と迫ったツアー・オブ・オマーン第4ステージから一夜明け、大会最終日も豪雨の影響を受け短縮ステージに。139kmが72kmに変更されたコースは、アフダル山(登坂距離5.7km/平均勾配9.9%)の頂上にフィニッシュする山岳ステージで争われた。
アクチュアルスタート直後から逃げを目指したアタック合戦は熾烈を極め、20kmを過ぎてようやく4名の逃げグループに落ち着く。その中にはアンテルマルシェ・ワンティの下部チームに所属し、今大会はトップチームで走った21歳のユーブ・アルツ(オランダ)が入る。そんな若手中心の逃げ集団をリーダーチームであるUAEチームエミレーツが中心となり追いかけた。
逃げの4名はリードを得たまま最終山岳に突入し、アルツと昨年のツアー・オブ・タイランドで総合優勝したテグシュバヤール・バトサイカン(モンゴル、テグシュバヤール・バトサイカン)の2人が先頭で粘る。しかしアルツの加速にバトサイカンが遅れ、単独先頭となった21歳をUAEがハイペースでその距離を縮めていく。
総合リーダージャージを着るフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)のため、集団牽引を担ったのはアダム・イェーツ(イギリス)。すると2022年大会でアフダル山を制し、総合優勝したヤン・ヒルト(チェコ、スーダル・クイックステップ)が加速。それにフィッシャーブラックが反応できないなか、イェーツ自らヒルトの後ろについた。
時折ダンシングを混ぜながら駆け上がるヒルトはアルツを捉えたものの、マークに徹するイェーツを引き離すことはできない。そして残り150mでイェーツがアタック。ヒルトをちぎったイェーツはフィニッシュ直前にジャージのジッパーを上げる余裕を見せながら、最終日の勝利とともに総合優勝に輝いた。
「勝つことができてとても嬉しい。ディエゴ(ウリッシ)が最終山岳の麓からペースを作り、僕がヒルトの加速についていった。そして最後はタンクに燃料が残っていたのでアタックした。下部チームから参加した2人の若手も頑張ってくれたし、来週のUAEツアーに向けて良い状態だよ」とイェーツは喜び、フィッシャーブラックから引き継いだ総合リーダージャージを表彰台で纏った。
フィニッシュ直後力を出し尽くしフェンスにもたれかかるよう倒れ込んだアルツは、見事区間3位にランクイン。総合2位にはヒルトが入り、トップから44秒遅れの6位でレースを終えたフィッシャーブラックは総合3位と共にポイント賞を獲得している。
ツアー・オブ・オマーン2024第5ステージ結果
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | 1:49:37 |
2位 | ヤン・ヒルト(チェコ、スーダル・クイックステップ) | +0:11 |
3位 | ユーブ・アルツ(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:29 |
4位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケアB&Bホテルズ) | +0:34 |
5位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:40 |
6位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:44 |
7位 | ワレン・バルギル(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:01 |
8位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:06 |
9位 | ヨハンネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:10 |
10位 | イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +1:13 |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | 14:22:30 |
2位 | ヤン・ヒルト(チェコ、スーダル・クイックステップ) | +0:19 |
3位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:39 |
4位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:44 |
5位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケアB&Bホテルズ) | +0:54 |
6位 | ワレン・バルギル(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +1:15 |
7位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:16 |
8位 | ヨハンネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:27 |
9位 | イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +1:30 |
10位 | アレクシ・ルナール(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ) | +1:33 |
その他の特別賞
ポイント賞 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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